NFL第9週のサンデーナイト、アウェイのレイダース戦です。
6勝2敗チームの激突、地区首位を争う対戦になりました。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | OT | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
DEN | (6-2) | 0 | 10 | 0 | 10 | 20 | |
OAK | (6-2) | 6 | 14 | 0 | 10 | 30 |
前半 10 - 20
- DEN* パント、パント、パント / パント、TD、パント、FG(終)
- OAK FG、FG / TD、パント、FG失敗、TD
DEN攻撃はパス失敗3回で即パント。OAK攻撃に良い位置から攻撃開始され、エンドゾーン前まで迫られるがFGに止める。DEN攻撃は反則と落球でまたも3&アウト。再びエンドゾーン前まで進まれるも、LBボン・ミラーのサックでFGに抑える。DEN攻撃は1度も1stダウンを更新できずに3連続の3&アウト。
OAK攻撃にエンドゾーン前でTDランを決められる。DEN攻撃は4連続で3&アウトの後、ようやく1stダウンを更新すると、WRノーウッドに36ヤードのTDパスを決めて反撃。OAKは48ヤードのFGを失敗。DEN守備はCBロビーの反則でゴール前まで侵入され、TDランをやられる。最後にDENは55ヤードFGを決めて前半終了。
DEN攻撃は3&アウトが5回。1stダウンわずか6回、ランは計23ヤードで、得点を決めたドライブ以外は完全に沈黙。DEN守備は不利なフィールド位置から攻め込まれて20失点。ランで124ヤード走られた。反則とミスタックルが響いた。
後半 20 - 30
- DEN パント / FG、ファンブル、TD、INT
- OAK* パント、パント / FG、TD、パント、終
OAK攻撃はランで進む。DEN守備はDEウルフが怪我でロッカーに下がる。OAKのパンターが活躍。DEN攻撃は自陣1ヤード地点からドライブ開始。相手の反則に助けられながら攻め込むも、QBシーミアンの反則で下がりFGトライ。
DENは44ヤードFGを成功。7点差。残り8分半、OAKはFG成功で10点差。追いかけるDEN攻撃はQBシーミアンがサックされファンブルロスト。次のプレイでT.J.ウォードがINTを決めたかに見えたが審判レビューで取り消し。さらにDEN守備の反則でゴール前までワープされTDランを決められる。17点差。
残り5分半、DEN攻撃はRBビブスがスクリーンパスから69ヤードを走ってTDを1つ返す。残り2分、QBシーミアンは4thダウンでINTを投げて試合終了。
一時は7点差まで迫ったものの、追いつくことはなく完敗。CBクリス・ハリスは「攻撃、守備、ST、すべての面でやられた酷い試合」と語っていましたけど、まさにそのとおりだったと思います。
欠場選手
- 控 QB Austin Davis
- 控 WR Cody Latimer
- 控 OG Connor McGovern
- 控 OL Billy Turner
- 控 DT Darius Kilgo
- 先 CB Aqib Talib(バック)
- 控 CB Kayvon Webster(ハム)
CBアキブ・タリブは2週連続でアウト。クエスチョナブルのCBウェブスターも欠場。CBを登録するため、DTキルゴが登録外。
先発ILBマーシャルが復帰。トレード獲得したTEダービーが出場登録。PSからCBトリアン・ニクソンが昇格。TEフィリップスが解雇されている。
先週の動き
先発RB C.J.アンダーソン(膝)がIR入り。PSからRB Jトンプソンが昇格。先発OLBデマーカス・ウェア(腕)が復帰した。
"That's a team not playing good enough to win, and that's what I just told the players." - Gary Kubiak
— Broncos TV (@BroncosTV) November 7, 2016
📺 » https://t.co/12o6Cr8NZS pic.twitter.com/emg6LQqYFH
敗因を考えてみる
- 攻撃が酷かった。3&アウト6回、パントを連発
- ラン攻撃が死亡(12回33ヤード)
- レシーバー、TEの落球
- QBシーミアンがターンオーバー2個
- ラン守備がやられた(43回218ヤード喪失)
- 守備ラインがやられていた
- 守備はミスタックルを連発した
- パスラッシュが届かなかった
- 怪我でCBの層が薄かった
- 守備の反則が多かった
- フィールド・ポジションの戦いに負けた
- STのリターン、カバーチームも良くなかった
- 相手に41分も時間を使われた
- OAKのQBデレク・カー、Pキング、DEマックが活躍
ラン攻撃が死亡
- RBデボンテ・ブッカーは10回22ヤード(2, 3, 4, 1, 8, -2, 3, 2, 2, 5, 2)
- RBカプリ・ビブスは2回11ヤード
ラン攻撃は計33ヤード(平均2.7ヤード)と沈黙。新人RBブッカーは判断が悪く、動きも遅く見えました。C.J.アンダーソンを失った穴は大きかったのでしょうか。
攻撃がパスに偏っていることに関して、クービアックは「この試合は調子が狂ってしまったが、もっと攻撃が出ればランの回数も増えて、バランスは良くなる」と答えていました。
ラン守備の崩壊
今シーズンはラン守備が苦戦していましたけど、レイダースは攻撃ラインを厚くしてランを出し続け、43回で計218ヤード(平均5.1ヤード)を獲得。ブロンコスは最後までランを止められませんでした。
