第2週、ホームのカウボーイズ戦です。
結果は42対17、予想外の大差で勝利。
ホームなので、勝機はあると思っていましたけど、アナリストはカウボーイズの勝利予想が多かったですね。なんだか2015年シーズンのパッカーズ戦(29対10で勝利)を思い出しました。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
---|---|---|---|---|---|
DAL(1-0) | 0 | 10 | 0 | 7 | 17 |
DEN(1-0) | 7 | 14 | 14 | 7 | 42 |
第1Q 7-0
ブロンコスが最初の攻撃ドライブで先制。雨が降っている。FG失敗。雷の予報で1時間ほど試合が中断する。
第2Q 21-10
QBシーミアンがサックされファンブルロスト。ゴール前3ヤードからTDパスを決められて同点になる。しかし、QBシーミアンが2つのTDパスで再びリードを奪う。最後にカウボーイズがFGを決めて11点差で前半終了。
第3Q 35-10
ブロンコスが最初のドライブでTDを決める。守備は、CBクリス・ハリスが弾かれたボールをINTしてリターン。敵陣内からRBアンダーソンが23ヤードのTDランを決める。守備はカウボーイズのギャンブルを阻止するも、直後にQBシーミアンがINTを奪われてしまう。
第4Q 42-17
QBプレスコットがTEウィッテンにTDパスを決める。2ミニッツに入り、ゴール前まで攻められたが、最後はCBアキブ・タリブがエンドゾーンでパスをINTし、そのまま103ヤードのTDリターン。試合終了。
前半 | 後半 | ||
---|---|---|---|
DAL | Punt | DEN | TD(パス) |
DEN | TD(パス) | DAL | 被INT |
DAL | Punt | DEN | TD(ラン) |
DEN | FG失敗 | DAL | ギャンブル失敗 |
DEN | 被INT | ||
DAL | Punt | ||
DEN | ファンブル喪失 | DAL | TD(パス) |
DAL | TD(パス) | DEN | Punt |
DEN | TD(パス) | DAL | Punt |
DAL | Punt | DEN | Punt |
DEN | TD(パス) | DAL | ギャンブル失敗 |
DAL | FG成功 | DEN | Punt |
DEN | ニーダウン | DAL | 被INT(被TD) |
DAL | 時間切れ |
第1Q
QBシーミアンからWRサンダースに10ヤードTDパス
第2Q
QBシーミアンからRB C.J.アンダーソンに16ヤードのTDパス
QBシーミアンがWRサンダースに6ヤードTDパス
第3Q
QBシーミアンがTEグリーンに2ヤードTDパス
RB C.J.アンダーソンが23ヤードのTDラン
第4Q
CBアキブ・タリブが103ヤードのINTリターンTD
欠場選手
- 控 QB パクストン・リンチ(肩)
- 控 RB デボンテ・ブッカー(手首)
- 控 WR ジョーダン・テイラー
- 控 OG ビリー・ターナー
- 控 DL ザック・カー(膝)
- 控 DL アタバ・ルービン
- 控 CB ブランドン・ラングレー(膝)
先発DEジャレッド・クリックは手術で怪我人リストに入った。金曜日に契約した元シーホークスのDLアタバ・ルービンは出場登録されず。
クエスチョナブルのOGロン・リアリー(脳震盪)、FSダリアン・スチュワート(鼠径部)はともに先発した。
怪我でアウトの新人CBラングレーに代わり、CBロレンゾ・ドスが出場登録。
守備ラインは、NTカイル・ペコをPSから再昇格、入れ替わりにドラ外新人DTタイリク・ジャレットがPSに戻った。
QB トレバー・シーミアン
22 / 32回(68.8%)、231ヤード、4TD、1INT、Rate 116.0
キャリアハイの4TDを決める見事な活躍。ホームで1試合4TDパスを決めたのは、マニング時代の2014年11月以来になるそうです。冷静で、判断が速く、アグレッシブにTDを狙う姿勢も好印象でしたね。
昨年と違って、今年はラン攻撃(1位)が頑張ってるので、相乗効果で、シーミアンも無理せずに持ち味をいかして活躍できている感じがします。
細かいことを言うと、何度かオープンになっているレシーバーを見逃していたり、無理に走ろうとして捕まるシーンとかは気になりました。
あと、INTとファンブルロストも無ければなお良かったですけど、INTはWRデマリアス・トーマスとのミス・コミュニケーションで、ファンブルもパスプロが速攻で漏れてサックされたのが原因だったので、仕方ないかなと思います。
ちょっと前の記事で、元QBコーチのグレッグ・ナップが語っていたんですが、新人だったシーミアンが、先発のペイトン・マニングとQBルームでミーティングをしていた時に事件があったのだそうです。
マニングは完璧主義者で、コーチであれ、新人QBであれ、チャレンジして容赦なくやり込めるそうなのですが、シーミアンはそれに正面から反撃したのだとか。ナップはそれを見て「気に入った。この新人は簡単にはやられないぞ」と、印象に残っていたそうです。
シーミアンは昨年も肩を怪我したまま最後まで出場し続けていましたし、ミスをしても引きずらないという評価もあったり、見かけによらず?タフな選手なんだろうと思います。この調子で今年は大きく飛躍してほしいですね!
