ドラフト1日目!
What @PatSurtainll said.
— Denver Broncos (@Broncos) 2021年4月30日
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ブロンコスは1巡9位でCBパトリック・サーテイン2世を指名! 2年連続でアラバマ大学の選手となりましたー
今年のドラフト1日目は、開始直前にパッカーズのQBアーロン・ロジャースが移籍を希望しているという大きなニュースが飛び込み、ブロンコスがトレード先の本命だという話も流れましたが、双方が否定する形で一旦は終息。
そんな波乱のスタートから、9位でQBジャスティン・フィールズとQBマック・ジョーンズが残っているという予想外の展開になり、これはQB指名か!?という雰囲気が高まりました。
しかし、結果はどちらもスルー。指名権を増やすためのトレードダウンもなく、普通にCBを指名をしたため、(サーテインにまったく罪はないのですが)ロジャースの話で盛り上がり、QB指名を期待していたファンやメディアにとっては不満の残る結果にもなっています…
GMジョージ・ペイトンは会見で「(QB指名も考慮し、トレードダウンの話もいくつかあったが)サーテインが残っていたのでパスすることはできなかった。彼はフィールドの中でも外でも素晴らしい選手。私は彼の父親と家族を知っている。この指名はチームにとってホームランになった」と説明。
ちなみにGMペイトンは、2001年から2006年までドルフィンズのフロントに在籍しており、サーテインの父親が現役だった頃そこで一緒だったそうです。
さらに、HCファンジオも会見で「彼はマンとゾーンどちらもできる。優れた目で全体を見る能力があり、タックルもボールスキルもある。内側をやれるだけの万能性もあると思う」と評価していました。
このポジションは、CBブライス・キャラハン、CBロナルド・ダービー、CBカイル・フラー、2年目のCBオージェイムーディアが揃っていますが、キャラハンとフラーは来年FAになる予定なので、将来を見据えたドラフト指名でもありますね。
1巡 9位(全体9位)
CB パトリック・サーテイン2世
Patrick Surtain II / 身長6-2 体重208 / Alabama / 20歳 ジュニア
サイズ、スピード、ボールスキルの理想的なブレンドがある。プレスカバレッジでもっとも活躍できる。相手レシーバーを妨害する一貫性はいないものの、間違ったステップを避け、縦のルートで相手のトップをキープできるだけのスピードがある。小型でクイックなレシーバーに対して苦戦することがある。他の大型CBと同じように、ショートエリアの機敏さは欠いている。オフカバレッジでは優れた目がある。ルートのコンビネーションを認識し、アグレッシブにボールへとプレイする。ラン守備で強く、オープンフィールドで頼れるタックラーでもある。全体として、彼はアラバマ大学から出てきた頃のCBマーロン・ハンフリー(現レイブンズ)に似ている。プロでも同じような活躍をすると思っている。
1998年にドルフィンズから2巡で指名され、後にチーフスでもプレイしたCBパトリック・サーテインの息子。
父親はプロボウルに3回、オールプロに2回選出されている。
高校では5つ星の有望選手、全米トップのCBに評価されていた。
2018年は1年目のフレッシュマンながら12試合に先発し、SECのAll-Freshman Teamに選出されている。
2019年も全13試合に先発して活躍。
2020年は全13試合に先発して全米優勝に貢献。
SECの守備MVP、All-SEC、満場一致のAll-Americanに選出。
腕の長さは32 1/2インチ(82.5cm)、手のサイズは10インチ(25.4cm)
個人成績
Year | Game | Tackles | Int | TD | PD | FF | FR |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 15 | 37 | 1 | 0 | 7 | 1 | 0 |
2019 | 13 | 42 | 2 | 0 | 8 | 3 | 1 |
2020 | 13 | 38 | 1 | 1 | 9 | 0 | 0 |
40 | 116 | 4 | 1 | 24 | 4 | 1 |
プロデイの数値
RD 1 | PICK 9 - Broncos: Patrick Surtain II, CB Alabama
— Next Gen Stats (@NextGenStats) 2021年4月30日
At 6'2" and 208 lbs, Surtain posted a 4.41 40-yard dash, 10’11” broad jump and 39” vertical jump at Alabama's pro day, numbers that put Surtain in the elite category of athletes for the CB position (97 athleticism score). pic.twitter.com/WMuaehxoaO
指名評価
A Pete Prisco(CBS Sports)
彼のプレイを気に入っている。フィールドに入った瞬間から戦力になれる選手だ。彼はスターになるだろう。
A Doug Farrar(Touchdown Wire)
B+ Luke Easterling (Draftwire)
ブロンコスはFAで積極的にCBを補強したので、1巡指名では違う方向に行くかと思ったが、今年のドラフトでベストのカバーマンを見過ごすことはできなかった。サーテインには(ブロボウル選出の父親と同じような)シャットダウン・アーティストになれる資質がすべて備わっている。QBジャスティン・フィールズを指名しなかった判断は後悔することになるかもしれないが、それでもこの指名のバリューを否定することは難しい。
B+ Eric Edholm(Yahoo Sports)
