スコアは30対24、延長戦で無敗のペイトリオッツに競り勝ちました。
欠場
- 先 QB Peyton Manning (足・肋骨)
- 控 QB Christian Ponder
- 控 WR Jordan Norwood
- 控 TE Richard Gordon
- 控 C Sam Brenner
- 先 OLB DeMarcus Ware(背中)
- 控 CB Lorenzo Doss
先発QBマニングとOLBウェアは今週もアウト。契約したばかりのQBポン太も登録外。先発WRサンダースと控えDEバンス・ウォーカーが怪我から復帰。怪我のLGエヴァン・マシス(足首)は先発から外れたものの試合登録された。
ペイトリオッツはWRエデルマン、WRアメンドラ、LBコリンズなどが欠場。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | OT | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
N.E | (10-0) | 7 | 7 | 0 | 10 | 0 | 24 |
DEN | (8-2) | 0 | 7 | 0 | 17 | 6 | 30 |
前半 7-14
- DEN* パント、パント、パント / INT、パント、TD
- N.E TD、パント / パント、TD、パント、G失敗(終)
雪が舞う。パントが飛ばず。N.Eに自陣内から攻撃を開始されTDパスを決められる。攻撃はギャンブルを成功させて相手陣内に進入するも、QBオスワイラーがサックされてパントに終わる。第2Q、QBオスワイラーの腕が叩かれ、高く上がったボールを自陣エンドゾーン前でINTされる。そこからTDをやられて14点差になる。しかし前半残り2分、RBヒルマンのTDランで7点を返して前半終了。
後半 24-24
- DEN FG失敗、パント、パント / パント、TD、FG、パント、TD
- N.E* パント、パント、パント / TD、FMB、パント、パント、パント、FG(終)
雪が激しくなる。DENの48ヤードFGは失敗。天候のせいかパント合戦になる。第4Q開始早々、N.Eに63ヤードのTDパスを決められ7対21と引き離される。しかしN.Eがパントリターンでファンブル。そのボールをLBバレットがリカバーし、そこから攻撃がTDを決めて7点差と追いかける。攻撃はさらにエンドゾ-ン前まで攻めるもFGに終わる。4点差のビハインド。後半残り約1分、攻撃は83ヤードのドライブでTDパスを決めて逆転する。しかし後半終了と同時にN.EにFGを決められ同点。延長戦に突入。
延長 30-24
- DEN TD(終)
- N.E* パント
N.Eの先攻。LBボン・ミラーがサックを決め、NE攻撃を3&アウトでパントに追い込む。続くDENの攻撃、RB C.J.アンダーソンが48ヤードのTDランを決めて試合終了。
勝利しましたが、あそこから延長戦に持ち込むN.Eはやはり強敵でした。
DEN | N.E | |
---|---|---|
トータル | 433 | 301 |
パス | 42 - 254 - 1TD | 42 - 261 - 3TD |
ラン | 32 - 179 - 3TD | 16 - 39 - 0TD |
1st ダウン | 23 | 16 |
3rd ダウン | 4/16 (25%) | 2/13 (15%) |
守備サック | 3 | 3 |
守備INT | 0 | 1 |
ターンオーバー | 1 | 1 |
FG | 1 / 2 | 1 / 1 |
反則 | 6 - 46 | 5 - 47 |
時間 | 36:31 | 25:57 |
勝因?
天候、ラン攻撃、強い守備、ターンオーバー、怪我人、審判
この試合は寒くて、雪が降り、レシーバーの落球や、守備のミスタックルが多く見られました。相手のファンブルロストも逆転へのきっかけになりましたね。
ブロンコスはラン攻撃で179ヤード3TDを記録。守備はペイトリオッツのランを39ヤードに抑えました。お互いにパントを蹴る展開の、雪の試合では、やはりラン攻撃と強い守備が最後の勝敗に大きく影響したのかなと思います。
ペイトリオッツはランの回数が少ないチームだそうで、前半は実質2回しかランをコールしていませんでした。パスもWRエデルマン、WRアメンドラを怪我で欠き、苦しい台所事情になっていましたね(最後はグロンコウスキーも怪我で下がりました)
守備でもペイトリオッツは、LBコリンズがアウト、途中でLBハイタワーも怪我で下がり、ラン守備が低下していました。試合後のアナリスト談でも「ペイトリオッツは負けたが、怪我人が多くて本来の力ではなかった」という論調が多いようです。
ブロンコスも前半で先発3人を怪我で失っていて、OLBウェアも欠場していたので、戦力はダウンしていましたけど、層の厚さでカバーできていたかもしれません。
審判のコールはペイトリオッツに少し厳しかったようにも感じました。特に第4Qエンドゾーンでのチャンの反則とか。ただ、ブロンコスもこれまで審判には泣かされてきたので(先週のベアーズ戦では相手の反則が0個という珍事が発生)、これもホームのアドバンテージなのかなと思います。
QBブロック・オスワイラー
23/42回(52.8%)、270ヤード、1TD、1INT、Rate 72.5
先発2試合目。FG圏内でサックを受けて下がったり、細かい判断ミスやグダグダしたところもありましたけど、数字以上に良い活躍だったと思いました。なによりもゾーンブロック攻撃が機能して、ランが出るようになったのが大きいですね。この2試合でランは約350ヤード(平均5.1)走っています。
