NFL公式の試合プレビュー動画を紹介。
(日本時間の月曜 AM 8時40分~)
パッカーズ(2位)は西海岸のサンフランシスコに遠征する。
49ers(1位)は2012年以来となるスーパーボウル出場を目指す。
49ersの攻撃
この両チームは第12週に対戦しており、この時はQBジミー・ガロポロが253ヤード、2TDを投げ、ホームの49ersが37対8で圧勝している。
今シーズンの49ersには万能性があり、いろんな方法で相手を倒すことができる。
勝利したうちの6試合ではパスを250ヤード以上投げており、今シーズンのQBガロポロは27TD(リーグ5位)、13 INT、レイティング102.0という成績だった。
同時に、49ersは勝利したうちの7試合で130ヤード以上のランを記録している。
ラン攻撃は49ersの代名詞になっており、今シーズンは1試合平均で144.1ヤード(2位)、1回平均で4.6ヤード(8位)を走っている。
49ersのパス守備
また、49ersは勝利したうちの8試合で相手チームを20点以下に抑えている。今シーズンは1試合平均で19.4失点(8位)しか許していない。
先週のバイキングス戦でも守備が活躍し、QBカーク・カズンズを172ヤード、1TD、1INT、レイティング84.3に封じている。
この試合では、CBリチャード・シャーマンがインターセプトを決めており、バイキングスの攻撃は49ersのパス守備に対して苦戦した。
49ersのパス守備は1試合平均で169.2ヤードしか喪失しておらず、これはリーグ1位の数字となっている。CBシャーマンも(自分がターゲットになったパスで)相手QBをレイティング46.8に封じている。
さらに49ersのパス守備は、1回平均のパスヤード(YPA)、パス成功ヤード(YPC)、20ヤード以上のパス数、いずれでも1位となっている。
49ersのパスラッシュ
49ersのセカンダリーがここまで圧倒できているのには、滅多にブリッツをしないという要因もある。
新人DEニック・ボサたちの活躍により、ブリッツをする必要がない。ブリッツが少なければ、それだけパスカバーに人数を使うことができるというわけだ。
49ersは25.3%(22位)しかブリッツをしていないが、計48サック(5位タイ)を記録している。
先週のバイキングス戦では、DEボサが2サックを決めており、チームでは計6サックを記録している。DEボサ、DEディー・フォード、DEアリク・アームステッド、DTディフォーレスト・バックナーが揃うフロント4はリーグ屈指だ。
第12週にパッカーズと対戦した際にも、彼らは大きな活躍を見せていた。この試合ではQBアーロン・ロジャースを5回サックしている。
パッカーズのパスプロ
QBロジャースが1試合に5回もサックされることは滅多にない。
パッカーズの攻撃ラインは36回のサックを許しているが、これはリーグで12位タイの少なさになっている。
LTデイビッド・バクティアリが率いる攻撃ラインは、PFFでリーグ6番目にランクされている。
パッカーズの3rdダウン攻撃
しかし、優れたパスプロがあるにしては、QBロジャースのパス攻撃は(過去数年と比べると)やや燻っている。
今シーズンのパス攻撃は、1試合平均で233.3ヤード(17位)だ。
パス攻撃の苦戦は、3rdダウンの問題に繋がっている。今シーズンは3rdダウンの更新率が23位になっている。
第12週の49ers戦でも、3rdダウン15回のうち1回しか更新することができなかった。
49ersの3rdダウン守備
49ersの守備は3rdダウンの更新を33.3%しか許しておらず、これはリーグ2位タイの数字になっている。
パッカーズが(前回とは違って)接戦を望むのであれば、ここは注目すべきポイントになるだろう。
パッカーズのパス攻撃
49ersが前回と同じ結果を望むのであれば、QBロジャースのメインターゲットであるWRデバンテ・アダムスをしっかりと抑えたい。
先週のシーホークス戦では、8回で160ヤード、2TDの大活躍だった。
WRアダムスは今シーズン83回のレシーブを記録しているが、問題なのはその次がWRアレン・ラザードの35回になっている点だ。
このため多くの場面で、WRアダムズが唯一の武器になってしまいがちだった。そして、この点は49ersのセカンダリーと対戦する際にトラブルになるかもしれない。
しかし、QBロジャースにはWRアダムスさえいれば勝てるという試合も少なくなかった。
