ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

2巡 WR K. J. ハムラー

ドラフト2日目はトレードせずにそのまま4人を指名。

まず最初は、2巡のWR K. J. ハムラー(ペン州立大学)でした!

 

 

1巡のWRジェリー・ジューディーに続いて、まさかの2連続レシーバー指名。これは完全に予想外でしたね。

GMエルウェイは指名後に「ハムラーが2巡のターゲットだった」と明らかにしており、「とても爆発力があり走ることができる。ビックプレイを決める能力があり、守備に対して脅威になれる。ルートを走る能力もあり、クイックでサイズの割にタフだ。さらに素晴らしいリターナーでもある」と指名理由を語っています。 

HCのヴィック・ファンジオも「トレードアップせずに狙っていた選手を獲得できた」とエルウェイの手腕を褒めていました。

 

 

2巡14位(全体46位)

WR K. J. ハムラー

K. J. Hamler / 身長5-8 5/8 体重178 / ペン州立大学 / 20歳 RSサーフモア

稀に見る爆発力を備えた小型のワイドアウト。アウトワイド、スロットに位置し、時にはバックフィールドに入ることもあった。発進がものすごく急速で、素早くCBとのクッションを無効にする。スラント、シャロークロス、バーティカルのルートで活躍する。彼は単純にフィールドにいる全員のそばを走り抜ける。サイズがないにもかかわらず密集でとても活躍する。ヒットを吸収する前に腕を伸ばし引き寄せプレイを決める。キャッチ後は幻のように消える。マイナス要素はサイズの小ささだけ。NFLはスピードのあるプレイメイカーに飢えているので、彼の需要は高いだろう。

 

2017年: レッドシャツに登録。

2018年: 13試合に先発。レシーブ1回の平均17.9ヤードは全米25位だった。レシーブ、ラン、リターンの合計で1,417ヤードを獲得している。

2019年: 13試合に先発。56回で904ヤード(平均16.1)、8TDを記録。レシーブ、ラン、リターンの合計で1,586ヤードを獲得している。

 

フルネームはKahlee Jacoby Hamler

大学ではキックリターン44回で1,036ヤード(平均23.5、最長67ヤード)、パントリターン37回で222ヤード(平均6.0、最長33ヤード)という数字だった。

スピードが超速い(非公式ながら40ヤード4.27秒という話もある)

爆発力のあるスロット・レシーバー。リターナーもできる。

サイズが小さい。落球が多い(今年のレシーバーではワースト級の落球率)

エルウェイは「落球はボールスキルの問題ではなく集中力の欠如によるもので、コーチングで改善できる」と語っている。

コンバインはベンチプレス(15回)のみ参加。

2巡評価

 

  試合 Rec Yards Avg Long TD
2018 13 42 754 17.9 93 5
2019 13 56 904 16.1 58 8
Total 26 98 1,658 16.9 93 13

 

 

 

指名評価

 

A- Andy Benoit(SI.com

ブロンコスにはXレシーバーのコートランド・サットンがおり、1巡でとても洗練されたZレシーバーのジェリー・ジューディーを指名した。そして、2巡ではハムラーという典型的な超シフティ(クイックで爆発力のある)スロットレシーバーを加えた。ブロンコスのレシーバーたちがどう並ぶかは簡単に予想できる。しかし、彼らを止めるのは簡単ではないだろう。

 

B Walter Football

こんなに上位でまたレシーバーを指名? もうひとりレシーバーを指名するだろうとは思っていたが、てっきり3つある3巡指名権を使うものだと考えていた。ブロンコスにはWRサットンと1巡で獲得したばかりのWRジューディーがいるので、2連続でレシーバーを指名したのはやや不審だった。おそらく2巡でレシーバーが続々と売り切れていったことが影響したと想像するので、この指名も嫌いではない。ブロンコスには3人目のレシーバー(特にスピードのある選手)が必要だったし、これで3人の魅力的な若いレシーバーが揃ったかもしれない。もしQBドリュー・ロックが成長できれば、ブロンコスはダイナミックなオフェンスを手に入れるだろう。

 

B Steven Ruiz(For The Win

ブロンコスはレシーバーを強化し続けており、ハムラーという武器を見つけた。彼はボールを持つと脅威になる。サイズが小さく、落球の問題もあるが、それ以外はどれもNFL級だ。ブロンコスのオフェンスはいつの間にか戦力が揃ってきた。あとはQBロックしだいだ。

 

B- Eric Edholm(Yahoo Sports

ブロンコスは2連続でレシーバーを指名し、QBロックの縦に投げる能力を2倍にした。昨年のハムラーには落球の問題があったが、彼は相手セーフティーを縦に割き、ホームランを打てるディープ・スレットだ。彼はまた優れたリターナーでもある。これは興味深い指名だった。

 

C+ Mike Tanier(Bleacher Report

スピードとクイックネス:A

ハムラーは身長5-9で体重178ポンドしかない。もし彼が速くなかったら、誰も彼のことなど話題にはしないだろう。

ルートとリリース:C

巧みなヒップの稼働があり、オープンスペースでスピードを変化させて、あっという間に守備選手をセパレードする。滅多に詰まることはないが、ほぼワイドオープンのスペースばかり走ることを許されていたおかげもあった。

ハンド:B

頼れる手があり、悪球にも対応できる。しかし、ターゲットとしてはサイズが小さい。

レシーブ後(YAC)ポテンシャル:B

多くのリバースやスクリーンを走っており、リターナーもやっている。彼にはいくつかの動きがある。しかし、彼はゲームコントローラー(ジョイスティックのように自由自在に動く)ではない。

ブロック:C-

彼を倒すためには余分な労力が必要になる。それでも倒せる。

 

ハムラーは厄介な選手だ。彼は(一般に宣伝されている評価とは違い)WRテイボン・オースティンみたいな分厚い肉体を持つビックプレイ・スペシャリストではないし、イーグルスのWRデショーン・ジャクソン風の小型ディープ・スレットでもない。

彼はもしかしたらWRジョン・ブラウンのようになるかもしれない。ブラウンはカーディナルス、レイブンズ、ビルズと渡り歩き、多くの場合で第1ターゲットとしては不適当だった。さらに、ハムラーの適職はリターナーである可能性も高い。

この指名はリーチだったが、1巡で指名されたWRジューディーとのタンデムとして考えれば納得できる。ブロンコスはチーフスのようなレシーバー陣を揃えようとしており、そのためには多少のリスクも恐れてはいない。

  

C+ Chris Trapasso(CBS Sports

ブロンコスはレシーバーを集めている。ハムラーにはすごい爆発力がある。ルーズなヒップの稼働がある。キャッチ後にヤードを稼ぐ能力も(グレイトではないが)優れている。ボールに対してファイトする。QBロックのまわりに戦力を配置することは理にかなっているが、他のニーズも考えると奇妙な指名だった。

 

 

 

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