ブロンコスのドラフト評価が出ていますので、確認してみたいと思います。
巡 | 位 | POS | PLAYER | HT | WT | COLLEGE |
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1 | 20 | OT | Garett Bolles | 6-5 | 297 | Utah |
2 | 19 | DL | DeMarcus Walker | 6-4 | 280 | Florida St. |
3 | 18 | WR | Carlos Henderson | 5-11 | 199 | Louisiana Tech |
3 | 37 | CB | Brendan Langley | 6-0 | 201 | Lamar |
5 | 01 | TE | Jake Butt | 6-5 | 246 | Michigan |
5 | 29 | WR | Isaiah McKenzie | 5-7 | 173 | Georgia |
6 | 19 | RB | De'Angelo Henderson | 5-7 | 208 | Coastal Carolina |
7 | 35 | QB | Chad Kelly | 6-2 | 224 | Mississippi |
1日目: ブロンコスの弱い攻撃ラインは、1巡でOTボールズを補強した。彼は今年の指名候補ではベストのひとりに入るランブロッカーで、ランブロックで83.9ポイント(今年の候補で2位)を記録している。しかし、その激しいスタイルは、パスプロにおいてトラブルになることも多い。彼は昨年、472回の機会で、3サック、1回のQBヒット、16回のハリーを許している。
2日目: 2巡のDLウォーカーは、2016年に457回ラッシュして、17サック、12QBヒット、34ハリーを決めており、ブロンコスに内側のパスラッシュを追加する。3巡のWRヘンダーソンはボールを持つと素晴らしく、48回のミスタックルを誘発している。もしルートのランを向上できればより危険な存在になる。3巡のCBラングレーはサイズとスピードのある育成候補で、シニア・ボウルの週には手堅い活躍を見せていた。
3日目: TEバットはリスクを考えても5巡で指名するだけの価値がある。彼は怪我明けだが、健康ならフィールド中央で頼れるレシーバーになれる。2015年はレシーブで88.0ポイントを記録しており、TEでは全米2位の数字だった。ランブロックでも2015年の46.3から2016年は69.5と成長を見せている。5巡のWRマッケンジーは、レシーブ平均2.92ヤード(今年のドラフトで6位)を記録しており、スロットで活躍できる可能性がある。しかし、それよりも彼のパントリターン平均11.0ヤードという数字は、ブロンコスにとってもっとも魅力的だろう。Mr. IrrelevantはQBケリーの物になった。彼にはNFL級の強肩があるが、危険なパスを好み、フィールド外の問題もあって、7巡最後まで落ちてしまった。
A Chris Burke(SI.com)
ブロンコスは危機的なほどにレフトタックルを必要としていたが、GMのエルウェイは、トレードアップせずに1巡で狙っていたOTボールズを獲得した。また、ブロンコスのリストには、守備ラインをもっと大きくする、攻撃にビックプレイの武器を補強する、パスキャッチのできるTEを獲得する、といった目標もあり、2巡でDLウォーカー、3巡でWRヘンダーソン、5巡でTEバットを指名している。3巡のCBラングレーは伸びしろの大きい選手で、チームメイトから多くを学べる。エルウェイは最後にQBチャド・ケリーを獲得して、これまででもっとも派手なMr.Irrelevantの指名を行った。はたしてケリーはロスターに残れるだろうか?
