ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

3巡 DL ドレモント・ジョーンズ

3巡で守備ラインを指名。

 

 

 

父親「息子には生まれながらの素早い手と優れたフットワークがある。 彼の手は(元ボクサーである)私と同じくらい速いが、体重はヘビー級だ」

 

来年オフには、先発のDEデレク・ウルフ、DEアダム・ゴトシス、DTシェルビー・ハリスが揃ってUFAになる予定なので、このポジションは補強が必要でした。

 

 

3巡 8位(71)

DL ドレモント・ジョーンズ

Dre'mont Jones / 身長6-3 体重281 / オハイオ州立 / Rジュニア

 

高校ではバスケットボールをやっていた。高校最後の2年間しかフットボールをプレイしていないが、経験不足ながらもシニアの年にはAll-Division Iに選ばれている。

4つ星の有望選手としてオハイオ州立大学に進学した。

 

2015年は高校時代の怪我もあり、レッドシャツに登録された。

2016年は2試合目からDTで先発し、守備ラインでトップのトータル52タックルを記録している。同大学でフレッシュマンの守備ラインが10試合以上に先発するのは史上3人目のことだった。

2017年は11試合に先発した。いくらかスタッツを落としたものの、コーチ選出によるAll-Big Tenの3rd Teamに選ばれている。

2018年は14試合に先発した。守備で28ヤードのインターセプト・リターンTD、エンドゾーン内でのファンブルリカバリーTDを決めている。大きくスタッツを上昇させ、All-Big Tenに選出された。

 

計39試合に出場し、37試合の先発経験がある。

Academic All-Big Ten(学業優秀)に2回選出されている。 

 

腕長 33 3/4インチ 

40ヤード 5.12秒、垂直飛び 31.5インチ(DL11位)、立ち幅跳び 110インチ、3コーン 7.71秒、20シャトル 4.53秒(12位)

 

Year GP Total Loss Sack INT PD FF FR
2016 13 52 4 0.0 0 0 0 0
2017 12 20 5 1.0 0 2 0 0
2018 14 43 13 9.0 1 2 1 3
  39 115 22 10.0 1 4 1 3

 

 

 

指名予想:2~3巡

似た選手:Nick Fairley(2011年1巡)

 

概要

とてもアスレチックな1ギャプの3テクニック(クイックなDT)で、全3ダウンにおいて破壊的なプレイができる。そのポテンシャルは疑いなかったが、2018年にようやく成績がその能力に追いついた。彼のボディ・タイプとプレイ・スタイルは(他のドラフト候補に比べると)イチかバチかのスナップが多くなるが、相手に襲い掛かる群れの一員になることができる。

 

長所

スタンスから一番に飛び出そうとする。優れた横の動きがあり、ギャップに突っ込むプレイ・スピードがある。ボクサーのような手の素早さがある。コンパクトでパワフルな平手のスラップで、ブロッカーのパンチを払いエッジに侵入する。活発な足と一瞬の方向転換で流れるように動けるアスリート。スペースにおいてパシュートのアングルを賢くアジャストできる。短いエリアの素早さによりパシュートのスピードがある。3ダウンやれる資質と能力がある。ラッシャーとして手と足の協調性がある。頭のフェイクとジャブ・ステップでガードを騙し過剰反応させる。素早くカウンターのラッシュを形成できる。ラッシュの第2波(最初の動きの後)もムーブメント・スキルとモーターによりQBを追いかける。

 

短所

ヒップと下半身が薄く不安定な体型をしている。軽量な体格をしておりプロで活躍するにはもっと筋肉と体重が必要。アタックのポイントにおいて発進の際に足がまっすぐに伸びすぎている。上体が高く土台の幅が狭いためコンタクトのバランスが不安定。大きなラインマンに捕まると押し流されてしまう。ダウンブロックやパワーから自由になる能力は平均以下。パンチによってバランスを崩されることがあり、ラッシュをやり直す必要がある。相手を仕留めるためにカウンター・ラッシュの動きをもっと素早くする必要がある。サイズと強さの不足により1ギャップ専門の選手になるかもしれない。

 

 

ハイライト動画(86番) 


2019 NFL Draft: Ohio State DL Dre'Mont Jones Highlights | B1G Football

 

 

 

指名評価

 

A Mike Tanier(Bleacher Report

長所:初動のバースト、手のテクニック

短所:ラン守備でのアンカー

今年のドラフトにおいて、純粋な内側のラッシャーとしてはベストの選手かもしれない。彼には爆発的な(しかし不安定な)初動のバーストがあり、やっかいなリップ・ムーブ、十分なスピン・ムーブ、逃げる相手を追いかけたり腕を伸ばしてパスを叩き落したりする素晴らしい運動能力がある。

その一方で、彼はややハイカットであり、横向きにされたり、ラン守備では押し流さてしまうことがある。とはいえ、現在のNFLはパス攻撃が中心になっているので、もはやラン守備なんて誰も気にしていないだろう?

まじめな話、彼にはプレイを破壊する能力があるので、それにより早く出場機会を得られるはずだ。ボン・ミラー、ブラッドリー・チャブと一緒になってラッシュすれば恐ろしい存在になる。

こんなことを書くことになるとは思わなかったが、これはエルウェイブロンコスにとって手堅い指名になった。

 

A Walter Football

この指名のバリューを気に入っている。彼が3ダウンの守備タックルになれるとは思っていないが、パスラッシュのスペシャリストとして活躍できる。ラン守備では押されてしまうだろうが、相手QBにたくさんのプレッシャーをかけることができる。彼は2巡で指名されていてもおかしくなかった。

 

B+ Steven Ruiz(For The Win

ラン守備をやるにはもっと強くなる必要があるが、我々の評価にはあまり重要ではない。彼は破壊的なパスラッシャーで、もっと強くなれば支配的な存在に成長できるかもしれない。それこそが本当に重要な点だ。 

 

B Pete Prisco(CBS Sports

良い指名だ。ブロンコスは内側を強化する必要があった。彼は大学時代にポケットをプッシュして活躍していた。 

 

B Andy Benoit(SI.com

3巡で良い守備タックルを指名できたのは成功だった。スカウトは彼の1ギャップを突き破る運動能力を気に入っている。

 

B- Eric Edholm(Yahoo Sports

おもしろい指名だ。我々は違う守備システムのチームから指名されると思っていた。ジョーンズは3-4守備のフロントにベスト・フィットとは言えないが、彼のギャップを突き破る能力をHCヴィック・ファンジオがどう使うかは理解できる。彼には興味深い輝きがあり、試合テープは個人成績よりも良く見えるので、やがて大活躍するようになるかもしれない。どのポジションに入るかは注目だ。