NFL2014年シーズン第5週、ホームでのカーディナルス戦が行われました。
1Q
2Q
- ARI QBマニングのパスをCBパワーズがINT
- DEN QBマニングからWRトーマスへの31ヤードTDパス (14-6)
- ARI QBマニングのパスをDEキャンベルがINT
- ARI RBエリントンの5ヤードTDラン (14-13)
- DEN QBマニングからWRトーマスへの86ヤードTDパス (21-13)
3Q
- DEN Kマクマナスが44ヤードFG成功 (24-13)
- DEN Kマクマナスが53ヤードFG失敗
- ARI QBトーマスからRBエリントンへ81ヤードTDパス (24-20)
4Q
- DEN Kマクマナスが41ヤードFG成功 (27-20)
- DEN QBマニングからTEトーマスへの12ヤードTDパス (34-20)
- DEN RBトンプソンの8ヤードTDラン (41-20)
第4Qに突き放し、41対20の勝利、となりました。
うーん、この試合は前半と後半でかなり展開が違いましたね。
前半は、ブロンコスがパスで3TDを決めたものの、カーディナルスの守備も2個のターンオーバーを奪って、残り2分までは1点差の接戦でした。相手レシーバーに落球(計8個)が多かったり、ブロンコスが助けられた部分もありましたね。
しかし後半早々、ボン・ミラーのヒットを受けたQBドリュー・スタントンが脳震盪で退場。控えの4巡指名新人QBローガン・トーマスが出てくると、(RBアンドレ・エリントンの81ヤード激走TDで4点差まで迫られましたけど)、相手の攻撃は完全に止まってしまいました。
後半のカーディナルス攻撃は、1stダウン更新1回。6回の3&アウト。QBトーマスはパス8回で1回成功(81ヤード1TD)。RBエリントンはラン6回4ヤード。支配時間は8分13秒。毎回3プレイでパントを蹴り、あとはブロンコスの攻撃が23分続くという展開になりました。
ブロンコスは第4Qに17得点で逃げ切り勝利。最終的に攻撃は568ヤードを獲得、守備は相手を215ヤードに抑えました。結果は大勝になりましたけど、もしQBスタントンが途中退場していなかったら、後半の展開も違って、もっと接戦になっていたかもしれませんね。
ということで、気になったことなど
欠場
2巡指名WRラティマーはまた登録外。怪我のRBアンダーソン、Sブルートンなども休み。開幕から怪我で休んでいた先発LBトレバサンがいよいよ復帰しました。
勝因?
攻撃はQBマニング、WRサンダース、そして226ヤード2TDのWRトーマス(とCBアントニオ・クロマティのマッチアップ)が大きかったですね。パスプロも良かったです。後半はRBヒルマンとRBトンプソンがいくつか良いランを出してましたね。
守備はLBボン・ミラー(6プレッシャー&1.5サック)、CBクリス・ハリス(パス7回すべて失敗、うち3回阻止)が特に目立ちましたね。ラン守備も良い仕事してました。LBトレバサンもフル出場ではなかったですけど、やはり違うなあと感じました。*守備の数字はPFFの記事からです。
- 前半 17/26回、65.4%、282ヤード、3TD、2INT
- 後半 14/21回、66.6%、197ヤード、1TD
- 合計 31/47回、66.0%、479ヤード、4TD、2INT、Rating 110.2
この試合で自身13回目となる1試合400ヤード超を記録。ダン・マリーノのリーグ記録に並びました。前半には2個のインターセプトをやられましたけど、ランが4ヤードしか出てない中、282ヤードを投げまくったので仕方ないですね。INTした相手守備の反応も見事でした。
そして、マニングは(243試合目で)、リーグ史上2人目となる通算500TDを突破。現在503個で、史上1位のブレット・ファーヴ(508個)まで残り5個となっています。(リスト)
記録
WRウェス・ウェルカーが通算850キャッチを記録。元ブロンコスのWRロッド・スミス(スタッツ)が持っていたドラフト外入団選手のリーグ記録849を更新しました。