WRアダムスは今シーズン6試合で100ヤード以上を記録しており、パッカーズはその6試合で5勝1敗の成績になっている。とはいえ、このチームは13勝3敗の成績だったので、第2レシーバーの不在がそこまで大きな影響を与えたとも言えない。
パッカーズのラン攻撃
仮にWRアダムスが攻撃の中心になれなかったとしても、QBロジャースにはもうひとつの武器がある。それはRBアーロン・ジョーンズだ。
RBジョーンズはレシーブ49回で474ヤード、3TDを記録している。彼はターゲットになった回数とレシーブ数でチーム2位、レシーブのヤードでチーム3位になっている。
彼はレシーブだけでなく、その足でも49ers戦のカギになれるかもしれない。
先週のシーホークス戦で、RBジョーンズはラン21回で62ヤード、2TDを走っているが、シーズン中の活躍と比べるとイマイチだった。
彼は今シーズン1,084ヤード(平均4.6ヤード)を走っており、リーグ1位の16TDを決めている。
49ersのラン守備
前回の49ers戦では、RBジョーンズは活躍することができなかった。
そして、49ersは先週のバイキングス戦でも(一流のランナーである)RBダルビン・クックを9回でわずか18ヤード(平均2.0ヤード)に封じている。
これにより、49ersのラン守備は大きなXファクター(未知の要素)になっている。
なぜならば、今シーズンのラン守備は1回平均で4.3ヤードを喪失しているからだ。しかし、49ersは多くの走れるQBと対戦してきたので、この数字はややインフレしている可能性がある。
パッカーズのラン守備
パッカーズのラン守備は49ersよりも悪い数字になっている。
先週はシーホークスの控えRBを抑えていたが、今シーズンは1回平均で4.7ヤード(26位)を喪失しているので、ラン守備が強いとは言えない。
そして、これは49ers戦で問題になるかもしれない。
49ersのラン攻撃
49ersのラン攻撃には3匹のモンスターが揃っている。
先週はRBテヴィン・コールマンが22回で105ヤード、2TDを走ったが、次の試合ではRBラヒーム・モスタート(平均5.6ヤード)、あるいはRBマット・ブレイダ(平均5.1ヤード)が活躍するかもしれない。
49ersのパス攻撃
もうひとりパッカーズが警戒すべき選手は、QBガロポロの第1ターゲットであるTEジョージ・キトルだ。
TEキトルは時に止められないほどの活躍を見せるが、第12週に対戦した際も6回で129ヤード、1TDと爆発している。
彼はリーグでもトップのTEと言われており、レシーブだけでなく、ブロックの能力も高い。今シーズンは85回で1,053ヤード、5TDを記録している。
パッカーズのパス守備
パッカーズのパス守備は、タイトエンドに対して77回(21位)、865ヤード(20位)をやられている。
全体として今シーズンのパス守備は、1試合平均のパスヤード(14位)、相手QBのレイティング(6位)、1回平均のパスヤード(20位)とまずまずの成績だ。
しかし、彼らが49ers戦でやらなくてはならないのは、キャッチ後のランを止めることだ。49ersのパスはそれが武器になっている。
パッカーズはキャッチ後のランで喪失したヤードが16位になっている。
パッカーズのパスラッシュ
最後にパッカーズ守備の最大の強みを見ておこう。それは2人のサック・デュオだ。
先週のシーホークス戦でチームは計6サックを記録しており、OLBザダリアス・スミスが2サック、OLBプレストン・スミスも2サックを決めている。
そして、この2人はどちらもシーズン12サック以上を記録している。
49ersのパスプロ
一方で、49ersの攻撃ラインは今シーズン36サックを許しており、これは12位タイの少なさだ。
過去の対戦
この2チームには歴史があり、これまでプレイオフで7回対戦している。
前回対戦したのは2013年のワイルドカードで、この試合はアウェイの49ersがパッカーズに23対20で勝利している。
その前年のディビジョナル・ラウンドでも両チームは対戦しており、ホームの49ersがパッカーズに勝利(45対31)しているが、通算の対戦成績は4勝3敗でパッカーズがリードしている。
予想
Adam Rank S.F 35-10
Daniel Jeremiah S.F 28-24
Colleen Wolfe S.F 28-27
Dan Hanzus S.F 34-17
Nick Shook S.F 27-17
MJD S.F 35-24
チャンピオンシップはNHK BS1などで生放送されます!