ブロ研 [ブロンコス研究所]

NFL DENVER BRONCOS について独自研究を行うブログ

第8週 レッドスキンズ戦の感想

第8週、ホームでのレッドスキンズ戦が行われました。

 

f:id:KeroBro:20131029215924j:plain

 

第1Q
DEN: マニングからWRウェルカーへの6ヤードTDパス (7-0)

第2Q
WAS: RG3からWRレナード・ハンカーソンへの7ヤードTDパス (7-7)

第3Q
WAS:  LBライアン・ケリガンがマニングをサックしてファンブルフォース
WAS: RBアルフレッド・モリスが1ヤードTDラン (7-14)
WAS: CBデアンジェロ・ホールが26ヤードのインターセプト・リターンTD (7-21)
DEN: RBモンティ・ボールが4ヤードのTDラン (14-21)

第4Q
DEN: マニングからTEドリーセンへの1ヤードTDパス (21-21)
DEN: マニングからRBモレノへの35ヤードのTDパス (28-21)
DEN:  LBミラーがRG3をサックしてファンブルフォース
DEN: 19ヤードのフィールドゴール成功 (31-21)
WAS:  マニングのパスをDBジョーダン・ピューがインターセプト
DEN:  RG3のパスをCBハリスがインターセプト
DEN: マニングからWRトーマスへの35ヤードTDパス (38-21)
DEN:  RG3のパスをDBムーアがインターセプト
WAS:  マニングのパスをCBデアンジェロ・ホールがインターセプト
DEN: CB DRCが75ヤードのインターセプト・リターンTD (45-21)
DEN:  カズンズのパスをLBフィリップスがインターセプト

 

第3Q途中まで7対21と苦戦していましたが、
そこから連続38得点で逆転し、45対21の勝利となりました。ふー

ブロンコス第11代ヘッドコーチだったマイク・シャナハンの凱旋試合。試合前には30秒ほどのトリビュート映像も放送されました。(ブロンコス公式の動画

ブロンコスを去ってから4年ぶりのデンバー凱旋ということで、すでにレッドスキンズのHCとして見慣れているせいか、個人的にはそこまでグッと来る感じではなかったですけど、それでもエルウェイとシャナハンがトップ同士で話している姿を見ると、なんだか不思議な気持ちになりました。エルウェイも偉くなったなーとw

 

試合登録から外れたのは、怪我のCBチャンプ・ベイリー、干されてるCBトニー・カーターとRBロニー・ヒルマン、控えOGモフイットとクーパー、第3QBのザック・ダイサート、そして今のところ期待外れのドラ1DTシルベスター・ウィリアムズ。控えOTウィンストン・ジャスティスが試合登録されていることに不安を感じたのは内緒です(汗

 

さて、試合は第1Q、ブロンコスのペースで始まった感じでした。レッドスキンズの攻撃を3&アウトで止め、そこから最初の攻撃ドライブで先制タッチダウン。マニングはパス失敗なし、ランも出ていて、攻守ともに良い時のブロンコスという期待が高まりました。ところが攻撃は、そこから停滞してしまいます。

理由はいくつかあったと思いますけど、ひとつはフィールド・ポジションが悪かったこと。相手のパントが良く、反則による後退もあったりで、自陣1ヤード、自陣10ヤード、自陣7ヤードといった深い所からドライブを開始することになりました。これは先週のコルツ戦でも苦労しました。

ふたつ目は、レッドスキンズに時間を使われたこと。第2Qには7分以上使って16プレイ、95ヤードのタッチダウン・ドライブを決められました。しかも本当ならフィールドゴールに抑えていたところを、ブロンコスの反則(12人いる!)で1stダウンを更新させてしまうオマケ付きでした。そのせいで第2Qはブロンコスに1回しか攻撃機会がなく(2回目はニーダウン)、前半はレッドスキンズに17分近く時間を支配されてしまいました。

そして、ブロンコスの攻撃が噛み合わなかったこと。この試合はマニングの長いパスの成功率が低く、それがドライブを止めることになっていました。サックされて3rdダウン12ヤードになったり、ランで2ヤードを更新できなかったり、3rdダウンの更新率も33%と低かったです。レッドスキンズの守備も良かったですね。

ブロンコスの守備も頑張っていて、レッドスキンズを7点、パント4回に抑え、RG3にも走らせませんでした。前半は7対7の同点で折り返しました。

 

ところが第3Q最初のドライブ、マニングが自陣29ヤードでサックされると、ファンブルしたボールをリカバーされて、そこから失点。さらに次の攻撃ドライブでは、WRデマリアス・トーマスが地面に倒されて、相手CBにインターセプト・リターンTDを決められました。オフェンスのミスから、わずか1分半で14失点。スコアはあっという間に7対21になってしまいました。

これは最近の話題になってる、オフェンスラインのパスプロ問題と、レシーバーが相手CBとのフィジカルな争いで苦戦している問題が、もろに出てしまったのかなという感じがしました。

試合は14点差で第3Q残り約11分、まだ慌てる時間ではなかったですけど、展開は最悪でした。それでも、ここからブロンコスは我慢の進撃を開始します。

まず自陣25ヤードからの攻撃ドライブを、途中で4thダウン・2ヤードのギャンブル成功させつつ、最後はRBモンティ・ボールがプロ初タッチダウンで7点差に。

続いて自陣17ヤードからの攻撃ドライブを、エンドゾーンまで残り1ヤードで4thダウン・ギャンブルからTEタミーへのタッチダウンで同点に追いつきます。あの保守的なHCジョン・フォックスがギャンブル2回、なにかがぶちキレてしまったのでしょうかw

さらにレッドスキンズのパンターがまさかの蹴り損ない15ヤード失敗パント。相手陣35ヤードから、RBノーション・モレノが一発でタッチダウンを決めて逆転。そこからブロンコス守備が勢いに乗ると、第4Qだけで5個のターンオーバーを奪って、45対21と試合を決めました。

 

ブロンコスは後半の連続失点で崩れそうなところから、オフェンスはアジャストして長いドライブをギャンブルをからめて連続タッチダウン。ディフェンスも相手にプレッシャーをかけ続け、第3Qの14失点以降はすべてのドライブをパントかターンオーバーにするなど、逆転の原動力になりました。

ブロンコスの勝因はやはり守備、特に(リーグ最下位の)パス守備かなと思いました。RG3はパス132ヤード、15ヤード以上のパスは7回投げて成功なし。ボールを持ち過ぎているのもありますけど、プレッシャーとヒットで苦しんでいたように見えました。しかし、体重335ポンドのDTテレンス・ナイトンがそのままフルスピードで正面からサックしていたのは、さすがにヤバイと思いました。このプレイでRG3は下がり(怪我は大丈夫みたいです)、控えQBカーク・カズンズが出て来ました。

LBボン・ミラーも完全復活という感じで、あちこち動いてラッシュ、サック、ファンブルフォース、RG3のスパイと大活躍でした。激しいパスラッシュからターンオーバーを奪う、昨シーズンの守備はこんな感じだったなーと思いました。LBウェズリー・ウッドヤードの復帰も大きかったですね。

 

さて、来週はお休み。怪我人もSSデューク・イエナチョ、TEジュリアス・トーマスなど出ていますし、マニングもちょうど良いところで休めるのかなと思います。その後は同地区ライバルのチャージャース戦なので、しっかりと休養して充電してほしいですね。(はい、相手がチャージャースだけに・・・)