ブロンコスはこのオフにCBカイル・フラーと契約し、さらにサーテインを指名してこのポジションの補強に成功しており、HCヴィック・ファンジオは興奮していることだろう。しかし、QBジャスティン・フィールズとQBマック・ジョーンズが残っていたのにどちらも指名しなかったことにはかなり議論の余地がある(これはQBアーロン・ロジャースを獲得するという意味かもしれないが)。とはいえ、サーテインは将来ブロボウルに選ばれるのが確実な選手ではある。
B+ Rob Rang(FOX Sports)
B Chad Reuter(NFL.com)
QBフィールズを指名できたのにしなかったのは興味深い。もしQBロックとQBブリッジウォーターでチームが苦戦し、QBフィールズがベアーズで活躍するようなことがあれば、後から後悔することになるかもしれない。
サーテインは今年のドラフトでもっとも気に入っているCBだ。ただシンプルにパスを阻止する。彼は強いプレス・コーナーであり、空中のボールに対してプレイするスペシャルな能力もある。ブロンコスはFAでCBダービーとCBフラーを補強しているが、それでもこの指名を止めることはできなかった。特にこのポジションは怪我人が出る可能性があり、今日ではどのチームも優れたCBを4人揃える必要があるという事実を見落としてはならない。
B James Dator(SB Nation)
この午後には、ブロンコスがQBロジャースのトレード獲得に動いているという噂が流れていたが、1巡でQBを指名しなかったことにより、その情報はそれなりに信用できるように見える。
サーテインは優れた万能コーナーで、今年のCBではトップに評価しており、同地区のQBパトリック・マホームズ(チーフス)と対戦することを考えれば、この指名はとても納得できる。サーテインはすぐにインパクトを残せる即戦力の選手で、補強を必要としているポジションに若くて才能のある選手を獲得できたのは素晴らしい指名だった。もしQBロジャースのトレードが実現しなかった場合、QBジャスティン・フィールズを指名しなかった判断がどういう結果になるのかは興味深い。
ブロンコスはQBジャスティン・フィールズを好んでいたが指名しなかった。なので、この指名はもしかしたらトレードが噂されているQBロジャースの獲得を示唆しているのかもしれない。そして、そのトレードの代償として、サーテインが含まれる可能性もある。CBはブロンコスにとって緊急のニーズではなかったが、オフに契約したCBカイル・フラーは1年契約なのでいずれ補強する必要があった。もしサーテインがパッカーズにトレードされる結果になったら、パッカーズにとってはCBジェイアー・アレキサンダーからのアップグレードになるので、この指名の評価を(パッカーズの)A-に上げようと思う。
B Vinnie Iyer(SN)
B- Danny Kelly(The Ringer)
B- Ian Cummings(PFN)
C Brent Soleski(Bleacher Report)
長所:テクニシャン、長さ、ルートの理解、ゾーン適正
短所:機敏さ、相手をさわる、マンカバーでやられることがある
サーテインはプロでCBをやるために生まれてきた選手だ。NFLで11年間活躍したDBの息子であり、その事実は(SECの最優秀守備選手にも選ばれている)彼の試合に対するアプローチを見れば一目瞭然だ。
まだ20歳でありながら、現時点で彼には素晴らしい認識がある。彼はオフェンスがやろうとしていることを理解して適切に対応する。下手なQBよりも上手くプレイを読んでボールにドライブする。
彼には試合での自然な感覚があり、それは優秀なDBコーチでもあるニック・セイバン(アラバマ大学HC)に指導されてきたテクニックによって裏打ちされている。ポジションを失ったり、バランスを崩すことは滅多にない。手でファイトすることを好むので、プロでは反則をとられるかもしれないが、レバレッジとアングルは彼にとって助けになる。
近年では、大きくて腕の長いCBが好まれている。サーテインは身長6フィート2インチ(188cm)、体重208ポンド(94kg)で、パスのレーンをシャットダウンすることができ、ラン守備でも助けになる。しかし、その副作用として、大きいCBは(特に小さいレシーバーとマンツーマンでマッチアップする時の)クイックさに欠ける。サーテインもこうした状況で少しやられることがある。
(中略)
ブロンコスはこのオフに(CBロナルド・ダービーと)CBフラーを獲得してこのポジションを補強したが、彼は1年契約だ。サーテインは良くコーチされており、初日からプレイできる即戦力で、打ちのめされることもない。来年フラーがどこかに移籍したとしても、すぐに先発に入れるだろう。
ただし(ブロンコスの上で指名したいくつかのチームと同じく)QB問題をかかえているにも関わらず、QBを指名しなかったことに関しては説明する責任がある。
B- Mark Kiszla(Denver Post)
頼むからQBロジャースは電話に出てくれ。サーテインは良い選手だが、このチームにはQBが必要だ。
C+ Sean Keeler(Denver Post)
GMジョージ・ペイトンとHCファンジオは良い選手を手に入れた。しかし、ファンの希望は打ち砕かれた。
C- Kyle Newman(Denver Post)
GMペイトンはQBロジャースのトレードを実現させることができず、QBフィールズを指名することもなく、保守的な道を選んだ。
C- Ryan O’Halloran(Denver Post)
QBを指名することもなく、トレードダウンして指名権を増やすこともせず、普通にCBを指名した。長い目で見ればQBを指名しなかったのは間違いだろう。サーテインはブロンコスで4番目のCBになる。
QBロジャースをトレードで獲得するという話が出た時と、QBフィールズを指名するかもしれないという時間が、1巡でもっとも盛り上がった瞬間だった。しかし、どちらも実現はしなかった。この指名自体は悪くないが、期待が大きかっただけに結果としてはがっかりだった。