7人目。3連続補償ピックの1人目です。
7巡 33位(全体250位)
QB トレバー・シーミアン
*NFL Japanの表記に合わせました
- 名前: Trevor Siemian
- 身長: 6-3 (1.91m)
- 体重: 220 (99.7kg)
- 大学: Northwestern
- 年齢: 22~23歳 (1992年)
- 学年: RSシニア
- 腕の長さ:
- 手の大きさ:
- 40ヤード:
- 10ヤード:
- 20ヤード:
- 20ヤードSS:
- 3-Cone Drill:
- 垂直跳び:
- 立ち幅跳び:
- ベンチプレス:
大学の成績
- 2010年
- 2011年 8試合 16/26回(61.5%)、256ヤード、3TD、1INT
- 2012年 13試合 128/218回(58.7%)、1,312ヤード、6TD、3INT
- 2013年 12試合 178/298回(59.7%)、2,149ヤード、11TD、9INT
- 2014年 11試合 228/392回(58.2%)、2,214ヤード、7TD、11INT
評価
- CBS Sports: QB 22番目(FA予想)
概要
高校では通算6,144ヤード、53TDを投げて、フロリダ州のオレンジ・カウンティ記録を更新している。
2010年は出場なし。2011年は控えで8試合に出場した。
2012年は控えから初先発を経験したが、その後も控えでの出場が続いた。
開幕週のシラキュース大学戦では、6点差負けの第4Q残り2分40秒から途中出場し、75ヤードの決勝ドライブで9ヤードTDを決めて勝利した。
続くバンダービルト大学戦でも第4Qから途中出場してチームを勝利に導いた。
第5週のインディアナ大学戦で初先発し、22/32回、308ヤード(1INT)を投げて、44対29で勝利した。
ミシシッピー州立大学とのゲイターボウルでは、12/21回、120ヤードを投げ、2つのTDドライブを演出して、34対20で勝利した。
2013年は全12試合に出場し、3試合に先発した。
第7週のミネソタ大学戦で、キャリア2度目の先発に起用され、自身最多となる46回のパス(25回成功)を投げた。
最終週のイリノイ大学戦では、最初のパス11回のうち10回を成功させ、31/44回、414ヤード、4TD(0INT)を投げて、37対34で勝利した。
2014年は11月に怪我をするまで開幕から11試合に先発した。
第4週のペン州立大学戦では、ラン記録は-9ヤードながら、3TDランを記録した。2014年はランで合計5TDを記録している。
第11週のパデュー大学戦、第2Qに左膝のACL(前十字靭帯)を断裂し、手術を受けてそのままシーズンエンドとなった。
大学通算で先発14試合ながら、5,931ヤードは大学の歴代4位、550回成功は歴代4位、27TDは歴代7位を記録している。
2013年と2014年のアカデミックAll-Big Tenに選出されている。
怪我のためオールスター・ゲームも、コンバインも欠席した。
長所
身長6-3、体重220とサイズがある。特にワイドアウトがフィールドの中央にブレイクした時など、チェックダウンのパスを効果的に決めることができる。スラントやスクリーンのような短いパスのコントロールが正確。足は速くないものの、ポケットの中で動け、時にはポケットの外に出ることもできる。10ヤードを超えるオーバー・ザ・ミドルへ勢いのあるパスを投げる。大学ではショットガンを多用し、アップテンポの攻撃を経験している。
短所
2014年は判断力に苦しむことがあり、ディープへのパスはかなり苦戦した。オープンになっているレシーバーへのパスが、よくアンダースローになり、INTや失敗に終わってしまう。ポケットでの落ち着きがなく、すぐにチェックダウンのパスを投げる。サイドラインへのロングパスが苦手で(オハイオ州立大学戦のように)INTされる。ハッシュマークの中では(外よりも)勢いのあるパスを投げる。特に機敏なランナーではなく、守備選手をかわすことはあまりない。レッドゾーンでは狭いところへボールを通すのに苦戦する。
総評
ACLを断裂したことは、ドラフト指名にとってマイナスでしかないが、それでもベアーズ、ブロンコス、ブラウンズなどを訪問しているのは良い兆しだ。とはいえ指名される望みは薄く、ドラフト外契約となっても驚きはない。2014年は苦戦したが、それでもプロ入りできると信じるだけの理由はあり、スリーパーと評価しているアナリストもいる。
感想
今年はQBが7人しか指名されませんでしたが、最後の7人目に指名されたのがシーミアンとなりました。QB指名が7人以下というのは1954年以来だったそうですね。
ノースウエスタン大学では、シニアになるまで控えで、走れるQB Kain Colterと併用されていました。2014年は開幕から先発したものの、最後は怪我でシーズンエンドと、大学での実績はさっぱりですね。
ドラフト前にはデンバーを訪問していて、QBコーチのグレッグ・ナップと食事をしていましたが、ほとんど無名なので「なぜ呼んだのか分からない」とまで言われていました。
プロデイにはブロンコス、ベアーズ、ブラウンズを含む6チームが来ていたそうですが、ドラフト前には11チームから連絡があったそうで、密かに注目度が上がっていたような気配もありますね。
ドラフト最終日にナップから電話があり、「指名するように推しているが、もし指名できなくてもドラフト外で契約したい」と言われたそうです。シーミアンは「ブロンコスに行きたかった。たぶんドラフト外だろうけど、もし指名されたらクールだと思っていた」そうで、「だから嬉しかった。指名されるとは本当に予期してなかったんだ」と語っていました。
エルウェイは会見で、記者の「スタッツが良くない」という質問に、「だからこそ7巡で指名できた」と答えていました。クービアックは「プロ向きで、パス能力があり、頭も良い。彼のプレイを気に入った。シカゴの強風が吹くタフな環境でプレイしてきた。足も良い。怪我の回復も順調だ」と語っています。
ドラフト前に調べていた時、個人的に「お!」と気になった選手で、最初に動画を見た時はちょっとトム・ブレイディぽいかもと感じました(ただの印象ですけども)。
現実的には、怪我から回復中の育成候補なので、ザック・ダイサートと3番目を争うことになりますけど、今年はPSかIR登録なのかなと思います。
ドラフト評価
- B- Walter Football
- C- bleacher report
- D Pete Prisco(CBS Sports)
動画 (13番です)
- Trevor Siemian - Northwestern Football - QB - 2014 Wisconsin Game - YouTube
- California @ Northwestern 2014 One Hour - YouTube
- Northwestern @ Notre Dame 2014 One Hour - YouTube
- Trevor Siemian - California (2013) - YouTube
- Northwestern Wildcats win 2013 Gator Bowl! - YouTube
引用元
Denver Broncos Draft Picks: Results, Analysis and Grades | Bleacher Report
Trevor Siemian NFL Draft scouting report - Inside NU
- 1巡 OLB シェーン・レイ
- 2巡 OT タイ・サムブライロ
- 3巡 TE ジェフ・ホイエルマン
- 4巡 C マックス・ガルシア
- 5巡 CB ロレンゾ・ドス
- 6巡 NT ダリアス・キルゴ
- 7巡 QB トレバー・シーミアン
- 7巡 DB トリアン・ニクソン
- 7巡 DB ジョシュ・ファーマン