ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

3巡 OL クイン・マイナーズ

2日目(3巡)

 

ブロンコスはドラフト3巡目で2回トレードダウン。

最初から持っていた3巡(71位)を転がして、3巡(98位)、3巡(105位)、5巡(164位)の3つに指名権を増やしました。

 

 

  • ブロンコス獲得(計192):3巡(98)、3巡(105)
  • セインツ獲得(計210):3巡(76)

 

注)計234.2という数字は一般的なバリューチャートによる指名権の価値です。ブロンコスは235の価値がある3巡を出して、計234.2の価値がある3巡と5巡をもらったという計算になります。

 

 

最初の3巡で指名したのは、話題の怪物OLクイン・マイナーズ!

 

ディビジョンIII(3部)のウィスコンシン大学ホワイトウォーター校で活躍していた、ほぼ無名のラインマンながら、シニアボウルの練習では格上の守備選手たちを圧倒し、プロデイでも巨体で40ヤード4.86秒を記録するなど、評価が急上昇した選手ですね。

大学ではガードでしたが、センターの練習もしており、OLコーチのマイク・マンチャックがこの粗削りな素材をどう育てるのかとても楽しみです!

 

GMペイトン「3巡上位では指名候補が6人いて、そのトップ2がマイナーズとブラウニングだった。我々はリスクを承知で大きくトレードダウンしたが、それでも狙っていた2人を指名できたので良かった」

「マイナーズは昨年プレイしておらず、2年前のテープでは今よりも20ポンド(9kg)重かった。3部では無双していたが、対戦している守備ラインはHCファンジオくらいのサイズ(笑)しかなかったので評価するのが難しかった。しかし、シニアボウルでは減量していて、1対1の練習でも活躍したのは素晴らしかった。こういう事はめったにない」

「プロデイもよかった。優れたアスリートであり、彼のフィジカルさを気に入っている。伸びしろもある」 

HCファンジオ「最初はセンターとガードどちらでも練習させるつもりだ。このリーグでは万能性が求められる。どちらが良いか試し、チームのニーズも考慮して決めることになる」

 

 

3巡 35位(全体98位)

IOL クイン・マイナーズ

Quinn Meinerz / 身長6-3 体重320 腕33.3 / Wisconsin-Whitewater / RSジュニア

ユニークな評価の選手。2020年はコ口ナ禍でシーズンがキャンセルされたため、プレイしていない。しかし、秋はトレーニングに励み、1月のシニアボウル(シニア選手のオールスター戦)では別人のような姿を見せている。シニアボウルではセンターとガードに入った。内側のラインマンとしては見本のような体格、パワー、運動能力を備えている。2019年のテープを見ると、彼の卑劣さとフィジカルさを気に入ったが、ラン攻撃でもパスプロでもいくらかバランスの問題が見られた。しかし、シニアボウルの練習期間でその問題をきれいに消している。ラン攻撃では、相手を動かせるユニークな能力があり、ヒップをロールさせて守備選手を引き抜き投げ捨てる。パスプロでは簡単に重心を下げてアンカーを固定することができる。スライドして守備選手に相対する運動能力があり、腕の長さを使って相手を胸から遠ざける。全体として、下のレベルでやっていたというリスクはあるものの、プロでもエリートの先発に成長できるだけの特性と正しい気質をすべて備えている。

 

Division III(IとIIの下)でプレイしていたほぼ無名のラインマン

シニアボウルの練習で活躍して話題になった

2017年は控え。2018年からレフトガードで先発

2019年もレフトガードで全15試合に先発して3部のAll-Americanに選出

2年連続でAll-WIACにも選出されている

2019年頃には一部のスカウトから注目されるようになり、プロを意識するようになると食事を管理して減量。それまで1度もやったことのなかったセンターの練習を始め、ひとりでボールをスナップしては後ろに置いたゴミ箱に当てるというトレーニングを繰り返していた

