2016年のNFLドラフト1日目、1巡指名が終了しました。
ブロンコスは1巡最後の31位から、シーホークスの1巡26位にトレードアップ。
メンフィス大学のQBパクストン・リンチを指名しました!
🚨TRADE ALERT! 🚨
— NFL (@NFL) April 29, 2016
The @Broncos trade up to the #26 pick (via the @Seahawks) to select QB Paxton Lynch! #NFLDraft pic.twitter.com/UuMv2Xiz2g
指名後に感涙
QB Paxton Lynch 6-7 244 rJr. Memphis
3年間で全39試合に先発。過去2年で19勝している。2014年はチームを1938年以来となる10勝シーズンに導き、マイアミビーチ・ボウルではパスとランで7TDを決めて勝利した。2015年は3778ヤード、成功率66.8%、28TD、4INTを記録して名を上げた。しかし最後のバーミンガム・ボウルでは苦戦し、オーバーン大学に10対31で敗北した。
背が高い。身体能力に優れている。パスとランの両方で脅威になれるが、すぐ走るのではなくポケットに留まって勝負することができる。フットボールIQ、クイック・リリース、肩の強さもある。パスの精度、タッチ、タイミング、判断力、フットワーク、バランスは向上する必要がある。大学ではスプレッド攻撃をやっていた。フランチャイズQBになれそうな将来性はあるが、時間がかかるかもしれない。
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NFL.com メイヨックの選手評価
まだ時間がかかる。長所は強肩でアスリート。大学ではハドルを組んだことがない、センターの後ろでスナップを受けたことがない、5ステップドロップも7ステップドロップもやったことがない、といった問題を改善する必要がある。
NFL.com の指名評価 B+
時間はかかるだろうが、ブロンコスには強力守備があるので、賭ける価値はある。しかし、無理に使えば成長を妨げてしまうだろう。疑問があるとすれば、QBコナー・クックが同じくらい成功するかどうか、そしてクックなら3巡指名権を放出さずに指名できただろうという点だ。
CBS Sports の指名評価 B+
トレードアップしてフランチャイズQBを獲得したのは良かったと思う。エルウェイはビッグ・パサーが好みで、またひとり手に入れた。
SI.com の指名評価 B+
オスワイラーを失って、オスワイラーぽいQBを獲得した。リンチは身長6-7、体重235ポンドだが、とても動けるので、クービアックのシステムに完璧にフィットする。おそらく数年は学ぶ時間が必要かもしれないが、簡略化した攻撃システムを使うなどすれば出番が早まるかもしれない。
Pro Football Focus の指名評価 B
リンチはロールアウトした時の点数(PFFの評価値)がもっとも高いQBであり、それはクービアックの攻撃において鍵となる。また、彼はフレッシュマンから毎年点数を上げて成長を続けている。リンチの+30.5という点数は今年のドラフトでは7番目の数値で、プレッシャーを受けた際の正確さ70.3%は今年のトップだ。INTも少ない。
リンチはポケットでプレイできるかどうか、守備を読めるかどうかを証明する必要がある。メンフィス大学の攻撃はスクリーンを多用し、40ヤード以上のパスは3回(2回成功)しか投げていない。優れたQBとなるために必要なスキルを備えているものの、それを一貫してやれるかが今の課題だ。
Walter Football の指名評価 B
リンチは未熟ですぐに先発できるとは思えないが、それを理解したうえでも、この指名は気に入っている。ブロンコスはQBが必要で、どうしても動く必要があった。そして、私ならキャパニックやブラッドフォードを獲得するよりも、26位でQBの指名を選ぶ。それで今シーズンが犠牲になったとしても、最終的には成功するだろう。また、ブロンコスがトレードアップした理由も理解できる。たとえばチーフスやブラウンズも指名を狙っていた可能性があった。
Yahoo Sports の指名評価 B
リンチは開幕戦に先発しないだろうし、2017年まで出番がないかもしれない。しかし彼には、オスワイラーのサイズと、キャパニックの強肩、運動能力を合わせたような魅力がある。彼はまだ可能性でしかないが、クービアックの攻撃に慣れて、大きく開花するかもしれない。
USA Today の指名評価 C
リンチには肩の強さと機動力があり、クービアックのシステムに合う。しかしながら、1年目からチームの勝利に貢献することはない。ポケットでプレイする能力に欠けており、成長にはしばらく時間がかかる。
Blecher Report の指名評価 C
リンチにとっては理想的な指名。クービアックのシステムは、でかくて、強肩で、動けて、フィールドの半分しか読めないQBに優しい。リンチはそういうQBだ。サンチェスがいる間に、リンチは学ぶことができる。ブロンコスはトレードアップしてまで、時間がかかる、リスクの高いQBを指名する状況になってしまった。3年後にはオスワイラーと同じかそれ以上になれるかもしれないが、オスワイラーと再契約できていたら、その3年間を無駄にしなくて済んだかもしれない。
これは狙っていた本命の指名だったと思います。
QBは、先発だったペイトン・マニングが引退、2番目のブロック・オスワイラーもテキサンズに移籍してしまい、トレードでベテランのマーク・サンチェスを獲得したものの、自他共に認める最大のニーズでありました。
事前の情報ではもっと上で指名されるような噂もあったので、ちょっと厳しいかなと思っていたのですが、無理せずじっと待って、5つトレードアップして指名できたのは、うまいドラフトだったと思います(カウボーイズもリンチ狙いで、2巡と3巡を出してのトレードアップを申し出ていたそうですね)
身長が高く、肩が強く、走れる、まさにエルウェイ好みのQBという感じで、クービアックのシステムにも合いそうです。
1巡で指名するならこのQBだろうと、個人的にも気に入っていた選手を獲得できたので、とても満足! トレードでベテランを獲得するよりも安いですし、どうせなら新しい可能性に賭けて夢を見たいんですよねー
ハイライト動画
コンバインの動画
さてさて、ドラフト2日目はどんな指名になるでしょうか