ブロンコスのフリーエージェント(仮)を確認したいと思います。
前回の攻撃編に続いて、今回は守備とSTです。
黄色はUFA、オレンジはRFA、青はERFAになります。
守備の最重要選手はやはりOLB ボン・ミラーになりますね。
あとはDE マリク・ジャクソン、ILB ダニー・トレバサンも、FA市場の注目選手になりそうです。
先発 DE マリク・ジャクソン(UFA)
2012年の5巡指名。シーズン中に契約延長のオファーを出していたものの、金額が折り合わなかったという話が出ていますね。
その結果、チームは1月に同期のDE デレク・ウルフ(2012年2巡指名)とディスカウント価格の4年36.7ミリオンで契約延長しました。なので、これより上の契約を希望しているのは間違いなさそうです。
本人は「市場に出て評価を見てみたい。希望の金額はある。ブロンコスがそれに近い数字を出してくれたら残るつもり。可能性は50/50かな」と語っていました。
ボン・ミラーに次ぐ守備の重要FAではありますけど、ウルフと契約した時点で、両方を残す余裕はないようにも思います。今年のドラフトはDLが豊作という話もあるので、上位指名も考えられますね(でもレイダースに移籍したら恐怖…)
控え DE アントニオ・スミス(UFA)
1年2ミリオンで契約していた34歳のパスラッシャー。2015年は2.5サックを記録。
テキサンズ時代からウェイド・フィリプス(DC)、ビル・コーラー(DLコーチ)と一緒にやっていた縁があり、ローテーション要員としてなかなかの活躍でしたけど、年齢的にもどうでしょうか。
先発 OLB ボン・ミラー(UFA)
スーパーボウルMVPに選出された27歳。フランチャイズ・タグ(1年14ミリオン予想)に指定したうえで、長期契約を結ぶことになりそうですね。
再契約は間違いないと思いますけど、問題は金額。守備選手でリーグトップの契約を希望しているという話も出ています。
比較対象としては、チーフスのOLB ジャスティン・ヒューストンの6年101ミリオン契約(52.5ミリオン保証)が雛形になるようですね。
ミラー養鶏場を拡大するためにも、ここはドーンと支払いましょう!
先発 ILB ダニー・トレバサン(UFA)
2012年の6巡指名。2年目から4-3守備のWLBで先発。怪我から復活した2015年シーズンは、3-4守備のILBに入って15試合に先発しました。
チームは再契約を目指しているという話もありますが、FA市場でもなかなか人気になりそうなので、払いすぎるのは避けるべきという意見もありますね。
ポジション的にも、代えの効かない選手ではないと思いますし、個人的には、控えのILB トッド・デイビス(ERFA)など若手にも期待しています。
先発 ILB ブランドン・マーシャル(RFA)
2014年は4-3守備のWLBで13試合に先発。2015年シーズンは3-4守備のILBに入って相棒のトレバサンと同じくらいの数字を残しています。
RFAということで、1年契約のテンダー・オファーを出すことになりますが、マーシャルは2012年ジャガーズの5巡指名なので、オリジナル・ラウンド・テンダーではなく、1巡か2巡テンダーになると思われます。
控え S デビッド・ブルートン(UFA)
2009年の4巡指名。28歳。7年間で8試合に先発。3年4.5ミリオン契約を満了。貴重なバックアップとして、STでの活躍も評価されていますね。2015年は怪我人の代わりで3試合に先発。最後は怪我でIRリストに入りましたが、2INTを記録するなど、これまでで最高の活躍だったかと思います。
本人はブロンコスに残りたい気持ちを表明しながらも、先発できるチームを求めているようです。某チーム以外なら、どのチームとでも契約すると語っていました。希望する金額からしても、移籍することになりそうですね。
控え S オマー・ボールディン(UFA)
2012年の4巡指名。27歳。4年間で先発1試合の控え選手。ST要員。
その他
先発 OLB デマーカス・ウェア
33歳。3年30ミリオン契約の最終年を迎えます。カットするとキャップを10ミリオン節約できます。2015年は7.5サックを記録。怪我で5試合に欠場しました。
数字以上に貢献度の高い選手ですが、チームに残るには、11.6ミリオンの年俸を見直す必要があるとも言われていますね。放出の可能性は低いと思いますけど、チームには2年目のシャクエル・バレットや、1巡指名のシェーン・レイも控えています。
先発 CB アキブ・タリブ
2016年のキャップヒットは約10ミリオン。カットすればキャップを7ミリオンほど節約できるようですが、その心配はなさそうです。
先発 P ブリットン・コルキット
7年目の30歳。2016年のキャップヒットは4ミリオン。カットするとキャップを3.25ミリオン節約できるようです。
2013年に3年11.7ミリオンで契約延長した際には、平均3.9ミリオンでリーグトップの金額でしたけど、2015年の開幕前にはペイカットに応じて残留していました。
スーパーボウルでは活躍して、優勝に貢献してくれたのですが、シーズンの数字は満足できるものではなかったです。この金額は見直しが必須ですね。
個人的には、QB オスワイラー、OLB ボン・ミラーとは再契約して、DE マリク・ジャクソン、ILB ダニー・トレバサンは移籍すると予想しています。
大きな契約が控えているので、なかなか厳しいオフですけれど、サラリーキャップはクリーンですし、契約見直し等で空きを作る余地も十分にあるのかなと思います。
昨年も先発選手4人がFAで移籍しながら、チームはうまく穴を埋めて優勝することができました。エルウェイがまた良い仕事をしてくれるのを期待したいですね。