OCマッコイの攻撃
最初のドライブでTDを決めて、その後もコンスタントに得点を決めていましたね。第4Qまでパントを1回も蹴らなかったのは驚きでした。3rdダウンは60%を更新していて、攻撃時間も圧倒していますね。
ラン攻撃は、C.J.アンダーソンが118ヤード、ジャマール・チャールズが46ヤード、タイプが違う2人のコンビネーションも効果的でした。
昨年は3rdダウン残り1ヤードを更新できなくて何度もパントを蹴ってたのが、ランで1stダウンを更新できるようになったのは大きいです(いやー昨年はほんと酷かった)
カウボーイズはDBの怪我人が多くて、試合中にも新人CBのChidobe Awuzieや、ノーラン・キャロルなど怪我人が増えていました。なので、パス守備はかなり苦しかったと思うんですが、そこをしっかりと突いたプレイコールも良かったですね。
雷で試合中断
第1Qに雨が激しくなり、雷が近づいているとの予報で、1時間と2分ほど試合が中断されました。
中断の間、ブロンコスはエアコンを切ってヒーターを入れ、選手たちを冷やさないようにしていたという話ですね。
ボン・ミラーによると「ダンスしたり、ジャンケンしたり、ピーナッツバターとジャムのサンドイッチを食べていた。コネクト・フォー(ミラーが得意な4目並べ)もやっていた」そうです。
解説のトロイ・エイクマンも言ってましたけど、第1Qはブロンコス側に勢いがあったので、水を差すことになるんじゃないかと心配したのですが、その後にファンブルロストがあったり、大きくは影響しなかったですけど、ちょっとイヤな感じはあったでしょうか。
ちなみに私はカミナリが苦手なので、遠くでピカっとするとすぐに逃走します!
Here's Menelik Watson getting his QB molliwopped. Again. pic.twitter.com/xZJDzDOiya
— Robert Klemko (@RobertKlemko) 2017年9月17日
攻撃ライン問題(というかライトタックル)
先発は先週と同じ。LGはマックス・ガルシアが先発していましたが、交代でアレン・バーブリーも入っていました(バーブリーはLTにも入っていたようですね)
で、問題なのはRTのメネリク・ワットソンですね。先週のチャージャース戦でもパスプロが散々でしたけど、この試合も5回のプレッシャー(2回のQBサック、2回のQBヒット、1回のQBハリー)をやられており、PFFのグレードは今週のOTでワーストとなる29.5だったそうです。
第2Qにシーミアンがサックされて、ファンブルロストしたプレイでもDEデマーカス・ローレンスにぶち抜かれてましたし、あきらかな弱点になっていますね…
ラン守備
この試合は、ブロンコスのラン守備(昨年28位)が、カウボーイズのラン攻撃(昨年2位)を止められるのか、というのが大きなポイントになっていたと思いますが、結果は、RBエゼキエル・エリオットを8回9ヤードに抑えるという大活躍。
RBエリオットがダメだったというよりは、カウボーイズの強力な攻撃ラインがやられていたので、かなり驚きました。
HCジョセフによると、守備は「ボックスに選手を集めてすべてのギャップを埋める」というプランだったそうですね。単純なプランではありますけど、誰かがミスタックルしたら後ろに大きく抜かれてしまい、CBはレシーバーをマン・カバーしないといけないので、簡単なことではないようです。ブロンコスには、優れたCBが3人いるから可能だったんですね。
FAでNTドマタ・ペコ、DLザック・カーの巨漢コンビを補強して、DEデレク・ウルフや2年目DEアダム・ゴトシスも体重をバルクアップするなど、守備ラインを大型化してきた効果も出ているのかなと思います。
Report: Garett Bolles has a high ankle sprain/deep bone bruise #Broncos https://t.co/oj6xrd9LqP pic.twitter.com/wtwVoHE7jZ
— MileHighReport (@MileHighReport) 2017年9月18日
LT ギャレット・ボールズの怪我
第3Q、ゴール前のランプレイで守備選手と足がからまってダウン。苦痛に顔を歪ませながら地面を叩いて悔しがっていましたが、カートに載せられると、涙を拭いて、ファンに手を振りながら退場していました。
