ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

6巡 WR セス・ウィリアムズ

6巡

オリジナルの6巡は、QBブリッジウォーターのトレード獲得で放出済。

こちらは2巡でトレードアップした際にファルコンズからもらった指名権。

 

 

 

オーバーン大学のWR セス・ウィリアムズを指名。

  

ブロンコスはレシーバーが揃っているので、ここで指名したのはやや驚きだったですが、どうやらスペシャルチームでの活躍を期待しての獲得だったようですね。

GMペイトン「レシーバーの中では、スペシャルチームで活躍できるトップ選手として狙っていた。彼は粘土みたいな選手だ。能力はある。でかくて速い。あとはコーチによる成形が必要なだけだ」

レシーバーとしては恵まれたサイズ、長さ、スピードがあるものの、試合だと相手を圧倒する感じがないので、この素材をうまく育成できるかですね。

  

 

6巡 35位(全体219位)

WR セス・ウィリアムズ

Seth Williams / 身長6-3 体重211 / Auburn / ジュニア

彼の試合を見ていると、でかいパスキャッチャーとしての緊急性と一貫性の欠如により、イライラさせられるかもしれない。レッドゾーン(ゴール前20ヤード以内)では別人のようなレシーバーになり、ジャンプボールの争いではサイズと長さが武器になる。しかし、レッドゾーン以外ではルートに褒めるべきところはなく、守備選手をセパレートすることはできず、サイズを活かして勝利することにも失敗する。いくらかの輝きと全体的なポテンシャルはあるものの、フィールドではNFLレベルの競争に勝てるような内容を見せていない。身体的な特性を見れば、ドラフト3日目で指名する価値はあるが、プロで長くやるにはもっと激しくプレイする必要がある。

5~6巡指名予想。(NFL.com) 

 

高校では4つ星、ESPNから全米11位のアスリートと評価されていた。 

バスケでも活躍し、走り幅跳び走り高跳びアラバマ州のメダルを獲得している。

地元のアラバマ大学ではなく、オーバーン大学に進学した。

2018年は1年目から活躍。13試合のうち9試合に先発して534ヤード 5TD、SECでトップの平均20.5ヤードを記録し、SECのAll-Freshmanに選出されている。

2019年も先発で活躍。53回で830ヤード 8TDの成績だった。

2020年は11試合でチームトップの760ヤード 4TDを記録。

2018年のテキサスA&M戦、2019年のオレゴン大学戦、2020年のミシシッピー大学戦で決勝TDを決めている。 

今年の1巡指名CBジェイシー・ホーン(パンサーズ)と対戦した試合ではほぼ完封されている。

ドラフト前は元ブロンコスのCBクリス・ハリス Jr.と一緒にトレーニングしていた。

 

サイズと長さがある。レッドゾーンで強い。スペシャルチームで貢献できる。

LSU、アラバマジョージアとは8回対戦して1個しかTDを決めていない。守備選手をセパレートできない。細かい動きやクイックさはない。落球がある。

NFCスカウト「QBジャレット・スティダム(現ペイトリオッツ)が投げていた2018年は活躍を見せていたが、その後は期待はずれだった。同じ大学出身のWRダリアス・スレイトンにはNFLで活躍できる才能があったが、ウィリアムズにはそれが見られない」

 

 

個人成績 

試合 回数 ヤード 平均 TD
2018 13 26 534 20.5 5
2019 12 59 830 14.1 8
2020 11 47 760 16.2 4
  36 132 2,124 16.1 17

 

プロデイの数値

 

 

 

指名評価

 

A Walter Football

ブロンコスは明らかにレシーバーを必要としていなかった。QBアーロン・ロジャースを獲得するためにWRジェリー・ジューディを放出するのであれば話は別だが、そうでないならセス・ウィリアムズはただの素晴らしいバリュー指名ということになる。彼はでかいレシーバーで確かな運動能力があり、もっと上で指名されているはずの選手だった。

 

A- Ian Cummings(PFN

過去には2日目の指名が予想されていたこともあったが、6巡の下位でブロンコスが指名している。サイズや運動能力など、バウンダリー(境界)において活躍できる魅力的な特性を多く備えている。しかし、実戦ではそれらのポテンシャルを活かしきれていない。境界では競り合いの一貫性がない。それでも、下位指名でとても伸びしろのある選手を獲得できた。

 

B- Chris Trapasso(CBS Sports

バスケのでかいリバウンダーみたいな選手で、その役割で活躍できる優れた体格をしている。ボディ・コントロールや高さで勝負できるスキルは見事だ。一貫して相手をセパレートすることはできず、ルートでもっとフィジカルにプレイする必要がある。 

 

C+ Brent Soleski(Bleacher Report

長所:サイズ、キャッチ範囲、ボディ・コントロール、ダウンフィールドとレッドゾーンでのターゲット

短所:限られたルートしか走っていない、相手をセパレートできない、流動性を欠いている、奮闘に一貫性がない

オーバーン大学のHC Gus Malzahnが指揮しているオフェンスは、レシーバーに限られた役割しか求めない。縦のルートを走るか、スクリメージ付近で展開されるパスだ。

なので、この大学出身のレシーバー、例えば Sammie Coates(2015年3巡)や、Ricardo Lewis(2016年4巡)はプロでうまく変化することができなかった。一方で、Darius Slayton(2019年5巡)はプロのシステムでより多くの役割ができるようになると活躍しだしている。

セス・ウィリアムズはこの中間に位置している。

21歳のウィリアムズには優れたサイズ(6-3 211)と縦のスピード(40ヤード4.49秒)があるものの、はっきり言って直線を走るアスリートといった感じだ。主にレッドゾーンで活躍し、身体を使って守備選手を遮断して、ものすごいキャッチを決めることができる。しかし、正確なルートを走ったり、カットして守備選手を振り落とすことは期待しない方がいい。

ブロンコスはレシーバーを必要としていないにもかかわらず、ここで指名した。 ロスターには、コートランド・サットン、ジェリー・ジューディ、ティム・パトリック、K. J. ハムラーが揃っているので、他の選手が活躍する余地は少ない。それでも、ウィリアムズはあまりにも魅力的であり、QBドリュー・ロックの成長を助けてくれる新たなディープ・スレットになれるかもしれない。

 

  

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com