ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 RB

2021年のNFLドラフト候補を紹介する16回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。

 

ランニングバック編、以下の3人です。

  • 17位 トラヴィス・イーティエン(クレムソン)
  • 22位 ナジー・ハリス(アラバマ
  • 34位 ジャボンテ・ウィリアムズ(ノース・カロライナ)

 

Daniel Jeremiah's top 50: 2021 NFL Draft prospect rankings 1.0

  

 

17位 RB トラヴィス・イーティエン

Travis Etienne / 身長5-10 体重215 / Clemson / 22歳 シニア

コンパクトで鍛えられたランニングバック。素晴らしい爆発力とバランスがある。ワンカットのランナー(1回カットして縦に走る)としてもっとも活躍でき、足を地面に付けてフィールドを爆走する。ホールでの飛びぬけたヌルヌルさはないものの、フルスピードで飛び込みバランスをキープしたままコンタクトの衝撃を吸収する。アウトサイドのランではエッジをとらえる十分なスピードがある。オープンフィールドに出てしまえば競走で負けることは滅多にない。パス攻撃でもとても役に立つ。スクリーンパスでの優れたセンスとタイミングがある。シームとアングル・ルートでラインバッカーから逃れる能力もある。外側に移動してダブルムーブを走る能力すらもある。2020年はパスプロも向上した。一流の視野や細かい動きはないものの、そのスピードは本物で、走る道を与えられた時は壮観だ。

 

2017年は控えながらチームでトップの766ヤード 13TDを記録。2018年は全15試合に先発して1,659ヤード 23TDと活躍。2019年も15試合で1,614ヤード 19TDを記録し、2年連続でACCの最優秀選手および最優秀攻撃選手に選ばれています。

2020年は全12試合に先発して956ヤード 14TDを記録。2018年と2020年には満場一致のAll-Americanにも選出されました。

4年間で55試合に出場して44試合に先発。ラン686回でACCの新記録となる4,952ヤードと70TDを走っており、レシーブでも102回で1,155ヤード 8TDの数字を残し、リターナーとしても貢献しています。

とても実績のある選手ですね。プロデイでは40ヤード4秒40~のタイムを出してスピードをアピールしており、レシーブもなかなか良かったという話です。短所としては、過去2年間で6回のファンブルが指摘されています。1巡予想。

 

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22位 RB ナジー・ハリス

Najee Harris / 身長6-1 体重232 / Alabama / 22歳 シニア

大きくてスムーズなランニングバックアラバマ大学では素晴らしい実績を残している。インサイドのランでは、穴が空くまでしっかりと我慢してからラインをすり抜ける。コンタクトに対する素晴らしいバランスがあり、一貫してヒットを吸収しランを決める。アウトサイドのランでは外側に広がる能力は欠いており、素早く両肩を正面に向けて縦に走る方を好む。スペースでは密かに捕まりにくさもあるが、肩を下げてタックラーを走り抜けることもできる。バックフィールからパスをキャッチする能力に優れている。クリーンなルートを走り、ダウンフィールドでは高さで勝負する能力もある。パスプロの意識があり頼れる。ホームランをヒットするランナーではないが、とてもスキルがあり、パスプロでもとても役に立つ。ドラフトされた時のRBマット・フォルテ(元ベアーズ)に似ていると思う。


高校では5つ星、全米トップの有望選手に評価されていたそうです。

2017年と2018年はチームの層が厚く、RBダミエン・ルイス(ペイトリオッツ)、RBジョシュ・ジェイコブス(レイダース)の控えとして出番をシェアしていました。

2019年から先発に昇格し、ラン209回で1,224ヤード 13TD、レシーブ27回で304ヤード 7TDを記録。そのままプロ入りするかとも思われましたが、事前評価が低かったため大学に残っています。

2020年はラン251回で1,466ヤード 26TD、レシーブ43回で425ヤード 4TDと活躍。満場一致のAll-Americanに選出され、Doak Walker Award(全米最優秀RB賞)も獲得しました。

NFLのトレンドからすると大型の選手になりますが、その割にレシーブでも実績があるのは魅力ですね。1~2巡予想。

 

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34位 RB ジャボンテ・ウィリアムズ

Javonte Williams / 身長5-10 体重220 / North Carolina / 20歳 ジュニア

分厚くコンパクトなランニングバックで、素晴らしい視野、パワー、敏捷性がある。インサイドのランでは活発なステップで、ホールを素早く見つけてアタックする。素晴らしい横の敏捷性があり、せまい所で守備選手をミスさせる。低いパッドのレベルで走り、加速してコンタクトを駆け抜ける。アウトサイドのランではエッジをまわる爆発力があり、オープンフィールドに出てしまえば捕まりにくい。パス攻撃では、チェックダウンのオプションとして効果的であり、フィールド中央のアングル・ルートで洗練されたルートのランも見せている。信頼できる手はあるが、時にダブルキャッチ(ボールが手に触れてからしっかりと確保するまでに時間がかかる)も見られる。パスプロの意識があり、ブリッツに対してふんばり受け止める。全体として、すべての要素を備えているコンプリートな選手であり、今年のドラフト組でベストのランニングバックに成長できるかもしれない。 

 

2018年は控えとスペシャルチームで11試合に出場。2019年は先輩のRB Michael Carterと出番をシェアして全13試合に出場し、933ヤード 5TDを記録しています。

2020年も同じく出番をシェアして11試合に出場。ラン157回で1,140ヤード 19TD、レシーブ25回で305ヤード 3TDの活躍でした。タックルを外した数75回は全米1位、10ヤード以上のラン42回は全米2位、ランで1stダウン更新72回は全米3位。PFFからは史上最高となる95.9点のラン評価をされているそうです。

過去2年間はRB Michael Carterとほぼ半々のキャリー数で併用されていて、2020年はそれぞれランで1,245ヤードと1,140ヤードを獲得しています。マイアミ大学戦では2人で計544ヤード!を走ってNCAA新記録を更新しています。

なんでもできる選手ということで評価が上昇している感じもありますね。出番をシェアしていたので、酷使されていないのもプラスになります。ちなみに先輩のRB Michael Carterも今年のドラフト候補になっていて、サイズは小さいですが、けっこう高く評価されているようです。

 

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ブロンコスは(先日FAでRBマイケル・ブーンと契約し)2年連続で1000ヤードを走ったRBフィリップ・リンジーを放出。

ロスターにいる先発のRBメルビン・ゴードン、4年目のRBロイス・フリーマンも来年FAになる予定なので、このポジションは隠れたニーズになっていますね。

個人的には、良い選手が残ってたら2日目で指名しても良いくらいに思っているのですが、はたしてどうなるでしょうか。

 

 

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