ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ブロンコス開幕戦の感想

NFL2013年シーズンの開幕戦、ホームでのレイブンズ戦が行われました。

相手は王者ボルチモア・レイブンズ。嫌でも思い出す昨年のプレイオフ、その映像から目をそらしつつ、じりじりと試合開始を待っておりましたが、現地デンバーが雷雨の予報で、キックオフが30分以上遅れるという不安な幕開けに・・・

 

第1Q
BAL: フラッコからFBリーチへ2ヤードTDパス (0-7)

第2Q
DENマニングからTEジュリアス・トーマスへ24ヤードTDパス (7-7)
DENWRウェルカーがパントリターンでファンブルロスト
BALRBレイ・ライスが1ヤードTDラン (7-14)
DENマニングからTEジュリアス・トーマスへ23ヤードTDパス (14-14)
BALフィールドゴール成功 (14-17)

第3Q
DENマニングからWRアンドレ・コールドウェルへ28ヤードTDパス (21-17)
DENパントブロックを決める
DENマニングからWRウェルカーへ5ヤードTDパス (28-17)
DENマニングからWRウェルカーへ2ヤードTDパス (35-17)

第4Q
DENマニングからWRデマリアス・トーマスへ26ヤードTDパス (42-17)
DENLBダニー・トレバンサンがインターセプト・リターンTDを決めるも、エンドゾーン手前でボールを離していてタッチバックに
BALフラッコからWRブラウンへの13ヤードTDパス (42-24)
BALフィールドゴール成功 (42-27)
DENマニングからWRデマリアス・トーマスへ78ヤードTDパス (49-27)

 

そして結果は、ファンブル! ドロップ! リーグタイ記録!

いろいろありいましたけど、49対27で開幕戦を勝利しました! (`・ω・́)ゝ

マニングがまさかの1試合7タッチダウン・パスで、44年ぶり?にリーグ最多タイ記録に並びました。史上6人目になるそうですが、そのうちインターセプトが0だったのは、1962年のY.A. Tittleとマニングだけだとか。すごい試合を観せてもらいました。長くて疲れましたけどw

NFL公式サイトの試合スタッツ

 

ペイトン・マニング

成績: 27 / 42回 (64.3%) 462ヤード 7 TD 0 INT Rating (141.1)

試合序盤はパス失敗が続きましたけど、雨だけでなく風も強かったようですね。雨はけっこう激しく降って、マニングも途中までグローブを付けていました。あと試合開始が遅れたこともパフォーマンスに影響したとマニングは語っていますね。

前半は3点という点差以上に押されている感じでしたけど、後半からマニングの3連続TDパスで一気にゲームを支配することができました。第4Qに10点かえされてイヤな空気になった時も、マニングのパス(とトーマスの走り)で突き放しましたね。

確かにマニングのパスは(昨年より良くなったと言っても)まだまだ弱くてスローですけど、それを完璧なコントロールとタッチ、タイミングと読みで補って、ここまでオフェンスを指揮できるのは、ただ驚くばかりです。1試合7TDパスのNFL最多タイ記録、最高でした!

 

ラン攻撃

先発はモレノ(9回28ヤード)でしたね。ちょっと驚きました。パスプロ重視の選択だったと思いますけど、前半はほぼモレノで、ヒルマン(4回15ヤード)がちょっと、後半はゴール前や、時間を使うのにボール(8回24ヤード)も出て来てました。

やはり3人合わせてラン67ヤードは寂しい数字ですし、もう少しランが出て欲しいですね。新人ボールは強いとこも見せてたように思いました。後半はRBへのパスが効果的に決まってましたし、パスプロやレシーブで貢献していたのは良かったですね。

オフェンスラインが押せてないなあと思ったりもしますが、マニングを守るのと、ランを出すのと、どっちか選べと言われたら・・・うーん、仕方ないのかも?

 

パス攻撃

デマリアス・トーマス(5回161ヤード2TD)、ウェルカー(9回67ヤード2TD)、コールドウェル(1回28ヤード1TD)、そしてTEジュリアス・トーマス(5回110ヤード2TD)は、それぞれの長所を活かして良い仕事をしてましたね。これだけのメンバーを止めるには、相手もかなり苦労するだろうなと思いました。

特に3年目のTEジュリアス・トーマスはついに開花したという感じでした。2011年の4巡指名で、大学ではバスケットボールを4年間やり、フットボール経験は1年だけでした。昨シーズンは怪我で最初の4試合しか出場していません。記録も2年間でわずか1キャッチのみ。

アントニオ・ゲイツみたいな2匹目のドジョウを狙ってるのかなという感じでしたけど、今年のキャンプやプレシ-ズンの活躍で話題になっていたので、多くのファンはブレイクを期待していたと思います。フロントは昨シーズンの時点でかなり評価していたみたいですね。

この試合で初めてのタッチダウンをキャッチすると、エンドゾーンに足がちゃんと入っているか不安でじっと確認しちゃったという微笑ましいエピソードもあったそうです(逮捕は笑えませんけどね!)

