NFL第10週、アウェイのセインツ戦です。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | OT | |||
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DEN | (6-3) | 7 | 3 | 0 | 15 | 25 | |
NO | (4-4) | 0 | 3 | 14 | 6 | 23 |
前半 10 - 3
- DEN TD、パント / FG、パント、INT
- N.O* パント、INT / INT、パント、パント、FG(終)
N.Oがパント。DENは15ヤード地点から攻撃を開始し、最後はWRテイラーにTDパスを投げる。足が出ていると判定されるが、チャレンジ成功でTDが成立。次のN.O攻撃はFSスチュワートがINTを決めて阻止。DEN攻撃はQBシーミアンがサックされてパントに終わる。
第2Q最初のプレイ、CBロビーのカバーで跳ねたボールをFSスチュワートが再びINTする。50ヤードのFG成功。DEN攻撃は相手陣内に侵入するもQBシーミアンが再びサックされてパント。残り50秒、DEN攻撃は31ヤード地点まで侵入するも、QBシーミアンがINTを食らう。QBブリーズの連続パスで反撃されるがなんとかFGに抑えて終了。
攻撃は最初のドライブでTDを決め、19分時間を使った。守備はラン41ヤード、パス109ヤード、2INTと活躍した。しかし、QBシーミアンのミスなどで7点リードに終わった。
後半 25 - 23
N.O攻撃が6プレイでゴール前まで迫り、あっという間にTDパスを決める。同点。QBシーミアンが2個目のINTを投げる。QBブリーズが連続パス成功でエンドゾーンに迫り、あっさりTDパスを決める。逆転。
DEN攻撃はQBシーミアンがサックされ、42ヤードFGも失敗。しかし、次のDEN守備でCBロビーがボールを弾き出し、FSスチュワートが確保してリターンする。DEN攻撃はゴール前でWRトーマスにTDパスを決める。同点。
DENはフィールド中央付近から攻撃開始するもFGに終わる。3点リード。残り3分半、DEN守備はDEクリックがファンブルを誘発し、TJウォードがリカバー。しかし、これも時間を使えずFGに終わる。6点リード。
残り1分22秒、N.OはQBブリーズが32ヤードのTDパスを決めて23対23の同点に追いつく。しかし、TD後のPATをDENのDBシモンズがブロックし、そのボールをDBパークスがエンドゾーンまでリターン。DENが2点追加して25対23で逆転する。N.Oはオンサイドキック失敗で試合終了。
PATブロックからのリターンで劇的な逆転勝利。
欠場選手
- 控 QB Austin Davis
- 控 RB Juwan Thompson
- 控 OG Connor McGovern
- 控 OL Billy Turner
- 先 DE Derek Wolfe(肘)
- 先 CB Aqib Talib(バック)
- 控 CB Taurean Nixon
CBタリブは3週連続でアウト。骨折したDEウルフもアウト。RBトンプソンが登録されずRBはブッカーとビブスの2人体制。CBニクソンも登録外。
ハムストリングを痛めていたILBマーシャルは先発出場。控えCBウェブスターも怪我から復帰。WRラティマーとDTキルゴが出場登録。
セインツは先発LTアームステッドが欠場。
Happiest place in the @NFL: A road locker room after getting a dub!
— Denver Broncos (@Broncos) 2016年11月14日
📸's » https://t.co/pG5B9oYn4g pic.twitter.com/UPZ1fX4TX4
↑ STコーチと、26番FSスチュワート
FSダリアン・スチュワート
この試合はINTを2個と、ファンブル・リカバーを1個、合わせてターンオーバー3個を奪う見事な活躍。INTとファンブルを誘発したCBロビーと合わせて、この試合のMVPと言えますね。
強いと言われているブロンコスのDB陣において、もっとも知名度の低い選手かなと思いますが、昨年レイブンズからFAになって、2年4.25ミリオンで契約。すぐ先発に指名されたものの、一般的な評価はあまり高くなかったと記憶しています。本当に良い補強だったと思います(来年FAになりますけども)
QBトレバー・シーミアン
25/40回、62.5%、258ヤード、2TD、2INT、Rate 76.9
先発9試合目。良いプレイも点在していましたけど、ミスもあって、トータルとしては微妙な印象。セインツはパス守備が悪い(32位)という点を考慮すると、あまり褒められないのかなと思います。
本当なら前半を17対0くらいで折り返せたはずが、シーミアンのINTから反撃されて10対3なってしまったり、守備からもらったチャンスをあまり活かせず、ラストも試合を決めきれなかった中途半端さは、どうしても気になってしまいました。
