2013年ドラフトの選手紹介、今回は2人目になります。
2巡26位(全体58番目)
RB モンティ・ボール
- 名前: Montee Ball, Jr.
- 身長: 5-10
- 体重: 214
- 大学: Wisconsin
- 年齢: 22歳(1990年12月5日)
- 学年: シニア
- 腕の長さ: 32 5/8インチ
- 手の大きさ: 9インチ
- 40ヤード: 4.66秒
- 10ヤード: 1.61秒
- 20ヤード: 2.59秒
- 20ヤードSS: 4.40秒
- 3-Cone Drill: 6.88秒
- Vert Jump: 32インチ
- Broad Jump: 9フィート8インチ
- ベンチプレス: 15回
ラッシング成績 [スタッツ]
- 2009年 Wisconsin 9試合 98回 391ヤード(平均4.0) 4TD
- 2010年 Wisconsin 12試合 163回 996ヤード(平均6.1) 18TD
- 2011年 Wisconsin 14試合 307回 1,923ヤード(平均6.3) 33TD
- 2012年 Wisconsin 14試合 356回 1,830ヤード(平均5.1) 22TD
レシーブ成績
- 2009年 Wisconsin 9回 92ヤード 0TD
- 2010年 Wisconsin 16回 128ヤード 0TD
- 2011年 Wisconsin 24回 306ヤード 6TD
- 2012年 Wisconsin 10回 72ヤード 0TD
評価
概要
ミズーリ州出身。地元高校(Wentzville Timberland High School)のフットボール・チームでは最後の2年間に5,264ヤードと73TD(高校通算で8,222ヤードと107TD)を記録している。
有望選手としてリクルートされ、ミズ-リ、カンザス、ノースウェスタンの中からウィスコンシン大学を選んだ。最初の2年間は、RBを併用するチーム方針により控えとして出場していたが、2年目最後の4試合で先発しチーム・トップの数字を残した。
2011年、オフに25ポンド減量して全米トップの1,923ヤードを走り、バリー・サンダースに並ぶNCAA FBSタイ記録のシーズン39TDを達成。BIG TENの最優秀攻撃選手賞に輝き、ハイズマン賞のファイナリスト(結果は4位でRG3が受賞)に名を連ねた。
2012年、最終学年を前にプロ入りすると思われたが、3巡評価という声に納得せず大学に残った。しかし暴力事件に巻き込まれたり、チームの成績も振るわず、自身は最優秀RB賞(Doak Walker Award)を受賞したものの、悔いの残る判断ともなった。
2011年と2012年のコンセンサス・オール・アメリカン。大学通算83TDと通算77ラッシングTDはNCAA記録。
2012年8月1日の深夜、キャンパス付近を友人らと歩いていたところ、突然5人組の暴徒に襲われて脳震盪と頭部の怪我で病院に運ばれた。犯人たちは逮捕され、パーティーの喧嘩で(別の選手に)仲間がやられたため、選手を狙っていたとされている。
フットボールを観始めた時からのブロンコス・ファン。テレル・デイビスに憧れていて「彼のインタビュー、ハイライト映像、何もかもすべてを見てきた」と語っている。
長所
信頼できる馬車馬ゾーンブロック・ランナー。優れた視野を持ち、カットバック・レーンを見つけ、カットで守備を避けることもできる。密集に飛び込みコンタクトを恐れない。穴が開くまで辛抱強く待ち、スペースを駆け抜けるクイックネスを持つ。すぐに倒れることは稀。姿勢を低く保ち、脚を動かし続けてヤードを稼ぐ。効果的なカットブロックでパスプロもできる。ブリッツのピックもやる。レシーブもできる。バランスに優れ、重心が低く、タックルを潜ってかわすことができる。外側を走るだけの素早さはある。
短所
小さい身体で酷使されてきたため摩耗が心配される。サイズとスピードは平均並。ギアを上げて加速していくランナーではなく、相手をかわす一流の機敏さは持たない。カットバックからの爆発力に欠ける。パイルを押し動かしたり、強力なタックルを外すパワーはない。個人の能力というより、スペースを開けてもらって走ることで得をしている。
総評
特に大きくも強くも爆発力があるわけでもないが、密集を上手く駆け抜ける、信頼できるランナーである。
似たタイプの選手
- Stevan Ridley (N.E)
感想
アラバマのRBエディ・レーシー(つま先の怪我)が残っていたにもかかわらず、モンティ・ボールを指名したことは話題になりました。
この指名の評価を見ると、ボールは強いOLとシステムに頼ってきた、指名順位が高すぎる、ブロンコスのシステムに合わないのではないか、といった声が聞かれます。ウィスコンシン大学のRBがプロで活躍していないという不安もあるみたいですね。(ロン・デインとか)
指名順位に関しては、ブロンコスが2巡26位で指名していなければ、3つ下の29位で(レーシーを指名した)パッカーズが指名していた可能性があったと思います。ブロンコスが探していたであろう、パスプロやレシーブができて、3ダウン走れる210ポンド以上の即戦力RBとなると、ここでボールを指名するしかなかったという見方もできますね。
システムについては、ゾーンの鬼アレックス・ギブスをコンサルタントに招いたことで、今シーズンは質量ともにゾーン・ブロックが洗練されていくと言われてますので、それほど問題はなさそうな気もします。マニングのパス攻撃があって、OLがしっかり仕事をしてくれれば、RBにとって走りやすい環境だと思いますし、先発だったRBマゲイヒーを解雇したり、マニングが個人指導をしたり、ボールが先発として使われる準備が整いつつあるように見えますね。
40ヤードのタイムを見てもスピードが売りの選手ではないですけど、エルウェイは「ボールの走るスタイルは、テレル・デイビスにとても似ている」と発言していますので、同じように成功してくれるのを期待したいですね。
引用元: [NFL.com] [CBS Sports]
2013年ドラフト指名選手
- 1巡 DT シルベスター・ウィリアムズ
- 2巡 RB モンティ・ボール
- 3巡 CB ケイボン・ウェブスター
- 5巡 DE クアンテラス・スミス
- 5巡 WR タバレス・キング
- 6巡 OT ビンストン・ペインター
- 7巡 QB ザック・ダイサート
- ブロンコスのドラフト外FA選手