ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

質問と答え 3

デンバーポストの記者が、ファンの質問に答えている記事をまたまた紹介。 

オフェンスが苦戦しているので、そっちの質問が多いです。

 

 

元記事 

Lunch Special: What are the Broncos’ options at right tackle? – The Denver Post

 

 

チームは今シーズン、QBパクストン・リンチ(2年目)を先発させるだろうか? それともFAやドラフトで新しいQBを探すのか?

 

リンチは先週から短いパスを投げ始めたばかりで、復帰時期はまだ未定だ。すぐに出場するのは無理だろう。ブロンコスは(怪我人の代わりに)新しいレシーバーと契約しなければならず、近いうちにOLBシェーン・レイも怪我人リストから復帰してくる。新人TEジェイク・バットも復帰できるかもしれないため、最大で3人分のロスター枠を空ける必要が出てくるかもしれない。なので、リンチを怪我人リストに登録することになっても、個人的には驚かない。今年の先発QB争いでは、明らかにトレバー・シーミアンがリンチより勝っていた。もしブロンコスがこれから連敗して、プレイオフの望みが断たれた時には再考しなければならないが、今のところQBの変更はないだろう。

 

 

OLBシャクエル・バレットの状況はどうなっているのか? 彼は今年が契約最終年で、他チームから大金をオファーされたら、ブロンコスがそれにマッチするとは思えない。今年が最後になるのだろうか?

 

バレットは4年目のOLBで、今シーズンが終わると制限付きFA(RFA)になる。そして、制限付きFAでは、ブロンコス側にある程度のコントロールがある。仮にブロンコスがバレットに2巡テンダーを提示した場合、彼と契約するチームは2巡指名権をブロンコスに渡さなければならない。バレットはドラフト外入団の選手なので、2巡指名権がもらえるなら、必ずしも悪い話ではないだろう。

また、ブロンコスは制限付きFAの選手に大金を払った前例もある。18か月前、ドルフィンズがRB C.J.アンダーソンに4年18ミリオンの契約をオファーした際には、それにマッチして引き留めている。チームはT. J. ウォードを解雇して、いくらかサラリーにも余裕があるはずだ。とはいえ、バレットがどんなオファーをもらうかはまだ分からない。彼はシェーン・レイが不在の間に先発して、そのチャンスを活かしている。怪我から復帰して以来ずっと活躍しており、それは彼にとって良いニュースだ。

 

 

なぜブロンコスにはいつも3番目のレシーバーが欠けているのか? WRベニー・ファウラーは少ししかキャッチしておらず、タイトエンドも例年と変わらない残念さだ。これはシーミアンのせいなのか、それともレシーバーがオープンになれていないのか?

 

開幕前、私はOCマイク・マッコイに3番目レシーバーの重要性について質問した。彼は「試合に出る選手は皆が活躍しなければならない」と語っていた。マッコイのオフェンスには、多くの選手の中から武器を生み出すことができるという特徴がある。レイダース戦ではTEダービーが活躍した。開幕のチャージャース戦では、WRファウラーが2TDを記録している。

とはいえ、ブロンコスにはシーミアンが困ったときに頼れるような、もっと信頼できる第3のオプションが必要だろうと思う。今シーズン彼が投げたインターセプトのうち、2つか3つはWRデマリアス・トーマスに無理して投げたものだった。タイトエンドは去年よりも良くはなっているが、それでもチームにはもっとコンスタントにパスをキャッチできるタイトエンドが必要だ。もしかしたら、それは新人のTEジェイク・バットになるのかもしれない。

 

 

K ブランドン・マクマナスの将来についてどう思うか? 彼はブロンコスの歴史において、もっとも正確なキッカーであることは知っているし、彼の活躍なしでは第50回スーパーボウルの勝利もなかっただろう。しかしながら、今シーズンはあまりにもFGの失敗が多すぎる。キッカーの変更はあるだろうか?

 

彼が苦戦していることは間違いない。今シーズンは10回蹴って5回も外しており、これは昨シーズン全体で外したのと同じ数だ。彼は40ヤード以内のFGを40回以上連続で決めていたが、今シーズンはすでに2回も外している。それでも、完全に崩壊でもしないかぎり、キッカーの変更はないだろう。チームは、マクマナスがこのミニ・スランプから抜け出し、復活することを信じている。

 

 

チームはなぜOGコナー・マクガバン(2年目)を先発レフトガードに起用しないのか? そして、失敗を認めてRTメネリク・ワットソンを下げ、アレン・バーブリーを先発ライトタックルに入れないのか?

 

コーチたちは、マクガバンをいろんな役割で使えると信頼していて、今週は出番も増えるだろう。先発のワットソンは怪我で次の試合を欠場すると見られており、その代役は控えのOTドナルド・スティーブンソンか、アレン・バーブリー(過去にRTの経験がある)になるはずだ。

ライトタックルに関して言うならば、ワットソンは開幕から満足できる出来ではなかった。しかし、スティーブンソンも良かったとは言えず、先週は健康にもかかわらず試合登録から外された。チームはどうにかして右サイドの欠点を解決しなければならない。なぜなら(トレードを除くと)今はこれくらいしかオプションがないからだ。 

 

 

大型トレードでライトタックルを獲得する可能性はあるだろうか?

 

NFLでは何でも起こり得る。しかし、シーズン中に大型トレードが実現することは、みんなが考えるよりもレアだ。ブロンコスは大きな代償を払ってまで、たとえばブラウンズのOTジョー・トーマスみたいな(チームに短期間しかいないかもしれない)大物選手を獲得するだろうか? そして、その代償はどれほどになるのか? NFLのチームは、現在のために将来を犠牲にするようなことはやりたがらない。しかし、もしブロンコスがこれこそスーパーボウルに勝つためのラスト・ピースだと信じるならば、考慮する価値はある。

 

 

レッドゾーン攻撃の不振はどう解決すればよい?

