デンバーポストのMark Kiszla氏がファンの質問に答えている記事。
第4週ジャガーズ戦の後。
開幕4連敗。ファンも途方に暮れております…
さて、どうする? 我々はこれからどうなるの? このチームは長期低迷するんじゃないかと考えてしまう。
これからどうするか。最初にしなければならないのは、チームの向上に集中することだ。短期的。そして長期的に。スポーツでは奇跡が起こる。しかし、NFLでは開幕4連敗のチームがプレイオフに進出するのは絶望的だ。エルウェイは敗北を嫌っているが、このチームは再建モードに舵を切らなければならない。
この厳しい現実から目を背けても逆効果だ。ブロンコスは2017年も酷かった。2018年も酷かった。そして今年も酷い。もはやプレイオフという幻想は捨てて、チームを再建するしかない。
その第一歩として考えれられるのは、できるだけ早く新人QBドリュー・ロックを先発させることだ。彼は11月3日にならないと怪我人リストから復帰できない。しかし、若いQBがどれだけやれるか、それを証明するチャンスを与えるべきだ。控えとして3年寝かせる? 冗談じゃない。ジャガーズの新人QBミンシューはブロンコス戦の最後90秒でなにができるかを証明してみせた。
OLBブラッドリー・チャブを怪我で失った影響はどれくらいある?
チャブはジャガーズ戦でACLを断裂してシーズンエンドになってしまった。このチームにはプレイオフ争いをするだけのタレントは揃っていない。若い選手に経験を積ませるべきだ。
そして、CBクリス・ハリスJr、WRエマニュエル・サンダースといったベテラン選手を将来のドラフト指名権と交換にトレード放出することを検討すべきだろう。これが私の提言だ。チャブを失い、今シーズンは完全に終わってしまった。来シーズンのために動き始める時だ。
私は2011年から見始めて、正直それほど熱心なファンでもないけど、近年のエルウェイには感心しない。ドラフト指名も(何人かの選手を除いては)パッとしないよね?
昔からのファンはエルウェイを支持している。それは理解できる。新しいファンには、どうしてエルウェイが地元で神格化されているのか分からない。それもまた理解できる。
過去35年間、 エルウェイほどNFLで勝利することに競争心を燃やしてきた人物はいない。しかし、彼も60歳の誕生日を迎えようとしている。これから崩壊したチームの再建という苦痛や疲労を経験したいだろうか。これは彼自身にとってタフな選択になる。
なぜチームはOLBシャック・バレットと再契約しなかったの?
バレットは先発する機会を求めていた。そして、バッカニアーズでそれを見つけ、今シーズンは鬼のようにサックを量産(現在リーグ1位の9サック)している。
しかし、彼がサインしたのは「prove-it」契約(安い1年契約。活躍して来年に大きな契約を得るための1年契約)だった。
今さら言っても手遅れだが、もしブロンコスが彼に2年12ミリオンの契約をオファーしてキープできていれば、怪我でまったく出場できていないFA加入のCBブライス・キャラハンよりもはるかに良い投資になっただろう。
トレード期限までにCBクリス・ハリスを放出すべき? 彼の最近の態度は若い選手たちに悪影響を及ぼしている?
ハリスは馬鹿じゃない。彼は来年FAになる。そして、もっと良い契約と良いチームを見つけることができる。
彼はブロンコスで最後の日まで必死にプレイするだろう。しかし、エルウェイは彼を10月29日のトレード期限までに放出すべきだと私は考えている。もし、トレード相手がハリスと長期契約を結ぶことに合意し、将来の1巡指名権を渡してくれるなら、ブロンコスは彼と別れるしかない。
これはハリスの態度の問題ではない。チームは来年とその先の将来のために、できるだけ早く再建を開始しなければならない。
OLBシェーン・レイ(元ブロンコス)はまだFAに残っていたと思うけど、再契約する可能性はある?
LBシェーン・レイ、LBブランドン・マーシャル…、ブロンコスは市場に残っている健康なLBとの契約を考慮すべきだろう。しかし、エルウェイがそうするかは分からない。
ブロンコスは今シーズン1勝できる?
私の予想では16連敗はない。しかし、現時点では2勝14敗か3勝13敗もありえる。
中途半端に7勝9敗とかになるよりも、今年はタンク(将来のために負ける)して、ドラフトで Tua Tagovailoa(アラバマ大学のQB)を指名する方がマシだと思ってるのは私だけだろうか?