このシーンを見て最悪の事態を覚悟したのですが、X線検査では骨折はなし。MRI検査によると、足首の打撲と挫傷で、数週間のアウトになるようですね。
ボールズは新人ながらよくやっていましたし、怪我のシーンはかなりショックだったんですけど、思ったよりよりも軽症でほっとしました。
代役にはベテランのドナルド・スティーブンソンが入りましたが、OTはロスターに3人しかいないため、現在はOGアレン・バーブリーが控えという状態になっています。ここは補強があるかもしれませんね。
.@AqibTalib21 and pick-sixes make for the best love story.#InstantClassicalhttps://t.co/2StGdB1LYb
— Denver Broncos (@Broncos) 2017年9月18日
CB アキブ・タリブ
第4Q最後、エンドゾーン内でパスをインターセプトすると、そのまま103ヤードをリターンしてTDを決めました。これが通算10個目のリターンTDとなり、ディオン・サンダースやアニアス・ウィリアムズを抜いて、歴代4位となっています。
ちなみに歴代1位はロッド・ウッドソンの12個、2位はチャールズ・ウッドソンとダレン・シャーパーの11個だそうです。
この試合、タリブはあわやインターセプトというのが他に2回ありましたけど、どちらもWRデズ・ブライアントにボールを落とされて阻止されていました。
タリブは(キャラと違って?)かなり研究熱心な選手で、最後のINTもプレイを読んだうえで、しっかり決めていたと語っていますね。
怪我人
- 控 WR ベニー・ファウラー(脳震盪)
- 先 LT ギャレット・ボールズ(足)
気になったこと1
- CJアンダーソンのタックルを3個はずして28ヤード走ったラン!
- プレイアクションでRBがいないとこにハンドオフのフェイクをするシーンが何度かあった(シーミアンがINTされたプレイとか)
- Kのマクマナスは44ヤードのFGを失敗した(2試合連続…
- Kのマクマナスは50ヤードのFGを決めたが、相手の反則で1stダウンが更新されて無効になった(守備がセンターの上に手を置く反則で15ヤード罰退)
- 攻撃のターンオーバーから14失点した
- 新人WRマッケンジーのナイスなパントリターン
- 新人WRマッケンジーは攻撃スナップにも出ていたけどキャッチはなし
- 守備の集まりが速く、キャッチ後のヤードを許さなかった
- ボン・ミラーあせって反則3回、それでもサック2個
- ブロンコスの守備は3rdダウンの更新を3/14(21%)に抑えた
- パスを投げさせるのがブロンコスの守備プランだった
- ブロンコスは5年連続で2勝0敗スタート(NFLで1チームだけ)
気になったこと2
- オッズはアウェイのカウボーイズが2ポイント有利だった
- ブロンコスの選手たちはカウボーイズの勝利予想にかなり怒っていた
- コイントスでカウボーイズが勝って先攻を選んだ
- ハーフタイムに引退したデマーカス・ウェアが表彰された
- カウボーイズのQBプレスコットは50回もパスを投げた(30回成功)
- カウボーイズが100ヤード・ラッシャーを許したのは2016年1月以来になる
- カウボーイズのRBエリオットの試合途中で諦めてしまったような姿勢が非難されているらしい(INTされた後に追いかけなかったり)
- カウボーイズの新人WRスイッツァーは、元HCのバリー・スイッツァーとは血縁ではないらしい(豆知識)
DE デレク・ウルフの試合前スピーチ
「いいか、俺たちがやつらのプランをひっくり返してやるんだ。やつらは俺たち相手にランで走ると言っている。こっちがランであいつらを蹂躙するんだ。そして、やつらのランを止めるんだ」
QB シーミアンの試合後会見
質問「ラン攻撃はどれくらい助けになった?」
回答「かなり助けになった。これだけランとパスのバランスがあると、守備はボックスに選手を増やさないといけないし、レシーバーはCBと1対1になる」
質問「この試合の数字で注目されることになると思うけど大丈夫?」
回答「まだ2試合だけしか終わっていないし、NFLでは物事はあっという間に変化する。良い結果にはハッピーだけど、次のビルズはそんなこと気にしないと思う。毎週ベストを尽くすだけ」
さて、次はアウェイのビルズ戦です。
敵地ですが、この勢いを継続してほしいですねー