WRデマリアス・トーマスはこの試合8回226ヤード2TDの活躍。 TEシャノン・シャープが持っていた1試合214ヤードのチーム記録を更新しました。開幕3試合は落球が多く、怪我も疑われていましたけど、BYEウィークに特訓した成果が出て良かったですね。
あとDEデマーカス・ウェアが通算120.5サックで、史上17位に上がったそうです。(リスト)
3サック
LBボン・ミラーは1.5サック。DEデマーカス・ウェアが1.0サック。DLマリク・ジャクソンが0.5サックを記録。後半交代したばかりのQBローガン・トーマスに2連続でサックを決めましたけど、前半からもラッシュは効いていた感じがしました。特にボンさんの動きがすごかったですね。
WRサンダースの取り消しTD
第2QにWRサンダースがパスをキャッチして転がり守備がタッチ。起き上がったところ、審判の笛が鳴っておらずプレイ続行で、そのままエンドゾーンまで77ヤード走るTDがありました。しかし審判によるTD後の自動レビューで、最初の地点で膝が付いていたため、このTDは取り消しになりました。
この時すでにカーディナルスはタイムアウトが無く、チャレンジ権を失っていました。なので、このプレイがTDでなかったら、審判による自動レビューも行われず、取り消されることもありませんでした。つまり、サンダースがわざとエンドゾーン1ヤード手前で外に出ていたら、この誤審が認められていたんですね。とっさにそこまで考えられないとは思いますけど、なるほどなーと思いました。
まあ、その4プレイ後にTDパスが決まったので、どうでもよくなってしまったんですけどw
チョップ・ブロック
第2QにTEジュリアス・トーマスがチョップ・ブロックの反則を取られ、77ヤードのTDプレイが取り消しになっただけでなく、相手DEカライス・キャンベルが怪我してしまいました。コメントによると「隣のLTライアン・クレイディとブロックに関して誤解があった」ようですね。おそらくブロックがヘタなTEトーマスのミスなんだろうと思います。
DEキャンベルはデンバーの高校出身で、この日はマイルハイでの試合に興奮していたそうなので、怪我は本当に残念でした。TEトーマスは試合後、謝罪のメッセージを伝えたそうですね。
ちなみにチョップブロックの反則はけっこう珍しい(今週のSNFでペイトリオッツもとられてましたけど)そうで、2013年はリーグ全体でわずか3回だったとか。ブロンコスが前回この反則をとられたのは、HCジョン・フォックスが就任する前の2010年だったそうです。
キッカー
出場停止中だったベテランのマット・プレイターを解雇(ライオンズと契約)。若くて安いブランドン・マクマナスで行くことになりました。この試合は44ヤードと41ヤードを成功、53ヤードを失敗。44ヤードはキャリア最長だったそうです。しかし、成功した41ヤードはポールにボイーンと当たってましたし、PATも1つ変なのがあったり、ちょっと気になりました。パワーはあるので、もう少し安定してくれるといいですね。
不満
おそらくパスで攻めるゲームプランだったとは思いますけど、それにしてもラン攻撃はどうにかしてほしいですね。あと守備はインターセプトできそうなプレイがいくつかあったので、しっかりターンオーバーを奪って欲しいです。
怪我人
先発RBモンティ・ボールは大腿部の付け根(Groin)の怪我で、どうやら1ヶ月以上アウト。WRコールドウェルも怪我。RBトンプソンは膝を痛めたようですね。
えーと、第3週の負け試合とBYEウィークの休みで、現実逃避にゲームをやったり、更新を怠けてしまいました。またぼちぼちマイペースで続けたいと思います。
ということで、次はアウェイのジェッツ戦ですね。デッカーは出場するのでしょうか?
マニングの通算500TDに関して知っておくべき13の事、というUSA Todayのトリビア的な記事が面白かったのでちょっと紹介。
13 things you need to know about Peyton Manning’s 500 TD passes | For The Win