2019年のドラフト候補について調査した16回目。
ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50(2.0版)」で、新たにランクインしたドラフト指名候補の評価を確認しています。
追加されたのは以下の4人です。
- 39位 OT ケイレブ・マクゲリー(ワシントン大学)
- 40位 Edge L. J. コーリアー(TCU)
- 46位 OT ダルトン・ライズナー(カンザス州立)
- 50位 RB デビッド・モンゴメリー(アイオワ州立)
Daniel Jeremiah's top 50 prospects for 2019 NFL Draft 2.0 - NFL.com
39位 OT ケイレブ・マクゲリー
Kaleb McGary / 身長6-7 1/8 体重317 腕長32 7/8 / ワシントン大学 / RSシニア
ライトタックルとして傑出したサイズ、クイックネス、タフさがある。パス攻撃ではとても未熟。足をまたいでクロスすることがあり、スピード・ラッシャーに対して苦戦することがあった。パワーラッシャーを受け止めてアンカーを固定する能力があり、(ブリッツなどの)プレッシャーを察知する能力もある。支配的なランブロッカーであり、守備選手を捕まえて離さず、相手を吹き飛ばす(オレゴン戦の最初のプレイを見るといい)。コンタクトでの爆発があり最後までナスティに仕留める。私が確認した試合ではいくつものノックダウンを決めていた。シニアボウルの練習によってパスラッシュのテクニックが向上していて感心させられた。パスプロは完璧とは言えないが、成長するのに必要なものをすべて備えており、プレイにおける彼の気質とタフさを気に入っている。
2018年はPac-12の最優秀ライマン賞を受賞し、2年連続でAll-Pac-12に選出。ライトタックルで通算47試合に先発しています。プロではガードという評価もあるようです。
本人は不整脈の手術を受けており、父親も複数の多発性硬化症を発症。高校生の時に家族は住んでいた農場を失い、2018年は母親の実家を修理しながらキャンピングカーで暮らしていましたが、火事で家と車が半焼してしまうなど、これまで多くの苦労をしてきたという話です。
40位 Edge L. J. コーリアー
L.J. Collier / 身長6-2 2/8 体重283 腕長34 / テキサス・クリスチャン大学 / RSシニア
エッジでもインサイドでもやれるサイズとスキルセットがある。極めて爆発的かつクイックな動きがあり、その手で相手を捕らえるとショックを与える。パス守備ではシェイクとブルラッシュのムーブを使い、片手しか使わずにポップしブロックをセパレートすることもできる。パスラッシュのトップで膝を曲げる能力は一流ではないものの、相手を仕留めることができる。ラン守備ではアタックのポイントでホールドするだけの強さがあり、その奮闘も信頼できる。今年の守備ラインの中ではビッグネームとは言えないが、3~4年後にこのポジションでトップの選手になっていても驚かない。
最初の4年間は先発しておらず控えで貢献。2018年は10試合に先発してトータルで42タックル、6サック、11.5ロスタックルを記録し、All-Big 12に選出されています。
46位 OT ダルトン・ライズナー
Dalton Risner / 身長6-4 6/8 体重312 腕長34 / カンザス州立 / RSシニア
大学ではライトタックルに入っており、 パワー、バランス、本能の良いコンビネーションを備えている。パスプロでは素早く手を突き出し、パワーラッシャーにも対抗する。時に踵がぶつかることがあるが、大学では問題にはなっていなかった。プロでは矯正できるだろう。ラン攻撃ではブリッツやスタントを察知し、上半身の強さで相手をねじり向きを変える。バックサイドからリーチしてシールする能力も見せている。2列目ではスペースでアジャストするのに苦戦する。全体として優れた先発ライトタックルになれる資質を備えており、フレッシュマンの時にセンターを経験していることも価値がある。
2015年はセンターで13試合に先発し、2016年からはライトタックルで全37試合に先発しています。3年間キャプテンを務め、3年連続でAll-Big 12に選出。2017年には左肩の手術を受けてボウルゲームを欠場していますが、2018年は問題ありませんでした。
前にも少し触れましたが、コロラド出身ということで「ブロンコスでプレイできたら最高」と語っています。
50位 RB デビッド・モンゴメリー
David Montgomery / 身長5-10 1/8 体重222 / アイオワ州立 / ジュニア
サイズ、視野、短いエリアでのバーストの理想的なブレンドがある。インサイドのランではパッドを低くし、コンタクトをパワーですり抜けたり、せまい隙間で守備選手をかわす能力がある。大きめのRBにしては珍しく、直ちにストップ&スタートする能力がある。一貫して外を回る一流のスピードと爆発力はない。パス攻撃では大きな活躍はないものの、これまで頼れる存在だった。パスプロではカットブロックを好み、この分野では一貫性がなかった。大学では安定した一貫性のある活躍を見せており、プロでも同じような活躍をすると期待している。
2018年は257回で1,216ヤード(平均4.7)、13TDを記録。2年連続でAll-Big 12に選出されています。高校ではランニングQBとして活躍していたそうです。40ヤードは4.63秒。
今後「トップ50」の新バージョンが出て、新たにランクインした選手がいたら、また紹介する予定です。
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