 

その質問に答えられれば、私はもっとお金を稼いでいるだろう。ブロンコスはたくさん改善すべき点がある。攻撃はゴール前での反則が多すぎる。この3試合、シーミアンはレッドゾーンで正確さを欠いている。先週は、TEダービーがワイドオープンになっているのを見逃していた。プレイコールはもっとクリエイティブになる必要があるかもしれない。開幕2試合のレッドゾーン攻撃はリーグでもベストに入っていたが、この1ヶ月はその姿が消えてしまった。チームは成功していた時の方程式を見つけなければならない。

 

 

なぜ攻撃を変えないのだろう? ブロンコスにはチャンピオン級の守備があるのに、攻撃はそれを台無しにしている。QBリンチを試してみたら、何かが変わるかもしれない。

 

ブロンコスはリンチを出し惜しみしているわけではない。リンチは2年連続でシーミアンと先発争いをして、単に勝てなかったのだ。シーミアンはもっと活躍する必要がある。それは間違いない。コーチもシーミアンの長所を引き出し、弱点をカバーしなければならない。しかし、結論としては、シーミアンの方が試合に勝っており、チームにいるQBの中ではもっとも試合に勝つチャンスをがあるということだ。さらに付け加えるなら、リンチはまだ試合に出られるほど回復していない。

 

 

CBアキブ・タリブは今年がデンバーでの最後になる?

 

いいや。タリブはこの後もまだ2年間の契約が残っている。彼は2018年に11ミリオン、2019年に8ミリオンのサラリーを得る。

 

 

来年のドラフト上位でQBを指名するだろうか?

 

たとえばブロンコスが9勝7敗の成績に終わったとすると、ドラフト1巡は20位~あたりになる。チームは2016年にも1巡下位でQBパクストン・リンチを指名しており、同じ位置で3年間に2回もQBを指名するかは分らない。チームは来年のオフに、リンチをどうするか判断することになるだろうが、まだ決める準備ができているようには思えない。しかし、今から来年の4月までにはいろんなことが起こり得る。

今もしブロンコスが急降下して、トップ10の指名権を得るようなことがあれば、2018年はQBが豊作になると評価されているので、QBを指名する可能性は大きくなるかもしれない。しかし、個人的にはそうはならないと思っている。ブロンコスは守備が良いので、5勝11敗といった(トップ10の)成績にはならないはずだ。

  

 

新人TEジェイク・バット(5巡)は、即戦力のアップグレードになれる?

 

その質問の答えこそ、まさにブロンコスのコーチたちが求めているものだろう。私はバットの態度を気に入っている。彼はただ怪我から復帰するだけでなく、先週レポーターに語っていたとおり「このチームでポジションを得る」と熱心だ。

バットは大学でダイナミックなパスキャッチャーだった。昨年、私はコロラド対ミシガンの試合をカバーしていたが、彼は(ジャブリル・ペッパーズを除けば)フィールドでベストの選手だった。彼にはNFLで明るい未来があると思う。

しかし、そうは言っても、彼は2度目のACL断裂から復帰している途中であり、キャンプでもオフェンスを学んでいない。なので、すぐにオフェンスの救世主になれると期待するのは少し酷かもしれない。 

 

 

ライトタックル問題を解決せずして、QB問題を解決できるのだろうか? シーミアンはエルウェイの後継者にはなれないだろうが、それでも毎回のように左にロールして逃げなくて済むなら、彼でも試合に勝つことはできると思う。

 

ライトタックルに関しては答えているので、シーミアンがどれだけプレッシャーを受けているのかについて語りたい。彼はここまで5試合のうち4試合で3サック以上されており、そのうち3試合では4サック以上やられている。パスプロの漏れによるプレッシャーが最大の戦犯であることは明らかだが、しかし同時にチームはそれらのサックで大きくヤードをロスしてドライブを殺してしまっている。シーミアンとコーチたちは、プレイが壊れた時にダメージを小さくする必要がある。シーミアンがポケット内でもっとコンスタントにステップアップするか、コーチたちが安全弁となるオプションを用意しておくか、いずれにせよサックを受けるたびにオフェンスの勢いを殺してしまうことは避けなくてはならない。

 

 

先週のシーミアンは良くなかった。それは確かだ。さらに、また左肩を怪我してしまい、お気に入りのターゲットであるWRエマニュエル・サンダースも怪我で出場できない。シーミアンを活躍させるため、コーチたちは何をすれば良いだろうか?

 

ブロンコスはランを出さなければならない。そう、ジャイアンツとビルズの守備は、ボックスに選手を集めて、シーミアンが守備を打ちやぶれるか挑戦してきた。しかし、たとえ序盤にランが出なくても我慢して続けなければならないと私は思う。

チームはアグレッシブな攻撃で、ダウンフィールドにボールを進めたいと考えている。しかし、RB C.J.アンダーソンはボールを持つごとに良くなっていく選手であり、RBデボンテ・ブッカーはスマッシュマウスの要素をもたらし、RBジャーマール・チャールズはランで1回平均5ヤードを走っている。これこそが勝利の方程式だ。ランを出すことで、プレイアクションのパスが効果的になり、シーミアンへのプレッシャーも減らすことができる。

 

 

 

 

ふうー、思ったよりも量が多かった(汗