ただ、この試合はパスプロがやられていたこともあり、被サック6回、ヒットでも6回(PFF調べ)倒されていてダメージを負い、前から痛めている左肩も強打して、試合後には注射もうっていたという話ですね。
2個目のINTを投げた時も目の前にラッシュが迫っていて、このプレイの後から先発RTスティーブンソンはベンチに下げられ、控えOTサムブライロが入っていたそうです。
現状では頑張ってくれていると思うのですが、QBブリーズを見ていると、ミスしてもビックプレイで取り返す能力があればなーとも思ってしまいます。
最後のPATブロック&リターン
第4Q最後、決勝点となったこのプレイは、いくつか物議を醸しました。
まず、新人DBシモンズが、セインツのロングスナッパーの上を飛び越えて、キックをブロックした際に、DEクリックが、ロングスナッパーを上から押さえつけているのが反則ではないかと一部で指摘されていました。
しかし、後にNFLから「手を広げた状態で(つかんだりせず)ロングスナッパーをブロックするのは合法」という説明が出されていました。このブロックのおかげで、シモンズが相手選手に触れずに(触れると反則)上を飛び越えることができました。
最後のPATブロック&リターン2
また、PATブロックで転がったボールを拾った新人DBパークスが、エンドゾーンまで走った際に、足がサイドラインから出ていたのではないかとも指摘されました。
プレイの後に審判のレビューが行われましたが、パークスが白い靴を履いていたこともあり、映像から判定をひっくり返すだけの確証が得られないため、そのままパークスの得点が認められました。
リアルタイムで試合を見ていた時は「なんでサイドラインのギリギリを走るんだよ!」とハラハラしていたので、「白い靴で助かったー」と思ったのですが、後から別アングルの映像とかを見ると、「これはどちらとも言えないかな」という感じがします。なので、少なくともレビューの結果は妥当かなと思います。
Via video from WDSU, impossible to tell if Will Parks stepped out or not. Video inconclusive. pic.twitter.com/K5wVGpyGSc
— Jeff Duncan (@JeffDuncan_) 2016年11月14日
新人DBコンビの活躍
PATをブロックしたDBジャスティン・シモンズ(3巡)は、NFLコンバインで垂直飛び40インチの記録を出していて、STコーチのデカミリスはそのジャンプ力に目を付けて、ロングスナッパーを飛び越える練習をさせ、この「Leaper」というプレイを準備していたのだそうです。
あと、ボールをリターンしたDBウィル・パークス(6巡)は、「みんなが走れって言うからとにかく思いっきり走った。だから自分の足をコントロールできなかった。自分があそこまでサイドラインぎりぎりを走っていたとは気がついていなかった」と話しておりました(おい!)
気になったこと1
- 最初の攻撃ドライブでTDを決めた
- WRジョーダン・テイラーがプロ初TDキャッチを記録
- TE A.J.ダービーがブロンコスでの初キャッチを記録
- WRデマリアス・トーマスに似た88番の選手が片手キャッチを連発
- QBシーミアンがQBスニークを連発
- HCクービアック、タイムアウトでシーミアンに「早くこっち来い」と怒る?
- DEクリックは1ファンブル誘発&最後のPATブロックで貢献する活躍
- パスラッシュがいまいち不発
- 守備はOLB4人が同時に入ってラッシュしていた
- CBロビーは定期的に後ろを抜かれているような
- 3点リードの第4Q残り3分、3rd&9でTD狙いのパスを失敗して時間を残した
- 審判が反則を取らなかった(ブロンコス3個、セインツ1個)
- PATブロックのリターンが決勝点になったのはNFL初らしい
気になったこと2
- オッズはホームのセインツが3ポイント有利だった
- 最初のオッズはセインツが1ポイント有利だった
- セインツが元ブロンコスの2選手と契約してオッズが動いた説?
- DCウェイド・フィリップスはサイドラインで守備コール
- FSスチュワートがINTしたボールを、欠場しているCBタリブが奪った
- CBタリブはそのボールを観客席にいたスチュワート夫人に渡してあげた
- セインツのQBブリーズが通算450TDを記録
- セインツは新人WRマイケル・トーマスがターンオーバー3個に責任
- セインツは対AFC西でKC、OAK、DENに負けていて、S.Dに勝っている
- GMエルウェイが2011年に就任してから通算100試合目(71勝29敗)
- 7勝3敗だけど西地区3位(今後のスケジュールも最凶)
いろいろありましたけど、大きな勝利。
バイ・ウィークの前に負けると、残念な気持ちで2週間過ごすことになるので、ここで勝てたのは良かったですね。
さて、次は休みの後、ホームのチーフス戦(サンデーナイト試合)になります。
絶対に負けられない同地区対戦ですが、ブロンコスはバイ明けの成績はけっこう良かったと思いますし、CBタリブも練習を再開していたり、怪我人も戻って来れそうなので、必勝体制です!
こちらの企画に参加させていただくことになりました。