B+ Mel Kiper Jr.(ESPN)
ニーズ:OT, TE, DL
疑問:ブロンコスは両サイドの先発タックルが不在だったので、1巡でOTを指名したのは賢明だった。しかし、私はボールズよりも、キャム・ロビンソンとライアン・ラムチェックを高く評価していた。ボールズはもうすぐ25歳になる。私には彼がレフトタックルをやるとは思えず、ライトタックルの方が合うと考えている。もし彼が開幕で先発できるなら、チームはハッピーだろうが、少なくともリスクはある。なので、A評価は与えられない。
良い:1巡以外はほぼ良かった。2巡のDLウォーカーは、ブロンコスの3-4守備のDEにぴったりと合う。パス守備の時には内側に入ることもできる。彼は昨年16サックを記録している。3巡のWRヘンダーソンは、今年のドラフトで2番目のキックリターナーで、昨年19TDをあげているビックプレイの脅威だ。ブロンコスは3巡でCBラングレーを指名したが、私は2巡の下位で消えるかもしれないと評価していた。
TEバットが5巡まで残ってたのは驚きだったが、ACLの怪我で出番が遅くなるかもしれない。彼は怪我するまではトップ40に入れる候補だった。5巡のWRマッケンジーは身長5-7、体重173のダイナミックなパントリターナーで、攻撃でも少しは出番があるかもしれない。7巡最後に指名されたMr. IrrelevantのQBケリーは、私の好みとしては、リスクが大きすぎる。全体として、ファンは2日目と3日目のバリューに満足できるだろう。
B+ Travis Wakeman(USA Today Broncos Wire)
1人を除けば、全体的に良いドラフトだったと思う。問題は3巡のCBラングレーだが、そこまで気にすることでもない。
エルウェイはドラフト・ボードに沿って、1巡でOTボールズを指名した。彼は将来的にプロボウラーになれるかもしれない。3巡のWRヘンダーソンと、5巡のWRマッケンジーは、攻撃にもっと創造性を生み出すだろう。さらに、5巡のTEバットはスティールになる可能性がある。理論上では、今年のドラフトがエルウェイのベストになるかもしれない。
B Chad Reuter(NFL.com)
1日目 C 2日目 A- 3日目 B+
1巡のOTボールズはアスレチックでタフなマインドの選手だ。彼はまた、多くの困難を乗り越えてきた年長の選手でもある。いくつかのチームは、彼がラインの複雑なアジャストメントに対応できるのか疑問を持っている。ブロンコスはレフトタックルが必要だったが、OTラムチェックを指名することもできた。この2人のキャリアが今後どうなるか、面白い比較になるだろう。
2巡のDLウォーカーは、2016年の開幕戦で活躍したが、それほど評価されなかった。彼はパワーとハッスルで素晴らしいパスラッシャーになれる。3巡のWRヘンダーソンは、もっともタックルするのが難しいレシーバーのひとりだ。ブロンコスはCBの層を厚くする必要があったので、3巡のCBラングレー指名には価値があった。
ブロンコスは最後のMr. IrrelevantでQBケリーを指名したが、彼には、Irrelevant(無意味)にならないだけのポテンシャルがある。彼には肩の強さと才能があり、落ち着いて目の前の作業に集中できるなら、賭ける価値がある。
3日目はトレードダウンで5巡をひとつ増やたうえで、5巡1位でTEバットを指名した。彼は怪我から回復すれば手堅い先発になれる。6巡のRBヘンダーソンは、トレーニングキャンプで印象を残すだろう。
B Pete Prisco(CBS Sports)
ブロンコスにはレフトタックルが必要で、1巡でOTボールズを指名した。彼は年長で未熟だが、激しくプレイする。2巡のDLウォーカーは守備ラインの良い補強になるだろう。ブロンコスは明らかにレシーバーの補強が必要で、2人を指名したが、3巡のWRヘンダーソンを気に入っている。
B- Nate Davis(USA Today)
2017年に先発として活躍できそうな選手は、1巡指名のOTボールズくらいだろう。 彼は経験不足で年齢も25歳になるが、ブロンコスはレフトタックルを必要としており、身体能力的にはフィットする。おそらく、2巡のDLウォーカーと、3巡のWRヘンダーソンもいくらかの出場機会を得るだろう。3巡のCBラングレーと5巡のTEバットは、今年はあまり貢献できないかもしれない。しかし、TEバットは(怪我さえ回復すれば)そのうちヒース・ミラーのクローンになれるかもしれない。
B- Mark Maske(Washington Post)
1巡でレフトタックルを指名したのは正解だったが、ライアン・ラムチェックやキャム・ロビンソンではなく、ボールスを指名したのは正解だったのだろうか? 答えはいずれ判明するだろう。ブロンコスの指名で最終的にアタリとなるのは、もしかしたら5巡のTEバットかもしれない。
目標:ブロンコスの攻撃は、先発レシーバー2人以外にプレイメイカーがおらず、攻撃ラインも緊急事態だ。守備はDLとLBの穴を埋める必要がある。