そう、tank for Tua(Tuaのために負ける)、fail for Fromm(ジョージア大学のQB Jake Frommのためにしくじる)だ。あるいは、今シーズンをオレゴン大学のQB Justin Herbertのために heave(投げ出す)するか。(注:どのスローガンも選手名の頭文字に合わせた文章になっています)
今となってはブロンコスが7勝9敗になるには奇跡が必要だ。わざと負ける必要はない。若い選手を起用すべきだ。若いQBを起用すべきだ。QBドリュー・ロックにチャンスを与えよう。負けはおのずと積みあがるだろう。
ブロンコスが勝てる相手ってどこ?
NFLで6連敗、7連敗、10連敗することは、それだけ連勝するのと同じくらい難しい。ベストのチームと最低のチームを除けば、ほとんどのチームにはそれほど大きな能力差はない。
そして、ブロンコスは酷いが、16連敗するほどの酷さではない。ブラウンズ、タイタンズ、レイダースには勝てる可能性はある。信じよう。
来年のドラフトでQBを指名するなら誰が良い?
私は Tua Tagovailoaも Jake Frommも気に入っている。誰が良いかを決める前に、LSUのQB Joe Burrowのプレイも見ておきたい。
なぜ開幕前にQBジョー・フラッコの契約を再構築したの? 前は1年で解雇できる内容だったのに、今は解雇するとデッドマネーが発生するようになってしまった。
長期的に見て、ブロンコスは経済的な柔軟性を得るために契約を見直した(注:今年の基本給を契約ボーナスに変換することで、サラリーキャップに空きを作りましたが、解雇した場合はデッドマネーが発生します)。
たしかにデッドマネーは増えているが、デッドマネーに対する懸念は(サラリーキャップの事情を理解していない)メディアによって必要以上に騒がれてすぎているように思う。
QBドリュー・ロックの怪我の具合はどう? 11月までに回復は間に合いそう?
これまでの情報だと親指の回復は順調そうだ。現時点において重要なのは、ロックがいつ先発デビューするかというよりも、先発を経験することでどれだけ成長できるかだと私は考えている。
さて、第4週のジャガーズ戦は24対26で逆転負け。
最後にサヨナラFGを決められて負けるという、またまたショッキングな結末で、悪夢の開幕4連敗となってしまいました。
前半はQBジョー・フラッコが2TDを決めるなど久しぶりに攻撃が好調で、新人TEノア・ファントはプロ初TDを記録し、守備もようやくボン・ミラーがサックを決めるなど、ホームのブロンコスに勢いがあったと思います。
前半最後には余計なINTからFGを決められはしましたが、17対6とリードして折り返し、これは初勝利なるかも!という雰囲気でした。
ところが、後半はジャガーズの怒涛のラン攻撃を止められず、RBフォーネットには新記録となる計225ヤードを走られるなど、試合のペースを奪われてしまいました。
ゴール前の勝負どころでも新人QBミンシューに逃げられて仕留めきれず、TDパスを決められて第4Qには逆転を許し、6点差を追いかける展開になりました。
それでもQBフラッコがこの試合3つ目のTDパスを決めて再逆転に成功。残り1分半を守り切れば勝ちだったのですが、ボン・ミラーが反則を取られて15ヤード下がり、さらに32ヤードと17ヤードのパスで進まれ、最後は33ヤードの決勝FGを決められると同時に試合終了となりました。
ファンジオの守備は、3rdダウン阻止率はけっこう優秀ですし、失点もそこまで悪くないとは思うのですが、ここぞという時にプレイを決められず、接戦を守り切れずに負けるというパターンが続いていますね。ここまでチャンスはありながらも、結果が出ない苦しいシーズンとなっています。
さらにはOLBブラッドリー・チャブがACLを断裂してシーズンエンドという話で、ファンにとってはますます厳しいシーズンになりそうです。ううう…
thanks everybody for reaching out & for the prayers!
— Bradley Chubb (@astronaut) 2019年10月1日
ということで、次はアウェイのチャージャーズ戦。
ちなみにチャージャーズのHCアンソニー・リンも就任1年目の2017年に開幕4連敗しているのですが、そこから9勝してシーズンを終えています(ブロンコスにもまだ希望はあるのでしょうか)