ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

ドラフト候補 DT 1

2019年のドラフト候補について調査した13回目。

ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト指名候補の評価を確認しています。

 

今回は守備タックルの前編、以下の4人です(後編はこちら

  • 2位 DT クイネン・ウィリアムズ(アラバマ大学
  • 5位 DT ジェフリー・シモンズ(ミシシッピー州立)
  • 7位 DT クリスチャン・ウィルキンス(クレムソン大学)
  • 8位 DT エド・オリバー(ヒューストン大学)

 

Daniel Jeremiah's top 50 prospects for 2019 NFL Draft 1.0 - NFL.com

 

 

 

2位 DT クイネン・ウィリアムズ

Quinnen Williams / 身長6-3 体重303 腕長33 2/8 / アラバマ大学 / RSサーフモア

このポジションとしては良いサイズがあり、急激な動き、強さ、フットボール頭脳の稀なコンビネーションを持っている。スクリメージ・ラインでは上に下に移動し、どの位置でも効果的だった。パスラッシュでは発進の爆発があり、レバレッジを保ったまま相手選手をQBのところまで押し込む。破壊的なクラブ/スイム(腕で相手を叩き、スイムでかわす)ムーブも使う。常にダブルチームを受けていたが、それでもQBにプレッシャーをかけサックを決めている。ラン守備では低いパッドの位置でプレイし、インサイドに手をロックし、激しくブロックをかわしてボールキャリアーを追いかける。彼は支配的な選手であり、プロでもすぐに一流のDTとして活躍できる能力がある。

 

2018年はトータルで71タックル、8サック、19.5ロスタックルを記録し、All-Americanに選出され、Outland Trophy(最優秀ラインマン)も受賞しています。トップ3やトップ5で指名される予想が多いですが、全体1位指名を予想しているモックもありますね。

 

www.youtube.com

 

 

5位 DT ジェフリー・シモンズ

Jeffery Simmons / 身長6-4* 体重300*(公称) / ミシシッピー州立 / ジュニア

このポジションにおける理想的な体格、運動能力、爆発力がある。パスラッシャーとしては別格のファースト・ステップがあり、ヒップをロールしてブロッカーを根こそぎにする。凄まじい上半身のトルクがあり、ブロッカーを投げ捨てQBに迫る。ツイスト(交差)で活躍する。ラン守備ではブロックを打ち破り、腕をのばしてボールを見つけ、フリーになってプレイを決める。2016年には女性に暴力をふるう映像が出回っており、キャラクターの調査は必要になる。DTフレッチャー・コックス(イーグルス)に似た能力があり、プロボウル級の選手になれる可能性がある。

追記:2月上旬にACLを断裂してしまったので指名順位は下がるかもしれないが、彼は能力が高すぎるので、そこまで大きくは落ちないはずだ。

 

2018年はトータルで63タックル、2.0サック、18.0ロスタックルを記録。2年連続でAll-SECに選出されています。ドラフトではトップ10指名の予想もありましたが、 残念ながら先日トレーニング中にACLを断裂してしまいました。

高校生だった2016年に女性を殴っている映像が出ていますが、被害者の家族とシモンズの家族が激しい口論になり、被害者女性とシモンズの姉か妹が喧嘩になったのを止めようとした流れから暴力をふるったという話です。

 

www.youtube.com

 

 

7位 DT クリスチャン・ウィルキンス

Christian Wilkins / 身長6-3 2/8 体重315 腕長32 4/8 / クレムソン大学 / シニア

このポジションとしては良いサイズがあり、クレムソン大学の守備ラインと共にキャリアを通してずっと破壊的な存在だった。パスラッシュでは素早い足と手があり、それによりいつも最初の動きで勝てる。スラント(斜めにラッシュ)してブロッカーのエッジを抜ける際にもっとも活躍できる。ラン守備ではバックサイドでより効果的。そのクイックネスによってブロックをすり抜け、カットブロックをかわす。フロントサイドでは身体が高くなる時があり、その結果として方向を転換され投げ捨てられる。全体としてパスラッシャーやペネトレーターとしての伸びしろはあるものの、アタックのポイントにおけるいくらかの不備については我慢する必要がある。

 

2018年はトータルで51タックル、5.5サック、14.0ロスタックルを記録。PFFによると46回のQBプレシャーを記録しているそうです。4年間でクレムソン大学タイ記録となる59試合に出場し45試合に先発。3年連続でAll-Americanに選出されています。

ハイライト動画にも出てきますが、攻撃でもゴール前でRBの位置からTDランを決めたり、FBの位置からTDパスをレシーブするなど計3TDを記録。フェイク・パントでボールを持って走るなど万能さを見せていますね。

 

www.youtube.com

 

 

8位 DT エド・オリバー

Ed Oliver / 身長6-1 7/8 体重287 腕長31 6/8 / ヒューストン大学 / ジュニア

サイズの小さい守備タックルで、並はずれた爆発力とパスラッシュのポテンシャルがある。主にセンターの正面に位置していたが、大学の守備ではあちこち移動することもあった。パス守備では爆発的なファースト・ステップがあり、傑出した方向転換のクイックネスがある。素早く手を突き出すが、交戦した後のプランはもっと向上させる必要がある。大学の守備スキームでは日常的にスラントしており、そのおかげでラン守備でもパス守備でも速攻で勝っている。ラン守備ではサイズと腕の長さの不足が見られ、時おり飲み込まれてしまう。常にダブルチームを受けているにも関わらず、その奮闘ぶりは素晴らしい。DTアーロン・ドナルド(ラムズ)ほどパワフルでも洗練されてもいないが、似たような運動能力を備えており、プロでも破壊的な武器になるはずだ。

 

2018年は膝の怪我で4試合に欠場しており、トータルで54タックル、3.0サック、14.5ロスタックルを記録。3年連続でAll-Americanに選出されています。2017年にはACCの最優秀守備選手賞と、Outland Trophy(最優秀ラインマン)を獲得。公称よりサイズが小さいと見られているので、コンバインでの身体測定は気になるところです。

 

www.youtube.com

 

 

 

ここも高評価の選手が揃っていますね。今年のドラフトはトップ5指名がすべて守備ライン(エッジとDT)になるという予想もあります。 

ブロンコスは先発のNTドマタ・ペコと控えのDLザック・カーがUFAで、どちらも再契約はしないと見られており(RFAのDTシェルビー・ハリスはいますが)FAやドラフトでの補強が必要になりそうです。

 

 

ドラフト候補紹介

ドラフト候補 トップ50の一覧