2020年はコ口ナ禍でシーズンが中止になりプレイしていない

昨年はテキサスのトレーニング施設でOLコーチから指導を受けてトレーニングしていた

怪我人の代わりでシニアボウルに招待されると、練習ではドラフト候補の守備選手たちを相手にパワーで勝利しまくって評価が急上昇

陽気なキャラや、お腹まるだしの姿でも人気になった

シニアボウルでは練習中に右手の指を骨折しており試合は欠場

叔父がカナダの小島でキャンプ場を経営しており、その大自然の中で木を倒したり、ガスボンベなどを持ち上げてトレーニングしている映像も話題になった

下のレベルでやっていたのでいろいろと未知数

レスリングを経験しているのでコアの強さがある

試合でセンターをプレイした経験はない

大学のプロデイには全32チームのスカウトが集まった

暑い時にお腹を出しているため、高校時代から「ザ・ガット(The Gut 腹)」というニックネームで呼ばれている

 

 

プロデイの数値

 

シニアボウルの練習

 

大自然でトレーニン

 

 

 

指名評価

 

A Luke Easterling (Draftwire

ディビジョンIII(3部)でプレイする選手がNFLに行こうと思ったら、なにかがスペシャルである必要がある。そして、マイナーズはまさにそうだった。彼はこのポジションにおけるレアなアスリートで、シニアボウルでは格上の守備選手を相手にやれることを証明した。彼をここで指名できたのはスティールだ。

  

A- Vinnie Iyer(SN

ブロンコスは強力な控え選手を手に入れた。マイナーズは近いうちにライトガードで先発できる可能性もある。彼のドラフト評価は劇的に上昇しており、その正体が明らかになると下位評価だったのが3巡評価にまで入るようになっていた。シニアボウルの練習では計り知れない強さとパワーを見せており、良いテクニックでバトルにも勝利している。

 

B+ Chris Trapasso(CBS Sports

攻撃ラインの内側ならどこでもプレイできる。トップレベルのアスリートで、冗談抜きで相手をしとめる。パスプロでは攻撃性を抑える必要がある。シニアボウルで活躍。ブロンコスは攻撃ラインの層が厚くなった。

 

B+ Eric Edholm(Yahoo Sports

昨年は新人のロイド・クッシェンベリーがセンターで先発して苦戦していたが、マイナーズはそのポジションを奪えるのだろうか。もし無理なら、彼はガードをやることになるかもしれない。大学ではガードをプレイしていた。2020年はシーズンが中止になったため、自己流でトレーニングをしていたが、シニアボウルの練習では有名校の守備選手たちを相手に活躍した。彼はタフで容赦がなく、とても賢い。もっと上で指名されるだろうと思っていた。 

 

B+ Ian Cummings(PFN

 

B Walter Football

 

B Brent Soleski(Bleacher Report

長所:衝突でパワフル、レバレッジ、素晴らしい態度、容赦なくしとめる

短所:足を開きすぎる、2020年はプレイしていない、下位ディビジョンの選手

3部校でプレイしていた無名選手がシニアボウルに招待され、今年のドラフトでもっとも有名な選手のひとりになった。

彼はお腹まる出しの姿によって、あっと言うまにファンの心をつかんだ。もっと詳細に言うならば、彼は攻撃的かつ圧倒的なセンターとして練習を支配していた。

マイナーズはESPNでシニアボウルの体験を語っている。「自信があった。あと、少しの怒りもあった」「その週はずっと怒ってた。1部校の選手たちを目の当たりにして、3部校の選手として扱われたこと。シニアボウルもぎりぎり最後に招待され、大学のシーズンも中止になった」

「僕はただ実力を証明したくてうずうずしていたんだ」

彼はその言葉のとおり、内側のラインマンとして上位候補の仲間入りをした。身長6-3(190cm)、体重320ポンド(145kg)のブロッカーは、ラインの内側で中心的な人物になるだろう。

ブロンコスは昨年、3巡でロイド・クッシェンベリーを指名しているので、上位評価のセンターは必ずしも必要とはしていなかった。とはいえ、マイナーズが先発の座を奪うことも可能だ。

先発RGグラスゴーは来年のサラリーキャップ額が12ミリオンになるので、もしかしたら放出することになるかもしれない。その場合は、マイナーズがその穴を埋めることもできる。

いずれにせよ、ハードワーカーでフィジカルなラインマンを補強できるなら、いつでも歓迎だ。

 

 

77番 左ガード

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