問題のデッカー(2回32ヤード)は落球が多すぎでしたね・・・。タッチダウンのパスが両手からするっと抜けてました。前々から捕れそうなパスを落とすことがあるのは気になってましたけど、この試合はそういうレベルではなかったですね。ウェルカーのファンブルもですけど、風雨の影響があったのか・・・。デッカーはお詫びのツイートしとります。

オフェンスラインのパスプロは頑張ってたと思いました。3サック許していて、マニングが何度か倒されてたり、真ん中が破られてるシーンとか気になりましたけど、サッグスやドゥマビルが相手でしたし・・・。来週はアウェイで(特にセンターのラミレズが)、どれくらいやれるのか確認したいです。

 

ディフェンス

第1Qはけっこう進まれて、やばいなあと思っていましたけど、その後は持ち直しましたね。地元紙の記事には「最初はレイブンズが想定してない攻撃をしてきたのでやられたけど、第2Qでブロンコス守備が対応した」と書いてありました。その後のラン守備が良かったのは驚きました。ランはトータル58ヤードに抑えてますね。DT頑張ってました。

レイブンズのRTオアーが第2Qに怪我で退場したのも大きかったですね。それまではパスラッシュも全然でしたし。DEショーン・フィリップスが2.5サック決めていますけど、相手が控えタックルだったというのは指摘されてます。

大差にはなりましたが、試合内容的には、レイブンズのレシーバーに怪我があったり、TEもペタを失って、ダラス・クラークがいくつかドロップしたり、相手のミスに救われたところも多かった気がします。

初先発のLBトレバサン、LBアービング、Sのナチョは、スピードがありますね。もう少し見てみないと分からないですけど、元気な若い選手がいるのは楽しみです。

しかし、トレバサンがエンドゾーン手前でボールを離してしまったポカはがっかりでした。あれが決まっていれば最後をしっかり締めて勝つことができたと思いますし。昨シーズンにもホリデイがパントリターンで同じようなことをして(誤審で助かりましたけど)怒られてたのを見ていたはずなので、なぜ同じミスをしたのかと・・・。

でもまあ、もしトレバサンがポカしてなかったら、マニングの最後のTDも、リーグタイ記録もなかったかもしれないなーと思ったりもします。デルリオにも鬼のように怒られてたので、本人も言ってる様にこの失敗から学んで成長して欲しいですね。

なんかDRCはキョロキョロしてましたけど、あれはなんだったんでしょうね・・・。CBクリス・ハリスはインターセプトを決めて、新人CBウェブスターは(最後にTDやられてましたけど)いくつか良いカバーでパスをブレイクしてました。来週はチャンプが戻れるみたいですね。試合登録されなかったジャマーはいつまで残れるのか・・・。

Sのラヒーム・ムーアは強烈なタックルが印象的でした。個人的に、若手ではトップクラスのセーフティーに成長していると思います。プレイオフでやらかしたポカの雪辱を果たすことができて良かったですね。

期待のナチョもボールのあるとこにスッ飛んでいく感じでした。ブルートンのパントブロックは、相手を突き放すキッカケになるビック・プレイでしたね。

 

ハーボーのチャレンジの謎?

ウェルカーへの落球パスが成功と判定されたことに、レイブンズのHCハーボーがチャレンジしなかったのは、タイミング的にも大きかったですね。この後半最初のドライブが、逆転のTDになって、そのTDも含めて一気に21点を奪いました。

ハーボーは「試合が終わるまでボールが地面に着いていたことは知らなかった」と答えていて、さらに映像が見れなかったとも語っているみたいですね。

前半すでに1回チャレンジしていたので、2個目を失うリスクを避けたのか、マニングが急いでプレイを再開したので間に合わなかったのか、と思っていたんですけど、実際のところどうだったのか良く分りません・・・。

 

高地のデンバーで、マニングの速いオフェンスを展開するのは効果的でしたね。後半のレイブンズは疲れているように見えました。集中できてないようなプレイもありましたね。

ベテランのストークリーは、衰えはあるにしても、最後まで真剣にプレイする姿はすばらしかったです。ブロンコスも気を抜かずに、来週も勝ってほしいですね!