特にDEジャレッド・クリック、ILBトッド・デイビスのいるサイドにランを出されていたようで、さらに守備のミスタックル(PFF調べで11回)からビックゲインを許してしまいました。頼みのDEウルフも怪我で下がって、途中からは新人DEゴトシスが入っていましたが、ウルフはしばらく欠場するようでますますヤバイ状況です。
昨シーズンのラン守備は、1試合平均83.6ヤード喪失(1回平均3.3ヤード)だったのが、今シーズンは1試合平均128.6ヤード喪失(1回平均4.4ヤード)にまで低下しているという数字も出ていました。
攻撃開始地点
- ブロンコス 14, 24, 15, 25, 16, 38, 20, 2, 1, 25, 25, 28
- レイダース 48, 42, 43, 26, 34, 25, 25, 36, 25, 敵39, 19, 敵44
ブロンコスは前半まったく進めず連続パント。レイダースに48、42、43ヤード地点から攻撃を開始されて、FG2本とTDで13点のリードを許してしまいました。
逆にブロンコスはキックオフ・リターンでヤードを稼げず。さらにレイダースのPマーケット・キングには、エンドゾーン手前2ヤード地点に落とすパントを連発されて、自陣の深い位置から攻撃を開始することになりました。
攻撃開始地点の平均は、ブロンコスが17ヤード地点、レイダースは35ヤード地点だったそうで、フィールド・ポジションの争いで完全に負けていました。
反則
- ブロンコス 12回104ヤード喪失
- レイダース 8回72ヤード喪失
この試合は反則が厳しかった印象ですけど、ブロンコス守備は痛い反則が多くて、CBロビーが2回、CBハリスが3回など、DBの反則が7個もありました。特にロビーは苦戦していて、PSから昇格したばかりのトリアン・ニクソンも、失点に繋がる致命的な反則をやってしまいました。
ブロンコスの守備はTDを3個やられましたが、3回ともすべて1ヤードのTDランでした。このうち2回は、守備の反則でエンドゾーン前1ヤード地点から相手の1st&ゴールになってしまいました。1ヤード地点から攻撃されたら、防ぐのは難しいですね。
ブロンコスはいつも攻撃ラインの反則が多いですけど、この試合は1個もありませんでした(攻撃の出番が少なかったから?)
QBトレバー・シーミアン
18/37回、48.6%、283ヤード、2TD、1INT、Rate 81.3
先発8試合目。レシーバーの落球もありましたが、いきなり6連続パス失敗のスタート。攻撃はリズムが悪く、3&アウトでパントを繰り返しました。
スタッツはそこそこ稼いだようにも見えますけど、WRノーウッドに36ヤードのTDパスが決まったのと、RBビブスが69ヤード走ってTDを決めたスクリーンパスを除けば、成功率50%以下で180ヤードというのが真の数字になるかと思います。
試合終盤は、追いかける展開でどれだけやれるかに注目していたのですが、ファンブルロストとINTを喫して、反撃のチャンスをつぶしてしまいました。まだ先発1年目ではありますが、これがシーミアンの限界かもという声も出てきてますね。
タッチバック?
第3Qにレイダースがパントを蹴り、最初はタッチバックのコールでしたが、レイダースの選手が2ヤード地点でボールを確保したとして判定が変更され、ブロンコスは1ヤード地点から攻撃を開始することになりました(なぜ判定が変わったのか説明なし)
しかし、レイダース選手の足がエンドゾーンのラインに触れてから、そのままボールを確保しているようにも見え、その場合はタッチバックになるべきで、解説ではなぜブロンコスは赤旗チャレンジをしないのかと、指摘されていました。
RBカプリ・ビブスの活躍
焼け石に水ではありましたが、RBビブスの69ヤードTDは魅せてくれました。
QBデレク・カー
20/31回、64.5%、184ヤード、0TD、0INT、Rate 80.6
TDがないので、レイティングはシーミアンよりも下ですが、数字に騙されてはいけないですね。
気になったこと
- オッズはホームのレイダースが1.5ポイントほど有利だった
- 最初はブロンコスが1.5ポイント有利だったのが、CBタリブ欠場で逆転した?
- 先週怪我したDCフィリップスは上のコーチ席から守備コール
- LBマーシャルは国歌斉唱で立っていた
- RBビブスのキックオフ・リターンは期待できない感じ
- トレード獲得したTEダービーは落球してスタッツなし
- 第2Q、3rdダウン1でタイムアウト、パスを投げて失敗(ランは?)
- 第2Q残り1:42、相手の攻撃でDENが時間セーブのタイムアウトをコール
- Kマクマナスは55ヤードFG成功
- 第1Qのスロースタート、第3Qの得点欠乏症がまだ続いている
- LBボン・ミラーは1サックを決めて今シーズン計9.5サック
- OAKのカリル・マックは2サック1FF
- OAKのPキングがボン・ミラーのダンスを披露(ぐぬぬ)
- DEウルフが肘の怪我でロッカーに下がった(ひび割れ骨折)
- アメリカの大統領選挙はどうなるんでしょうねえ
地区内の対戦成績
地区成績 | 対OAK | 対KC | 対DEN | 対SD | |
---|---|---|---|---|---|
OAK | 2-1 | --- | 0-1 | 1-0 | 1-0 |
KC | 2-0 | 1-0 | --- | 1-0 | |
DEN | 1-2 | 0-1 | --- | 1-1 | |
SD | 1-3 | 0-1 | 0-1 | 1-1 | --- |
同地区トップ対決に敗れてしまい、6勝3敗ながら西地区3位に転落・・・
しかし、まだまだ直接対決も残っていますし
大事なのはこれからだー!(とポジティブに考えてみる)
さて、気持ちを切り替えて、次はアウェイのセインツ戦。
CBアキブ・タリブが復帰できると良いのですが。うーん