大学時代のオスワイラーは試合経験が少なく、ドラフトの時にはもう1年大学に残ったほうが良かったという声もありました。荒削りで、ターンオーバーも多く、守備を読む能力なども疑問視されていたと思います。
プロ入り後も、マニングの下で勉強していたとはいえ、実戦経験はほとんどなく、キャンプでの評判は良かったものの、プレシーズンではまあまあといった印象でした。なので、オスワイラーがここまで落ち着いたプレイをするとは驚きでした。
延長でCJアンダーソンの決勝TDランが決まったプレイも、オスワイラーが守備を見て、最初のランプレイはダメだと読んで、ハドルで用意していた2番目のプレイに変えていたという話ですね。
本人も意識していると語っていましたけど、今のところターンオーバーが少ないのも良いなと思います。第4Qに逆転する勝負強さもありますね。寒さにも強そう。ここぞという場面でロングパスを決められるのも魅力ですね。
マニングは第15週あたりが目標という話も出ていましたけど、いつになるかまだはっきりしません。しかし、怪我が癒えれば先発に復帰すると(個人的には)思います。ただ、その先はどうなるのか…
雪のペイトリオッツ戦、もしマニングが先発だったら勝てていただろうか、と考えてしまいました。
オフェンスライン
怪我のエヴァン・マシスに代わって、LGは新人のマックス・ガルシアが先発していましたね。前半でRGバスケスが怪我でアウトになったので、途中からガルシアはRGに移動して、マシスが本来のLGに入っていたと思います。
新人OGガルシアや、2年目Cマット・パラディスは解説などでもランブロックが評価されていました。ただ、2年目RTスコフィールドとか、全体的にパスプロはちょっとイマイチだったような。
良かった!
- RB C.J.アンダーソン(15回 113ヤード 2TD)
- WRエマニュエル・サンダース(6回 113ヤード)
- TEオーウェン・ダニエルズ(5回 48ヤード)
- OLBボン・ミラー
- DEデレク・ウルフ
- OLBシャクエル・バレット(ファンブルをリカバー)
- 守備(実質17失点)
悪かった?
- WRデマリアス・トーマス(落球)
- 反則(特にボン・ミラーとCBアキブ・タリブ)
- 相手TEにやられた(グロンコとチャンドラー)
- RBヒルマンがファンブルして味方がリカバー
- DBボールデンがパントリターンでファンブル(自分でリカバー)
- その後からはWRサンダースがパントリターンしていた
- 最後に時間を残して延長戦になってしまった
WRデマリアス・トーマスは10回以上ターゲットになって1キャッチのみ(大きなキャッチでしたけど)。落球しまくりでしたね。この2試合で計21回ターゲットになり、4回しかキャッチを決めていないのだとか。これまでにも落球が話題になる選手ではありましたけど、オスワイラーとのタイミングが合っていないのでしょうか。
前にアナリストが「デマリアスはまだ荒く、良いレシーバーというよりも優れたアスリートだ」と語っていました。ジョージア・テックらしいというか、サイズとスピードで相手を圧倒できますけど、レシーバーとしては洗練されてない。この試合の解説でもボールを獲りに行かずに、じっと待っているシーン、あきらめているようなシーンが何度も指摘されていましたね…
気になったこと
- マニングはこの試合のゲームプラン製作に協力していた
- QBオスワイラーのスニークは使える
- NTバンス・ウォーカーがけっこう良かったような気がする
- T.J.ウォードの代わりはDBブルートンが入っていた
- WRコールドウェルとWRラティマーが活躍し始めている
- この天候で48ヤードFGを蹴って失敗した判断
- ゴール前でなぜかランをコールしないような…
- 怪我人が多い
- パントリターンでファンブルしたN.Eの新人レシーバーが即解雇…
- N.EのTEグロンコウスキーの怪我は軽症らしい
- 今シーズンは延長戦で2勝目
怪我人はNTシルベスター・ウィリアムスと、SS T.J.ウォードが前半に(たしか同じプレイで)足首を怪我してアウトに。少なくとも次は欠場するようですね。RGバスケスも怪我で試合に戻りませんでした。
4個目のタイムアウトと混乱
ペイトリオッツの攻撃で時計が進むなか、ブロンコスのDLマリク・ジャクソンが怪我でダウン。そこで、審判は残り24秒で時計を止め、ブロンコスに怪我人タイムアウトをコールしました。
通常ならば、ブロンコスのタイムアウトが1個消費されるわけですが、この時すでにタイムアウトは残っていませんでした。そのため審判は4個目のタイムアウト( excess timeout )をコールしました。
通常のタイムアウトではスナップするまで時計が止まるので、3点差を追いかけるペイトリオッツにとっては助けになります。しかし、このエクセス・タイムアウトでは審判の合図で時計が動き出し、ビル・ベリチックは「タイムアウトなのに、なぜ時計が進んでいるのか?」と抗議していました。
審判のミス?とも思いましたが、これに関しては審判が正しくて、タイムアウトの残っていないチームが、嘘の怪我でタイムアウトをもらって、時間を止めるのを阻止するため、時計が進むルールなのだそうです。
ふーむ、こんなルールがあったんですねえー
さて、次はアウェイのチャージャース戦です。
ブロンコス(9-2)は残り5試合で、地区2位のチーフス(6-5)と3ゲーム差。来週にブロンコスのプレイオフが決まる条件はないようですけど、次に勝てば地区優勝の可能性がかなり高くなると思います。がんばりましょう!