ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

第8週 パッカーズ戦の感想

NFL第8週、ホームのパッカーズ戦が行われました。

結果は29対10、全勝チーム対決は予想外の快勝となりました。 

 

 

欠場

  • 控 QB Trevor Siemian
  • 控 WR Jordan Norwood(ハムストリング)
  • 控 OG Shelley Smith
  • 先 OT Ty Sambrailo(肩)
  • 控 NT Darius Kilgo
  • 控 OLB Shane Ray(膝)
  • 控 CB Lorenzo Doss

先発OLBデマーカス・ウェアと控えRBトンプソンが怪我から復帰。 LTサムブライロは4試合連続の欠場。WRノーウッド(スロット)とOLBシェーン・レイ(1巡)が怪我。

 

 

  Q1Q2Q3Q4OT 
G.B (6-0) 0 7 3 0   10
DEN (6-0) 7 10 7 5   29

 

 

前半 17-7

  • DEN* パント、TD / TDFG、パント
  • G.B パント、パント / パント、TD、終

ランが出る。パスも進む。今シーズン初めて第1QのTDも決まる。17対0とリードする。前半だけで300ヤード近く獲得した。これまでの6試合とあまりに違う展開に戸惑う。守備は反則から進まれ、RBレイシーにTDをやられたものの、前半はG.Bのパス攻撃を計37ヤードに抑えた。

 

後半 29-10

  • DEN TD / FG、INT、パント
  • G.B* FG、パント / 被SAF、パント、終

後半最初のドライブでG.Bに進入されるもFGに抑える。攻撃はRBアンダーソンが抜けて28ヤードのTDランを決める。FGも追加して27対10に。第4Q、OLBウェアがサックからファンブルを誘発、ボールはエンドゾーンに転がってセーフティーとなる。最後はG.Bの控えQBが出てきて、29対10で終了。

 

 

 DENG.B
トータル 500 140
パス 29 - 340 - 0TD 22 - 50 - 0TD
ラン 34 - 160 - 3TD 21 - 90 - 1TD
1st ダウン 24 14
3rd ダウン 6/12 (50%) 2/8 (25%)
守備サック 3 0
守備INT 0 1
ターンオーバー 0 1
FG 2 / 2 1 / 1
反則 11 - 93 2 - 15
時間 33:27 26:33

ボックススコア

 

 

ラン攻撃

RBロニー・ヒルマンが先発して、19回60ヤード2TDを記録。控えに回ったC.J.アンダーソンも14回101ヤード1TDを走りました。2人のコンビが効果的で、これまで止められてきたゴール前でTDランを決められたのも良かったです。ゴール前ではテキサンズから加入したCジェームズ・フェレンツがFBに入っていましたね。

第3Q、C.J.アンダーソンの28ヤードTDランでは、OGエヴァン・マシスが鍵となるブロックを決めていました。

 

 

パス攻撃

21/29回、72.4%、340ヤード、0TD、1INT、Rate 96.9

TDこそありませんでしたけど、マニングは今シーズンで一番良いパフォーマンスだったように思います。しっかり投げていて、長いパスも決まりました。コントロールが良かったおかげか、レシーバーも流れるようにラン・アフター・キャッチを稼いでいたように見えました。

WRデマリアス・トーマスが8回168ヤードの活躍。スロットに2年目のWRファウラーが入ったり、TEグリーンが3回61ヤード、TEダニエルズが3回44ヤードを記録するなど、これがクービアックのやりたい攻撃なのかなという感じで、BYEでしっかり準備していたのが感じられました。

パッカーズの守備がどうなのかなという部分もありましたけど、今後も攻撃がこれくらいやってくれると助かりますねー

 

 

守備

アーロン・ロジャースの数字は14/22回で77ヤード。うーん、まさか77ヤードとは恐れ入りました。奪ったサックは3個。なんでもドロップバックの63%で、ロジャースにプレッシャーをかけていたそうです。第4Qのセーフティーも凄かったですね。

ラッシュはロジャースをコンテインして、セカンダリーも最後までしっかりとカバー。CBアキブ・タリブはこの2週間ずっとフィルム・スタディをして準備していたそうですが、あれだけ時間があっても、QBロジャースは投げるところが見つからずに探していたシーンには驚きました。

DEデレク・ウルフは計7タックル(1ロスタックル)を記録。特にラン守備で良い仕事をしていたようで、PFFで+4.9のトップ評価となっていますね。今週のAFC最優秀守備選手にも選ばれていますけど、3-4守備のDEがサック無しでここまで評価されるのも立派だなと思います。

 

 

良くなかった

  • 反則多すぎ(11回93ヤード)
  • WRコールドウェルの反則でTD取り消し
  • OGガルシアの連続反則で20ヤード下がる
  • パントリターンは相変わらず

 

 

