2019年のドラフト候補について調査した9回目。
ダニエル・ジェレマイア氏の「トップ50」から、ドラフト指名候補の評価を確認しています。
今回はタイトエンドの3人です。
Daniel Jeremiah's top 50 prospects for 2019 NFL Draft 1.0 - NFL.com
14位 TE T. J. ホッケンソン
T.J. Hockenson / 身長6-4 6/8 体重251 / アイオワ大学 / RSサーフモア
見ていて楽しい選手。パス攻撃ではプレス・カバレッジを打ち破り、ダウンフィールドで守備のカバーを出し抜く方法を理解して、クロスするルートやディープ・オーバーのルートでセパレーションを作り出している。自然にボールを追跡し、レッドゾーンにおいて高さで勝負するスキルを見せている。キャッチ後はとてもフィジカルで、十分なスピードも備えている。ラン攻撃でもっとも活躍する。DEやLBをぶちのめす。確認したどの試合でも複数のパンケーキ・ブロックを決めていた。私がこれまで評価した中でも、もっとも優れたブロッキング・タイトエンドのひとりであり、パス攻撃でも頼れる。プロでもすぐにインパクトを残せる選手。
2018年は49回、760ヤード(平均15.5)、6TDを記録して、ジョン・マッキー賞(最優秀TE)を受賞しています。2年間で25試合に先発。21歳。今年のドラフトではベストの万能TEと評価されているようで、今のところ1巡指名の予想が多いかなと思います。
19位 TE アーヴ・スミス Jr.
Irv Smith Jr. / 身長6-2 3/8 体重242 / アラバマ大学 / ジュニア
サイズ、運動能力、ボール・スキル、タフさの優れたブレンドがある。彼はインライン(攻撃ラインの横)に位置し、ウイングまたはスプリット・アウトもやっていた。ラインから発進する良い爆発があり、流れるようにルートを走る。自然にボールを追跡し、信頼できる手がある。キャッチ後にヤードを稼ぐスピードがある。ラン攻撃でも充分に役に立つ。塞いで詰まることが多いが、最後までナスティに仕事をやりとげる面も見せている。大学の先輩TE O. J. ハワード(バッカニアーズ)ほどの伸びしろはないものの、早いうちからプロで良い先発になれるだろう。
2018年は44回、710ヤード(平均16.3)、7TDを記録。TEとして7TDはアラバマ大学のシーズン記録だそうです。まだ20歳。父親のアーヴ・スミスも1993年にセインツから1巡で指名されており、NFLで7シーズンを過ごしています(ちなみにヴィック・ファンジオは1994年までセインツのLBコーチだったという縁があります)
28位 TE ノア・ファント
Noah Fant / 身長6-4 1/8 体重249 / アイオワ大学 / ジュニア
背が高く、アスレチックな体格をしており、稀な爆発力を備えている。地面に手を付いたり、ワイドにスプリットしたり、ウイングに位置するなど、アイオワ大学のスキームであちこち動き回っていた。スクリメージから発進の爆発力があり、とても流れるようにルートを走る。相手とのセパレートをたくさん作り出し、肩ごしにボールを簡単に追跡する。アンダーニースではあまり効果的ではない。洗練されておらず、簡単なボールを落球することがある。不必要にジャンプする悪い癖もある。キャッチ後にはスピードで守備を引き離す。ラン攻撃では彼はシールド・ブロッカーで、その点では粘り強さとフィジカルさを欠いている。スペシャルなアスリートであり、縦に走る時にもっとも活躍できる。いくつかのエリアで欠点はあるものの、プロでもすぐにビッグプレイを決める選手になれる。
21歳。2018年はT. J. ホッケンソンと共に先発して、39回、518ヤード(平均13.3)、7TDを記録し、All-Big Tenに選出されています。2017年には全米トップの平均16.5ヤードと11TDを記録。非公式ながら垂直飛びで42インチ(40インチ以上は数人しかいない)を記録したという話もあります。フリークなレシービングTEですね。
アイオワ大学出身のTEと言えば、最近だと(ブロンコス戦でも大暴れした)49ersのジョージ・キトルがいますね。
ブロンコスはTEがずっと安定しておらず、先発していたTEジェフ・ハイアマンもUFAになり、実績のない若い選手しか残っていません。
チームの新OCは49ersの元QBコーチですし、攻撃システムにフィットしそうなアイオワ大学の2人には注目かもしれないですね。
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