結果:今年のドラフトは攻撃ラインの評価が低かった。1巡の31位までにOLを指名したチームはブロンコスしかいなかった。1巡のOTボールズには性格、知性、年齢の不安があったが、その身体能力は疑いようがない。レフトタックルの戦力になれるポテンシャルはあるが、リスクもある。
2巡でDLウォーカーを指名してマリク・ジャクソンの穴を埋めたが、ややリーチな指名だった。3巡のWRヘンダーソンにはバリューがあり、ブロンコスが必要としていた3番目のレシーバーになる。
ブロンコスの指名でもっとも高評価なのは、5巡のTEバットだ。もしACLを怪我していなかったら、彼は2日目の上位で消えていただろう。今年はプレイできないかもしれないが、怪我から回復すれば活躍できるはずだ。
5巡でWRマッケンジーを指名したことの他に、気になる点があるとしたら、LBの穴を補強しなかったこと。3巡の終わりで、CBのラングレーを指名する代わりにLBを指名できていたはずだ。大きく評価を下げるほどではないが、このままだと今年もTEやキャッチの上手いRBにやられてしまうだろう。
B- Conor Orr(NFL.com) 追記
ジャガーズを除けば、ブロンコスの1巡指名はもっとも予想が簡単だった。1巡のOTボールズは未熟だが、HCジョセフはOLコーチの育成に頼るしかない。マイク・メイヨックによると、ボールズの不安材料はフットボールIQであり、若いQBを先発させるチームにとっては恐ろしいことだ。この指名がアタリなら、エルウェイの(FAで大物OTと契約しなかった)手腕がまた証明されることになる。ボールズが弱点になるようだと、チャージャースやレイダースが襲い掛かってくるのを見ることになるだろう。ジャイアンツは数年前に指名したOTエレック・フラワーズが成功か失敗かの判断に苦しんでいる。ブロンコスも同じ道を歩むことになる気がする。
B- Doug Farrar(B/R) 追記
1巡 B 2巡 A- 3巡a B 3巡b C 5巡a A 5巡b C 6巡 B 7巡 C
ブロンコスの攻撃ラインはたくさんのワークが必要で、1巡のOTボールズはすぐ助けになる。2巡のDLウォーカーも内側の良いパスラッシャーに見える。
注目の選手はTEバットで、怪我により順位が落ちたが、復活すればジェイソン・ウィッテンみたいになれるポテンシャルがある。これほどの選手を5巡で指名できるならリスクは小さい。
同様に、7巡のQBケリーも怪我とフィールド外の問題を克服できるなら、彼には1巡指名クラスの才能がある。リスクはあるが、7巡なら美味しい。
C+ Evan Silva(Rotoworld)
GMのエルウェイは1巡でトレードアップせず、OTボールズが降りてくるのを待ってから指名した。ボールズにはリスクもあるが、今年の攻撃ラインでは最良の部類に入る。2巡のDLウォーカーはドラフト関係者にみくびられたが、アスリートおよび生産者としての資質を備えており、2016年はACCの最優秀守備選手に選ばれ、サック数でフロリダ州立大学の歴代3位にランクしている。
3巡のWRヘンダーソンは、タックルをブレイクするマシーンだ。5巡のTEバットは怪我で新人年を休むかもしれないが、John Mackey Award(最優秀TE賞)を受賞している。この2人は、弱点であるフィールド中央の武器になる。ブロンコスは、控えRBカプリ・ビブスを放出して49ersから来年の4巡指名権をもらった。49ersは再建中なので、この指名権は4巡上位になるはずだ。
3巡のCBランドリーは、昨年6個のインタを決めており、身長6.0のサイズと40ヤードを4.43秒で走るスピードがある。5巡のWRマッケンジーは攻撃の武器にはならないが、昨年はリターンで6個のTDを決めている。6巡のRBヘンダーソンは4.48秒のスピードがあり、大学の歴代リーディング・ラッシャーだ。7巡のQBケリーはドラフト上位の才能がありながら、素行と健康の問題で落ちてきた。今年のドラフトは打率よりもホームラン狙いという感じがする。
C+ Dieter Kurtenbach(FOX)
ベストの指名は5巡のTEバットで、この指名にはバリューがある。しかし、2巡のDLウォーカー指名はリーチで、1巡のOTボールズは最初に指名されたラインマンとしては、いちかばちかリスクの高い選手だ。
C+ Dan Kadar(SB Nation)
ブロンコスがレフトタックルを指名することは誰もが知っていた。なので、1巡でOTボールズを指名しても驚きはなかった。彼はレフトタックルでエッジのブロックを提供できる。
その次の3人、2巡のDLウォーカー、3巡のWRヘンダーソンとCBラングレーには、それほど関心しなかった。DLウォーカーはブロンコスの守備システムに合いそうだが、いずれもリーチな指名だったと思う。
ブロンコスの指名でもっとも気に入ったのは、5巡のTEバットだ。今年は大きな戦力にならないかもしれないが、将来的にはパス攻撃で頼れる選手になるだろう。ブロンコスは最後の指名で、QBケリーを獲得した。彼には素行と怪我の問題があり、なぜ落ちたのかは理解できる。しかし、フィールドでの彼は、いくつかのすごいパスを投げていた。彼には確実に賭ける価値がある。
評価まとめ
A B+ B+ B B B- B- B- B- B- C+ C+ C+