気になったこと

  • ホームながらアンダードッグだった(3ポイント?)
  • この試合も守備は第1Qに相手TDを許さず記録更新中
  • CBクリス・ハリスは31試合連続でTDをやられていないらしい(継続中)
  • 第4Q、パッカーズのフォーワードプログレスがファンブルで無効になった
  • 元HCマイク・シャナハンが初めて観戦
  • 闘病中のオーナー、パット・ボウレンのチーム殿堂入り式典
  • ゴールポストの裏にもたれて立つ謎のスタッフ?
  • 第3Q、RBヒルマンが怪我で下がったが戻った
  • マニングがブレット・ファーブの通算勝利記録186に並んだ
  • ゲームボールはボウレン夫人のアナベラさんと家族に
  • 青ジャージに戻したらどうでしょう?(提案)

 

 

特に気になったこと

第3Q、スコアは17対7。33ヤード地点に侵入されたところで、パッカーズ攻撃が3rdダウン失敗。しかし、OLブラガにホールデイングの反則がありました。

普通なら反則をスルーして、相手にFGを蹴らせるところですが、クービアックは10ヤード下がる反則を選択して、相手に3rdダウンのやり直しをさせました。相手にもう1度攻撃権を与えても、FG圏内から追い出すというかなり強気の選択でした。

結果的にはパッカーズは3rdダウン14で4ヤード獲得し、4thダウンで56ヤードのFG成功となり、FGの距離が6ヤード伸びただけで、大きな違いとはなりませんでした。

しかし、ヘタすると1stダウンを更新され、TDを奪われていたリスクもありました(その場合は17対14になる)。それだけ守備を信頼しているということだと思いますけど、この判断はけっこう気になりました。

 

 

マニングの試合後会見(適当翻訳)

質問「これまでアナタに対して否定的な意見が多かったけど、今日の試合でそれが間違いだったと証明できて満足してる?」

答え「うーん、誰も傷つけない言い方をするにはどうすればいいのか分からないけど・・・僕は外野の声を気にしないんだ(笑顔)。ジム・モーラの有名なセリフを持ち出すつもりはないよ。"You think you know, but you just don't know and you never will."(オマエたちは分かってるつもりだろうが、何も分かってないし、何も分かりはしない)、うまいセリフだけど、僕が言ったわけじゃないからね(笑)

変化が大変なのは分かっていたし、これまで起こったことにも、それほど驚きはなかった。苦労や失敗があっても、僕とコーチたちは正しい方向に進むことをけしてためらわなかった。そして、これからも同じことを続けていく。だから、結果が出たからといって、ほら言っただろ?なんてことは思わない。そもそも最初から外野の声は聞いていないんだ(笑顔)」

 

 

 

さてさて

トレード期限を前に、49ersからトレードでTEバーノン・デービスを獲得しました。ブロンコスは2016年と2017年の6巡を出して、49ersから2016年の7巡を貰う内容のようですね。衰えや怪我は気になりますが、攻撃の武器が増えるのは楽しみです。

 

一方で、肩の怪我でずっと欠場していた先発LTタイ・サムブライロ(新人)は、手術が必要なようでIR入りとなってしまいました…

 

さらに、ブラウンズのオールプロLTジョー・トーマスを獲得する寸前までいったそうですが、トレード期限内には成立せず。

ブラウンズが求めていた条件は、1巡指名権2個とか、1巡とOLBバレットとか、1巡と2巡と3巡とか、いろいろな話が出ていましたが、地元記者は最終的に、ブロンコスが2016年の2巡と2017年の1巡を出し、ブラウンズにトーマスと今年の3巡を要求したと報じていますね。ブラウンズは今年の3巡ではなく5巡をオファーして、この違いで交渉がまとまらなかったのだとか。

ジョー・トーマスが一流選手なのはもちろんですけど、ブラウンズの公式サイトで自分の番組コーナーがあって、自らマイクを握ってチームメイトの紹介をしたり、それを観るだけでも、その人柄が感じられます。たぶん、出してはいけない選手なのではないかなという気もします。

来てくれれば大きなプラスになったのは間違いないですけど、GMエルウェイは大盤振る舞いで未来を犠牲にするようなトレードはしないので、個人的には納得という感じです。ドラフト好きとしても、1巡がなくなると寂しいですしw

あと、ブラウンズがOLBシャクエル・バレットを(上位指名権と同じくらい)高く評価していたという話は(事実であれば)ちょっと驚きでした。確かにブラウンズ戦では先発で大活躍してましたし、将来が楽しみな選手ですけど、ドラフト外の2年目控え選手をそこまでとは興味深いです。

 

 

ということで、次はアウェイのコルツ戦になります。

コルツは攻撃コーディネーターが解雇されたというニュースが出たばかりで、ラックの健康状態もよく分からなかったり、ちょっとゴタゴタしている感じはありますけど、油断せずにしっかりと戦ってほしいですね!