ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 S

2019年のドラフト候補について調査した15回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト指名候補の評価を確認しています。

 

最後はセーフティの4人です。

 

Daniel Jeremiah's top 50 prospects for 2019 NFL Draft 1.0 - NFL.com

 

 

 

25位 S ジョナサン・エイブラム

Johnathan Abram / 身長5-11 3/8 体重205 腕長31 3/8 / ミシシッピー州立 / シニア

このポジションとしては分厚くて頑丈な体格をしている。大学のスキームにおいてハイとローどちらにも位置していた。スクリメージ・ラインの近くでプレイする時にもっとも活躍できる。素早く反応し、読み、レーンを埋め、到着した際にいくつか凄いヒットを決めている。スロットでマッチアップする能力を証明しており、ディープでの守備範囲も見せている。時にアグレッシブすぎることがあり、それが相手の近くをかすめるミスタックルに繋がることがある。彼の気性とタフさを気に入っている。ダウン・セーフティーとして完璧にフィットし、このポジションを必要としているチームから高く評価されるだろう。

 

2018年はトータルで99タックル、3.0サック、2INTを記録してAll-SECに選出されています。2015年はジョージア大学で4試合に先発しましたが(守備コーチのJeremy Pruittがアラバマ大学に去ったこともあり)転校を表明。ジュニア・カレッジを経て、2017年からミシシッピー州立大学でプレイしています。

 

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27位 S ナシアー・アダレイ

Nasir Adderley / 身長5-11 3/4 体重206 腕長31 / デラウエア大学 / シニア

わずかにサイズの小さいセーフティで、傑出した本能、守備範囲、ボールスキルを備えている。元CBであり、その経歴がムーブメント・スキルに反映されている。流れるようなバックペダルがあり、認識とバーストのコンビネーションにより広い範囲をカバーできる。問題なく空中のボールを見つけ、強くて頼れる手がある。ラン守備ではアグレッシブにレーンを守り、タックルの成功率も高い。視野、スピード、タフさによってリターン・ゲームでも貢献できる。彼は理想的で純粋なフリー・セーフティであり、プロでもすぐに先発として貢献できるはずだ。

 

2018年はトータルで87タックル、4INTを記録。最初の2年間はCBで全試合に先発しており、2017年からSで先発しているようです。親類(祖父のいとこ)のCB Herb Adderleyは1961年にパッカーズから1巡で指名され1980年に殿堂入りしています。

デラウエア大学はFCS(旧I-AA)に所属していて、いわゆるスモールスクールの選手ではありますが、ハイライト動画を見ると(1:10~ 背走しながらのダイビングINTなど)ちょっと驚きのプレイも決めています。

 

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42位 S ディオンテ・トンプソン

Deionte Thompson / 身長6-1 体重195 腕長32 1/8 / アラバマ大学 / RSジュニア

背が高く引き締まった体格のセーフティで、守備範囲とボールスキルの良い組み合わせがある。彼は純粋なフリー・セーフティだ。急激な動きは欠いているものの、フィールドのミドルで流れるように動き、本能によって予想しボールを見つける。上手くボールを追跡し、頼れる手もある。ラン守備ではアグレッシブにレーンを守るが、コンタクトで足が付いていないことがあり、そのためビックヒットがある一方でミスタックルもある。もう少し分厚く、スピードがあればとは思うが、その本能によりフィールドのミドルにおいてディファレンス・メーカー(特別な選手)になれる可能性がある。

 

アラバマ大学は選手の層が厚く、2年間は主にスペシャルチームで起用されていましたが、2018年は全15試合に先発してトータルで78タックル、2INTを記録し、All-Americanに選出されています。先週に手首の手術を受けており、コンバインのワークアウトは欠席することになるようです。

 

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44位 S テイラー・ラップ

Taylor Rapp / 身長5-11 3/4 体重208 腕長30 3/4 / ワシントン大学 / ジュニア

このポジションとしては僅かに小さいものの、キャリアを通してずっと活躍してきた。フィールドの奥に位置し、ボックスの近くでもプレイしている。ディープからうまく守備を予期し、適切なアングルでボールに向かう。グレイトではないが優れた仕留めるスピードがあり、優秀なボール認識もある。素晴らしいブリッツの感覚があり、タイミングとブロックを打ち破る能力を見せている。ラン守備は傑出している。ボックスでは密集を掻き分けることができ、フィールドの奥から完璧なアングルでレーンに迫る。バランスがあり、スペースにおいて頼れるタックラーである。今年のドラフトにおいてもっとも頼れる、信頼できる選手のひとりだ。

 

2018年はトータルで58タックル、4サック、2INTを記録し、2年連続でAll-PAC 12に選出されています。1年目の2016年から10試合に先発しており、PAC-12のフレッシュマン最優秀守備選手にも選ばれています。

母は中国人、父はカナダ人。ワシントン州フットボールが死んでいる(選手が馬鹿にされるような)高校で、人種差別と嘲笑を受けながらも州で1位のセーフティと評価されるまでになり、ワシントン大学に進学したという話です。

 

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ブロンコスはベテランの先発S ダリアン・スチュワートを放出するという予想もあるので、その場合は(FAでベアーズのAdrian Amosと契約するなど)なんらかの補強はあるだろうと思います。

 

今回で「トップ50」の選手はすべて終了していますが、すでにアップデートされた2.0版が出ていますので、新しくランクインした選手の紹介も続けてやる予定です!

 

 

ドラフト候補紹介

ドラフト候補 トップ50の一覧