2020年のNFLドラフト候補を紹介する6回目。
ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト候補となる選手たちの評価を確認します。
攻撃ライン編の1回目、上位の3人です。
- 10位 OT マカイ・ベクトン(ルイビル)
- 11位 OT ジェドリック・ウィルズ(アラバマ)
- 13位 OG トリスタン・ワーフス(アイオワ)
- 25位 OT アンドリュー・トーマス(ジョージア)
- 33位 OT オースティン・ジャクソン(USC)
- 34位 C シーザー・ルイーズ(ミシガン)
Daniel Jeremiah's Top 50: 2020 NFL Draft prospect rankings 1.0 - NFL.com
10位 OT マカイ・ベクトン
Mekhi Becton / 身長6-7 3/8 体重364 / ルイビル大学 / ジュニア
巨大なレフトタックル。バイキングスなどで活躍した元1巡OT ブライアント・マッキニーに似たサイズとスキルを備えている。パスプロでは驚くことに軽快な足があり、長い腕を使って守備選手を操縦する。たとえパンチを出すことに失敗しても、胴体でパスラッシャーを受け止めることができる。アップフロントのゲーム(交差するパスラッシュ)に対する意識は向上する必要がある。ランでは圧倒的でいくつものノックダウンを決める。相手を捕まえ、上半身の強さでひねり投げる。スペースではあまり活躍できない。主にバランスや意識など向上すべき分野はあるものの、このサイズでは稀なアスリートで伸びしろも大きい。
1年目のフレッシュマンから3年間先発。チームの都合で左右に移動しており、右で12試合、左で21試合の先発経験があるそうです。
巨体のわりに動けるのが驚きですね。ただ、テクニックとかはまだ未熟で、体重管理の問題もあるみたいです。プロではライトタックル向きという声も。
40ヤード5.01秒。腕長35 5/8インチ。1巡上位評価
73番 LT
11位 OT ジェドリック・ウィルズ
Jedrick Wills / 身長6-4 2/8 体重312 / アラバマ大学 / ジュニア
アラバマ大学ではライトタックルに入っていた。このポジションとしては平均的な身長で体重は少し重い。素晴らしいパスプロテクター。スタンスからの機動が素早く、スピードのあるラッシャーやカウンターに対しても楽に動ける。膝の柔軟性があり、うまく手を使ってレバレッジとコントロールを保つ。ゲームやスタント(交差するパスラッシュ)に対する理解がある。ランでは2列目に上がって仕事をする際にもっとも活躍できる。股関節をロールさせ正面から守備選手を根こそぎにする能力もある。けして地面に倒れない。理想的な体型ではないが、必要な資質はすべて備えており、左右どちらのタックルでも10年は先発できる。
1年目は控え。3年間で通算29試合に先発しています。過去2年間で1回しかサックを許していないそうです。
QBトゥア・タンゴバイロアは左投げなので、そのブラインドサイドを守っていたライトタックルですね。レフトタックルは経験してないですが、本人は左でもガードでも喜んでやると語っています。
40ヤード5.05秒。腕長34 2/8インチ。1巡上位評価
74番 RT
13位 OG トリスタン・ワーフス
Tristan Wirfs / 身長6-4 7/8 体重320 / アイオワ大学 / ジュニア
大きくてパワフルな攻撃タックル。パスプロではスタンスから飛び出し、アウトサイドのスピードラッシャーにも問題なく対抗できる。しかし、インサイドへのカウンタームーブには苦戦していた。外側にセットしすぎてインサイドに向き直るのに苦戦し、私が確認した試合では多くのプレッシャーを許していた。パンチを当てることができればそこで試合終了。ものすごく強い手があり、パワーのある土台でプレイを終わらせる。ランではとても強くてアグレッシブ。多くのムーブメントを生み出すが、突っ込み過ぎて落ちる時もある。地面に倒れることが多すぎる。彼のアグレッシブさは好みだが、もっとコントロールする必要がある。プロでもタックルをプレイできるとは思うが(両隣に味方がいる)内側をやる方が良い。ガードでオールプロに選ばれるポテンシャルがあると思う。
1年目のフレッシュマンから先発タックルに抜擢され、右で29試合、左で4試合の先発経験があり、2019年はBig Tenの最優秀ラインマンに選ばれています。
高校では州のレスリング王者。大学では重量挙げで450ポンド(約203キロ)を成功させ、ブランドン・シェリフ(現レッドスキンズ)のチーム記録を更新しているそうです。
40ヤード4.85秒。腕長34インチ。1巡上位評価
74番 RT
ブロンコスの攻撃ラインは先発センターがUFA、右ガードは放出濃厚、両タックルにも問題があるという状態なので、1巡指名も考えられますね。
個人的にOT マカイ・ベクトンはブロンコスが好みそうなタイプではない気がしていますが、ガードもやれそうなOT トリスタン・ワーフスはニーズに合ってるかもと思います。
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